都心から行く日帰り「名古屋」―定番から写真映えスポット、郊外イチオシ先も
●まずは定番スポット。最新の話題は「名古屋のセントラルパーク」
東京駅または品川駅から新幹線に乗り、名古屋駅へ。JR在来線、私鉄、地下鉄、バスも多く乗り入れ、どこへ行くにも便利なターミナル駅です。
見守り猫とこにゃん(画像:シカマアキ)【その他の画像】>>
まず、名古屋の中心にある、かつての名古屋テレビ塔。今は「中部電力 MIRAI TOWER」に名称変更し、地上90メートルの屋内展望台から名古屋市内の景色を昼夜眺めることができます。
日本初の集約電波鉄塔として1954年(昭和29年)に完成し、のちに国の登録有形文化財にも登録。夜のライトアップが美しいのに加え、実は4・5階はホテルで宿泊も可能です。
このエリアにある久屋大通公園の北エリアが近年「Hisaya-odori Park (ヒサヤオオドオリパーク)」としてリニューアルオープン。話題のカフェ・レストラン、ショップなどが並び、まさに「名古屋のセントラルパーク」として市民憩いの場となっています。
■中部電力 MIRAI TOWER
住所:愛知県名古屋市中区錦3-6-15先
TEL:052-971-8546(名古屋テレビ塔 株式会社)
営業時間:【平日・日曜】10:00~21:00(最終入場 20:40)
【土曜日】10:00~21:40(最終入場 21:20)
※イベント等で変更の場合あり。公式サイト等で確認のこと
定休日:年中無休。ただし年2回程度メンテナンス休館
入場料:【展望台料金】高校生以上1.300円/小中学生800円/未就学児無料
アクセス:地下鉄東山線・名城線「栄駅」より徒歩3分
地下鉄桜通線・名城線「久屋大通駅」よりすぐ
●名古屋城の城下町を再現したスポットとぜひ参拝したい「大須観音」
金のしゃちほこで知られる名古屋のシンボル的存在「名古屋城」も、もちろん訪れたいスポット。その名古屋城下にある「金シャチ横丁」は、名古屋らしいグルメあり、お土産ありと、旅行者にピッタリの場所です。
江戸時代にあった城下町のにぎわいを再現した入場無料の施設。定番や老舗のなごやめしが集まる「義直ゾーン」と、金ぱくソフトクリームなど新たな名古屋が感じられる店舗が並ぶ「宗春ゾーン」があります。
徳川義直は尾張徳川藩の初代藩主、徳川宗春は第7代藩主で派手好きで知られる人物。純木造の和風建築でまるで長屋のようなエリアと、モダンな建物が並ぶエリア、その両方とも名古屋城の観光と合わせて訪れるのにおすすめです。
また、名古屋で「観音さま」で知られるのが「大須観音」です。1324年創建。浅草観音、津観音と並ぶ「日本三大観音」の1つ。名古屋城が築城される際、現在の場所に移築されました。家内安全や商売繁盛、京都にある北野天満宮の流れをくむことから学業成就のご利益もあると言われます。
隣接する大須商店街は「ごった煮の街」と言われ、昔ながらの老舗店、多国籍な飲食店、サブカルチャーのお店、古着店や家電店などあらゆるジャンルの店舗が多く軒を連ね、連日にぎわっています。食べ歩きグルメも多いので、ぜひチェックしてみてください。
■金シャチ横丁
住所:【正門エリア義直ゾーン】愛知県名古屋市中区三の丸1-2-3~5
【東門エリア宗春ゾーン】愛知県名古屋市中区二の丸1-2・3
TEL:052-951-0788(月~金10:00~17:00)
営業時間:店舗によって異なる
定休日:12月29日~1月1日
アクセス:【義直ゾーン】地下鉄名城線「名古屋城駅」(旧・市役所駅)より徒歩約10分
【宗春ゾーン】地下鉄名城線「名古屋城駅」(旧・市役所駅)よりすぐ
■大須観音
住所:愛知県名古屋市中区大須2-21-47
TEL:052-231-6525
拝観料:無料
アクセス:地下鉄鶴舞線「大須観音駅」下車すぐ
●名古屋にあるおすすめ「写真映え」神社と体験ミュージアム
名古屋市内で、定番以外にも知る人ぞ知るスポットも数多あります。例えば、写真映えで人気なのが「別小江神社」(わけおえじんじゃ)です。
別小江神社は、平安時代に当時の官社に指定された全国の神社一覧をまとめた「延喜式神名帳」に記録が残る由緒ある神社。家内安全、縁結び、商売繁盛などのご利益があるとされます。
フォトジェニックで華やかな正面飾り、色とりどりの花が浮かぶ手水舎、夜のライトアップなど、神社の境内は季節ごとに彩られ、何度も訪れる楽しさも。毎月デザインが変わるという御朱印も人気があります。
また、名古屋駅から近い「ノリタケの森」もおすすめ。1904(明治37)年に洋食器メーカーとして創業した当時の日本陶器合名会社、現在のノリタケカンパニーリミテドの工場跡地で、今は複合施設となっています。
