神戸の人気店の新たな挑戦『健民ダイニング』がグルテンフリー中華の専門店にリニューアル 神戸市
神戸創業のビーフン専門メーカー『ケンミン食品株式会社』が直営する中国料理店『健民ダイニング』(神戸市中央区)が、“グルテンフリー中華”の専門店として生まれ変わり、12月1日にリニューアルオープンしました。
阪神・淡路大震災が発生した1995年に誕生*し、今ではランチタイムに行列ができる人気店へ成長した同店が、30年の節目を迎える今、なぜ“新たな形”での再スタートを決意したのか。
その大きな原動力となったのは、「大阪・関西万博」での“ある経験”だったといいます。
万博で「グルテンフリーラーメン」を提供する『GF RAMEN LAB』を出店した際、小麦アレルギーやセリアック病を持つ国内外の来場者から多くの「ありがとう」の言葉が寄せられたそうで、「“美味しかった”ではなく、“ありがとう”という言葉をいただけたことは、私たちにとって大きな財産となりました」と高村社長は話します。
この経験をきっかけに、「グルテンフリーに挑戦したい」「唯一無二の中国料理をつくりたい」という想いがスタッフの間でも高まり、松本料理長を中心に“グルテンフリー中華”の開発が本格的に始まりました。
大きな課題となったのは「調味料」。醤油や豆板醤、甜麺醤、紹興酒など、中国料理で使われる調味料の多くには小麦が含まれるため、まずはそれらをすべて外し、代わりとなる味づくりを模索。
米油や米醤油、米酢など米由来の製品を活用しながら、最終的に調味料の約8割を自家製に切り替えたといいます。
ゼロから新しい味を模索するにあたり、松本料理長は「素材の持つ旨みを、少ない調味料でいかに引き立たせるか」という“引き算の発想”でレシピを検討。
名古屋にあるグルテンフリー専門店『みちのり亭』を訪ね、オーナーのnacoさんから調理法を学ぶなど、知見を深めていったと話します。
その後、納得のいく味にたどり着くまで試作・試食を繰り返し、最終的に約40品のメニューが完成。ランチセットはもちろん、ディナーやアラカルトまで、すべての料理がグルテンフリーで楽しめます。
記者も実際に試食しましたが、健民ダイニングらしい洗練された味わいはそのまま。
調味料や調理法を見直したことで、中華料理特有の油っぽさや味の濃さが抑えられており、食後の重さを感じさせません。グルテンフリーへの追求がもたらした“うれしい副産物”といえます。
30年の歴史と万博で培った経験を糧に、“唯一無二の中国料理店”として新たな一歩を踏み出す『健民ダイニング』。
四川料理の名店で副料理長を務めた松本料理長の得意料理「麻婆豆腐」も、研究の末に「納得できる味に仕上がった」そうなので、そちらもぜひ味わってみたい一品です。
★リニューアル記念!万博の味「GFしょうゆラーメン」を12月限定で提供
リニューアルを記念して、『GF RAMEN LAB 大阪・関西万博店』の人気No.1メニュー「GFしょうゆラーメン」が12月限定で提供されるほか、万博会場で販売したメニューを提供する「間借りラーメン」イベント(12月3日・7日・10日)や、「クリスマス親子(小麦)アレルギー対応ブッフェ」(12月25日・予約制)も開催予定。
リニューアルに伴い、店内の物販スペースも拡大。お店の人気メニューや前菜がお家で楽しめる「健民ダイニングDELI」が新たに販売されています。
場所
健民ダイニング
(神戸市中央区海岸通5-1-1 ケンミン食品本社ビル 1F)
営業時間
ランチ 11:30~14:00(L.O.)
ディナー 17:00~20:00(L.O.)
定休日
水曜日、木曜日
駐車場
なし
オープン日
2025年12月1日(月)
間借り「GF RAMEN LAB」
<開催日>
12月3日(水)、10日(水)、17日(水)
※1月以降の開催についてはお店のWebサイトやSNSで告知予定
<時間>
11:30~15:00(L.O.)
<メニュー例>
プレミアムGF黄金の鶏油しょうゆラーメン
GFしょうゆラーメン
GFチャーシュー丼(お椀サイズ)
クリスマス親子(小麦)アレルギー対応ブッフェ
<開催日>
12月25日(木)
<時間>
一部 11:30~、二部 13:30~
<対象>
小麦アレルギーのお子さまと保護者
<定員>
各回20名(1組4名まで申込可)
<予約>
お店のWebサイトやSNSでお知らせ
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