C;ON[六本木アイドルフェスティバル2024]妖艶なパフォーマンスで生み出した圧倒的熱狂「これがC;ONだ!」
テレビ朝日主催のアイドルイベント<六本木アイドルフェスティバル2024>が、7月27日(土)、28日(日)に六本木ヒルズアリーナで開催された。
2017年よりスタートし、毎年、これからの活躍が期待されるニューカマーから、現在のシーンを支える人気グループ、さらに長年活動を続けるベテランまで、幅広いアイドルが出演している同イベント。今年も全出演アイドルが、熱量の高いパフォーマンスを披露した。
本記事では、27日に出演したC;ONのライブレポートをお届けする。
取材&文:竹内伸一
ラフ×ラフのライブが終わると、すぐさまステージに楽器が搬入される。中央にキーボードが置かれ、その脇にショルダーキーボード、そして下手にユーフォニアムがスタンバイ。すると、おそらくC;ONの5人が円陣を組み、声出しをしたのだろう、ステージ裏から“おお~!”という声が漏れ聞こえ、SEが流れ出すと真っ赤な衣装に身を包んだ5人がステージに現れた。
ドラムのカウントから「LastOrder」がスタート。聖奈がバストランペットを、佳子がサックスを振り回すように踊りながらジャジーなサウンドを奏でる……管楽器はいずれもそこそこ重量があり、抱えているだけでも一苦労するのにと驚いていると、栞音と愛佳が艶やかで力強い歌声をかぶせて、観る者をC;ONの世界へと誘う。最後は愛佳が迫力のロングトーンを響かせて、会場の喝采をさらった。
そのまま“改めましてC;ONです、よろしく!”と挨拶し、アップテンポの「S;ckkkkk」へ。ユーフォニアムに持ち替えた聖奈と佳子がさらに大胆な動きを見せれば、ボーカルの2人もステージの最前に出て、熱のこもった歌声を聴かせた。サビ前では愛佳が“かかってこいや~!”と絶叫。すると観客は手を振り上げながら大きなコールで応えた。間奏ではコール&レスポンスで会場を盛り上げ、さらにサックスソロ、ユーフォニアムソロ、そして杏実のキーボードソロで会場を沸かせた。
続いてはサザンオールスターズの「エロティカ・セブン」をカバー。ホーンセクションが印象的で妖艶な雰囲気を持つこの曲は、彼女たちのイメージにぴったりと重なる。見事なチョイスだと思う。ここでもキーボード、サックス、バストランペットのソロを交えて見せ場を作り、落ちサビでは、バックトラックを止めて栞音と愛佳が力強い歌声を六本木に響かせた。
ところがここで、5人の表情にはちょっと戸惑った様子が。どうやらトラックが止まるトラブルが起きた模様。しかしながら、キーボードと管楽器でしっかり伴奏し、4人はステージを広く使うように動き回ってトラブルを乗り越えていった。
栞音が“暑いから機材が溶けちゃったのかもしれない”と笑いながら説明して気を取り直すと、ラストスパート。「Now or Never」では、杏実がショルダーキーボードを抱えて、ダンスパフォーマンスに参戦。さらに見応えのあるシーンを作り出し、“まだまだ声出せますか!”という愛佳の絶叫からの「Noisy」では、会場の“オイ!オイ!”というコールに乗って迫力の演奏とパフォーマンスで魅せる。テンポが上がるサビではその動きも激しさが増し、メンバーがステージを駆け回る。アウトロでは、これまで以上の大きなコールが5人を讃える中、愛佳が“これがC;ONだ!”と大絶叫。熱いパフォーマンスを締めくくった。
“楽器演奏者とボーカルが融合したユニット”を掲げる彼女たちは、楽器演奏で、歌で、そして妖艶なパフォーマンスで魅せる唯一無二の存在。そんな彼女たちの個性を凝縮したような見応えのあるライブだった。特に、バックトラックが止まってしまうというアクシデントの中でもしっかりと演奏を続け、ライブを成立させる手腕は見事なもの。C;ONのポテンシャルの高さを示した名場面だった。
なお、<六本木アイドルフェスティバル2024>は、テレ朝動画にて8月12日(月)までアーカイブ配信中。
C;ON<六本木アイドルフェスティバル2024>
2024年7月27日(土)
六本木ヒルズアリーナ
SE
M1.LastOrder
M2.S;ckkkkk
M3.エロティカセブン
M4.Now or Never
M5.Noisy