陶磁器の製造工程見学や絵付け体験ができるクラフトセンター、ミュージアム、ノリタケ直営店舗などが敷地内に点在。「イオンモール Nagoya Noritake Garden」も隣接し、飲食や買い物にも便利です。
■別小江神社
住所:愛知県名古屋市北区安井4-14-14
TEL:052-912-5974
営業時間:【授与所】9:00~17:00
定休日:年中無休
入場料:無料
アクセス:名古屋市営バス「金田町五丁目」バス停下車、徒歩5分
■ノリタケの森
住所:愛知県名古屋市西区則武新町3-1-36
TEL:052-561-7114
営業時間:店舗などによって異なる
定休日:月曜(祝日の場合は翌平日)、年末年始休業は店舗などによって異なる
入場料:無料(クラフトセンター・ノリタケミュージアムのみ有料)
アクセス:地下鉄東西線「亀島駅」より徒歩5分
JR・名鉄・近鉄「名古屋駅」より徒歩15~20分
名鉄「栄生駅」より徒歩15分
●名古屋から郊外へ。おすすめは「やきものと空港のまち」
名古屋から少し離れ、でも都内から日帰りで十分行けるおすすめの場所もいくつかあります。その1つが、陶器の街「常滑」(とこなめ)です。
名鉄の名古屋駅から片道約40分。常滑駅から数分歩くと「とこなめ招き猫通り」があります。巨大招き猫をはじめ、御利益陶器製招き猫、本物そっくり猫があり、特に、巨大招き猫「とこにゃん」は幅6.3m、高さ3.8mと遠くから見ても目立ち、インパクト十分。
また、常滑市陶磁器会館を拠点に、まるで迷路のような路地を散策する「やきもの散歩道」の道中には、レンガ造りの煙突や窯、陶器の廃材を利用した坂道などがあります。陶器の購入ももちろんでき、掘り出し物が見つかるかもしれません。
常滑駅から名鉄でさらに先へ行くと、セントレア(中部国際空港)です。空港の展望デッキから飛行機を眺められるほか、ボーイング787初号機が展示されている複合商業施設「フライト・オブ・ドリームズ」もおすすめ。航空や空港について学びながら遊べるフライトパーク、ボーイング創業の地シアトルをテーマとした飲食店などがあります。
■常滑やきもの散歩道
住所:愛知県常滑市栄町3-8(常滑市陶磁器会館)
TEL:0569-34-8888(常滑市観光プラザ)
営業時間:散策自由
定休日:なし ※施設によって定休日あり
入場料:散策無料、廻船問屋瀧田家は200円(中学生以下無料)
アクセス:名鉄「常滑駅」より徒歩5分
■フライト・オブ・ドリームズ
住所:愛知県常滑市セントレア1-1
営業時間:【フライトパーク】10:00~17:00
【シアトルテラス】10:00~18:30 ※店舗によって営業時間が異なる
定休日:なし
入場料:無料(一部コンテンツは有料)
アクセス:名鉄「中部国際空港駅」より徒歩約5分
●東京から名古屋まで新幹線にかかる運賃とお得な料金は?
東京~名古屋間の新幹線利用で、通常料金よりもお得な料金がいくつかあります。主な料金が以下です。
指定席通常料金(のぞみ) 11300円
指定席通常料金(ひかり・こだま) 11090円
自由席通常料金 10560円
【エクスプレス予約】※年会費1100円必要
EX予約 10800円
【スマートEX】※会員登録必須(無料)
EXこだまファミリー早特3 8050円
EXこだまグリーン早特3 9170円
EX早特28ワイド 片道9700円
EX早特21ワイド 片道9800円
EXのぞみファミリー早得3 片道9950円
株主優待券 指定席(のぞみ) 9040円
株主優待券 自由席 8440円
ぷらっとこだま 指定席8810円~(1ドリンク引換券付)
※EXサービス会員登録が必要(無料)
日帰りツアー 往復17200円~
宿泊付きツアー 往復約20000円~
駅の券売機などで当日買うと、自由席でも往復21120円します。事前にスケジュールが分かっているなら、割引の切符やツアーで買っておくか、宿泊付きのほうがリーズナブル。お得な切符は「変更不可」など制約が多いのと、指定席料金は、大型連休や年末年始など「最繁忙期」は400円加算、週末など「繁忙期」が200円加算、オフシーズンの平日など「閑散期」は200円割引となります。ツアーなどは「最繁忙期」「繁忙期」などは除外となることが多いのでご注意ください。
●名古屋ならではの「ご当地グルメ」も食べ尽くそう
さらに、名古屋ではご当地グルメ「なごやめし」もお忘れなく。例えば、味噌カツ、手羽先、ひつまぶし、きしめん、あんかけスパ、天むすなど。
喫茶店でドリンクを注文するとトーストやゆで卵などが無料で付く「モーニング」も名古屋ならではで、早朝の新幹線で東京から名古屋へ向かい、名古屋観光をモーニングから始めるのも良いでしょう。さらに、現地で食べきれなかったなごやめしは、お土産として持ち帰るのも手。
新幹線を利用し、日帰りでも十分楽しめる名古屋、愛知の旅。ぜひ計画してみてはいかがでしょうか。