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八王子駅南口 医療刑務所跡地を初公開 拠点整備前に機運高め〈八王子市〉

タウンニュース

作業療法棟(左手前)の説明を受けながら、高さ約4メートルの塀に沿って歩く参加者

八王子市は6月5日と6日、13日の3日間、八王子駅南口の八王子医療刑務所跡地(子安町)の現地見学会を開催。近隣住民に敷地内を初めて公開した。市は「歴史を紹介し、整備される公園への期待感を高めてもらいたい」としている。同所には公園や歴史博物館、図書館などの複合機能施設を整備する予定で、2026年度の開館を目指す。

八王子医療刑務所は昭島市に移転する2018年1月まで、医療処置が必要な受刑者が収容されていた。敷地面積は約5万2千平方メートル。高さ4メートルの塀に囲まれ、内科・外科病棟、精神病棟、作業療法棟、体育館などがあった。

住民ら650人見学

見学会には子安町や万町、緑町など同所の近隣住民約650人が参加。市の職員と、同所に教育専門官として勤務していた中村弘二さんが案内役に。刑務所内で年間20人から30人が亡くなったことや、体育館で「男はつらいよ」の映画上映会やのど自慢大会が行われたことなど、当時の様子を紹介しながら敷地内と一部施設の中を回った。

参加者の一人、緑町南町会の杉山耕太郎会長は「独房の狭さや天井の低さなどに恐怖を感じた。一方で、花の栽培が行われていた温室など、受刑者とはいえここが生活の場だったんだなと」と吐露。「この土地が、市民の憩いの場として再生することを楽しみにしたい」と期待を込めた。

説明会に36社

昭島市への移転を受け、市は「八王子医療刑務所移転後用地活用計画」を2016年に策定。居心地のいい「市民のサードプレイス」を提供する場を目指し、拠点整備の検討を始めた。

19年には「八王子駅南口集いの拠点整備基本計画」を策定。防災機能を持つ公園、歴史・郷土ミュージアム、図書館に交流スペースを加えた複合機能施設を整備する方針を示した。施設整備や運営は民間事業者が設計から建設、維持管理、運営を一体的に行うPFI方式を採用する。

市が今月公表した事業者の募集要項によると、事業期間は事業契約を結んだ日から、開館して15年後の事業期間終了日まで。事業費の上限は約176億円。施設整備費(56%)と維持管理・運営費(44%)の割合目安を記載し、市は「ソフト面を重視したい」との意向を示している。

市が14日に開催した事業者向け説明会には、36社が参加した。担当者は「高い関心が寄せられている。民間事業者から多くの提案を受けることが重要」と展望を語った。

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