阿波おどり本大会 新橋通りで「総踊り」 節目にむけ原点回帰
大和の真夏の風物詩「神奈川大和阿波おどり」(主催/神奈川大和阿波おどり振興協会)の本大会が7月27日(土)・28日(日)、大和駅東側商店街を会場に開かれる。48回目を数える今年は、各連の選抜メンバーによる「総踊り」が従来の大和中央通りから、神奈川大和阿波おどり発祥の地である「新橋通り」に会場を移して行われる。
「関東三大阿波踊り」の一つとも言われ、昨年はおよそ30万人が来場した。今年は、初出演の4連を含め全国から延べ48連、およそ1700人が、真夏の大和を彩る色鮮やかな衣装をまとい、圧巻の踊りを魅せる。昨年加わった「すずらん通り」など9カ所で流し踊り、連独自のフォーメーションやリズムを披露する組踊りは両日「大和式礼」前で予定している。
阿波おどりの見どころの一つである今年の「総踊り」は、28日(日)午後4時5分から新橋通りで開催が決まった。
1977年、新橋通りの商店会が地域振興を目的として始めたのが、その後の神奈川大和阿波おどりの礎となり、2026年に50回目を迎える。
振興協会の栗城健会長代行は「原点である新橋通りで総踊りが行われ、半世紀の節目に向け大和が誇る阿波おどりの機運がますます高まっていけば」と話す。
新橋通り商店街「新橋会」の藤岡博会長は、「総踊りが盛大に行われ、今年の本大会も大いに盛り上がるよう、新橋会としても取り組んでいく」と意気込んでいる。
黙とう捧げる
振興協会の前会長で神奈川大和阿波おどりの開催に尽力してきた小幡秀造さんが7月12日、亡くなった。享年68。大和商工会議所で18日に行われた実行委員会では冒頭、小幡前会長と、大和駅中央通り睦会の会長として阿波おどりに貢献し、今年6月に亡くなった小田切英雄さん(享年61)に黙とうが捧げられた。栗城会長代行は「言葉にならない気持ちでいっぱいだが、皆で本大会を無事に開催できればと思う」と語った。
本大会は両日とも午後4時30分〜8時20分。開会式は27日(土)4時から大和駅前東側で予定。