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香取慎吾、三谷幸喜とタッグ組む面白さは「不安になること」

ドワンゴジェイピー

香取慎吾、三谷幸喜とタッグ組む面白さは「不安になること」

これまで数々の作品で脚本家であり演出家の三谷幸喜とタッグを組み、印象的な作品を世に送り出してきた香取慎吾。Amazonが企画から参加し、製作する日本オリジナルドラマシリーズの第一弾として配信される最新作『誰かが、見ている』では、2002年放送のテレビシリーズ『HR』以来のシチュエーションコメディ(シットコム)に挑戦。「ムチャクチャ楽しい」という撮影を振り返った香取が、三谷監督と分かり合えた瞬間や、盟友・稲垣吾郎との共演について語った。


■三谷幸喜のシットコムに参加できる嬉しさ


タッグを組んでから20年近い歳月が流れた香取と三谷監督。本作では、1話30分程度の物語を、基本的に最初から最後まで止めることなく収録を行うスタイルがとられている。香取は、なにをやっても失敗ばかりしてしまう主人公・舎人真一を演じている。



「三谷さんとは『HR』というシットコムをやっているのですが、すごく印象に残っている大好きな作品でした。また三谷さんがシットコムをやるという話を聞いたときは、自分が参加しなくても観たいと思うぐらいなので、自分が参加できることはすごく嬉しかったです」とオファーを受けた当時を振り返る。

香取演じる舎人は、なにをしてもうまくいかない一風変わった男。三谷監督からは「子供のような人物」とだけ話をされていたようだが「僕のイメージって、何時間でも子供と遊んでいられるような感じですよね。舎人に対してはそれに近いイメージがありました」と役柄についてのアプローチ方法を述べると「子供ってやっちゃいけないことするじゃないですか。だからお芝居でもやっちゃいけないことをするような感じで演じていました」と語る。


■正解のときに「いいです」と言ってくれない三谷演出


長年タッグを組む三谷監督だが「あまりあれこれ言わないんですよね」と特徴を述べる。続けて「もちろん『ここはこうしてほしい』ということもありますが、基本は言わない。その中で正解を見つけていく作業は、とても難しいのですが、その難しさが好きなんですけれどね」とニヤリ。



特に、三谷監督のイメージ通りのときほど声をかけてくれないという。「正解のときに『いまのはいいです』と言ってくれない。それって、『あれ、これは間違っているのかな』って不安になったりしますよね。それぐらい複雑に思いめぐらせているのですが、そこが面白さでもあるんです」。

三谷監督が求めることを理解しつつも「役としてその時間を生きる」ことをモットーとしている香取にとって「できません」と言うこともあるという。そんなとき三谷監督は「それなら、こういう動きだったらできる?」と提案してくれる。そのやり取りも香取にとっては楽しいことのようだ。


■互いに相手の望むことが分かる相思相愛の関係


香取に対する三谷監督の信頼は絶大だ。ことあるごとに「本当に自分のやりたいことを分かってくれる俳優」と絶賛している。このことについて、香取自身も三谷監督の考えていることを具現化できているという手応えをつかんでいると発言している。



「以前から三谷さんに『ミュージカルをやろう』と言われていたのですが、ずっと断っていたんです。でも大河ドラマの『新選組!』をやっているとき、NHKの前室で『ニューヨークならどう?』と言われ、つい『ニューヨークならいいですよ』と言ってしまったんです。僕は冗談のつもりだったのですが、本当にニューヨークでミュージカルをやるようになって……」。

数々の大舞台を経験してきた香取をしても、ニューヨークでのミュージカルというのは、緊張と興奮を覚える時間であり、三谷監督との共闘魂にも火が付いた。「三谷さんがなにをしたいのか、懸命に近づこうとしました。そこから三谷さんがどんなことを望んでいるのか、少し分かるようになった気がします」。


■吾郎ちゃんとはすごく変な感じ


本作の大きな見どころに、稲垣吾郎との7年ぶりの共演がある。稲垣は、日本を代表する演歌歌手“レッツ大納言”として作品に登場する。


「すごく知った中での共演ってやりづらいんですよね」と香取は苦笑いを浮かべると「終わったあととか、普通の共演者なら『お疲れ様でした』というわけですが、吾郎ちゃんにそのセリフはおかしいじゃないですか。結局、朝来たときも無言だし、帰るときも無言で会話がない。本当にすごく変な感じです」。



前述したように特殊な設定でのシットコムと言うことで、稲垣自身にも戸惑いがあることも香取は感じているようだ。「やっぱり少し普段とは違う様子はありました。これは吾郎ちゃんだけに限らず、ゲストの方はみんなそうだと思いますが、通常の舞台って1か月ぐらい稽古してから本番じゃないですか。でもこの作品のゲストは前日に数時間稽古して、すぐ『頭から通します』って感じなので、僕がゲストでもひやひやすると思います」と稲垣を慮っていた。


取材・文:磯部正和


Amazon Originalドラマシリーズ『誰かが、見ている』

2020年9月18日(金) Amazon Prime Videoにて独占配信

脚本/演出:三谷幸喜

出演: 香取慎吾、佐藤二朗、山本千尋、長野里美、宮澤エマ、夏木マリ

ゲスト出演:くっきー!(野性爆弾)、西田敏行、髙嶋政宏、寺島進、

稲垣吾郎、山谷花純、近藤芳正、松岡茉優、橋本マナミ、八嶋智人、

さとうほなみ、小日向文世、大竹しのぶ、新川優愛、小池栄子(登場順)

制作プロダクション:株式会社 ギークサイト、株式会社ギークピクチュアズ

(c)2020 Amazon Content Services LLC

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