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親子でアート!ゆめぱるデイ(2025年11月4日開催)〜 療育を必要とする親子が、倉敷市立美術館で「やべみつのりと矢部太郎〜『ぼくのお父さん』のふるさと・倉敷」を貸切鑑賞しました

倉敷とことこ

親子でアート!ゆめぱるデイ(2025年11月4日開催)〜 療育を必要とする親子が、倉敷市立美術館で「やべみつのりと矢部太郎〜『ぼくのお父さん』のふるさと・倉敷」を貸切鑑賞しました

子連れでの美術館鑑賞に興味はあっても「静かに鑑賞できるだろうか?」「ほかのお客さんに迷惑をかけないだろうか」と心配になりませんか。障がいのある子どもや心身の発達がゆっくりな子どもがいる保護者は、なおさら外出先が少なくなってしまいます。

しかし、障がいの有無や年齢にかかわらず、アートを鑑賞して心を動かす体験は何ものにも代え難いものです。

そこで、障がいのある子や心身の発達がゆっくりな親子を支援する倉敷市総合療育相談センター「ゆめぱる」(以下、「ゆめぱる」と記載)を利用する親子を対象に、倉敷市立美術館の特別展を貸切鑑賞できるイベント「親子でアート!ゆめぱるデイ」が2025年11月4日(火)に開催されました。

現在、倉敷市立美術館では、親子のぬくもりが感じられる特別展「やべみつのりと矢部太郎〜『ぼくのお父さん』のふるさと・倉敷」が開催されています。

紙芝居の読み聞かせも合わせて実施された、「親子でアート!ゆめぱるデイ」のようすを紹介します。

倉敷市総合療育相談センター「ゆめぱる」とは

「ゆめぱる」は、倉敷市笹沖にあるくらしき健康福祉プラザ一階にある総合療育相談センターです。

ゆめぱるで受けられるサービスは、以下の三つ。

・子どもの心身の発達に関する相談
・子どもの発達に関する情報提供
・子どもに関わるさまざまな機関の連携づくり

心身の発達に不安のある子どもについて、相談を受けたり必要な福祉サービスと家庭をつないだりする役割を担っています。

「やべみつのりと矢部太郎〜『ぼくのお父さん』のふるさと・倉敷」とは

「やべみつのりと矢部太郎〜『ぼくのお父さん』のふるさと・倉敷」は、倉敷市立美術館で2025年10月17日(金)から12月21日(日)まで開催されている展覧会です。

会期中はやべみつのりさん・矢部太郎さん親子によるトークショーやワークショップ、紙芝居の読み聞かせイベントなど、関連イベントも多数企画されています。

「親子でアート!ゆめぱるデイ」のようす

倉敷市立美術館にとって、障がいのある子や心身の発達に不安のある子とその保護者を対象としたアート鑑賞は初めての試みです。そこで今回は、ほかのお客さんがいない休館日の11月4日(火)にイベントを開催しました。

平日の午前中開催だったため、参加者は二組のみ。
和やかな雰囲気のなか、イベントがスタートしました。

子どもたちの反応を見ながら繰り出される、手遊び・絵本・紙芝居

現在開催されている展覧会「やべみつのりと矢部太郎〜『ぼくのお父さん』のふるさと・倉敷」は、やべみつのりさんの紙芝居作品の原画からスタートします。やべさんの紙芝居読み聞かせ動画も人気で、多くの鑑賞客が立ち止まってまじまじと眺めています。

今回のイベントも展示室に入る前に、倉敷市立短期大学保育学科准教授の浅野泰昌(あさの やすまさ)さんによる紙芝居の読み聞かせがおこなわれました。

浅野泰昌(あさの やすまさ)さん

読み聞かせに登場したのは、以下5作品。

絵本『ばけばけはっぱ』
藤本ともひこ/ハッピーオウル社
絵本『しあわせならてをたたこう』(つまみひきしかけえほん)
デビッド・A. カーター/大日本絵画
紙芝居『あれあれなあーに?』
やべみつのり/童心社
紙芝居『うさぎとかめ』
矢部太郎・やべみつのり/童心社
紙芝居『うしかたとやまんば』
坪田譲治・やべみつのり/童心社

作品数は多かったものの手遊びや子どもたちとの掛け合いも多く、子どもたちが「もっと読んで!」と浅野さんにせがむ姿も見られ、参加者が心から読み聞かせを楽しんでいました。

親も子も学芸員や職員とのやりとりに盛り上がる鑑賞タイム

少人数での開催だったため、子どもたちの鑑賞ペースに合わせて学芸員の解説も受けられました。

やべみつのりさんの作品は、親子のやりとりが目に浮かぶ子育ての記録ともいえるような作品ばかり。さらに、やべさんの家庭は当時はまだ珍しい、お母さんが働きに出てお父さんが子育てをする「イクメン」の先駆けのような存在です。

この日はたまたまお父さんが娘二人を連れて鑑賞に来た家族もいて、お父さんがじっくりと作品に見入っているなか、子どもたちを美術館やゆめぱるの職員が見守る光景が続きました。

特に子どもたちに人気だったのは、廃材を使って制作されたおもちゃのコーナーです。ひととおりすべてのおもちゃで遊んだ後は、お気に入りのおもちゃで何度も繰り返し遊んでいました。

やべみつのりさんも、子どもたちと一緒に廃材でおもちゃを作って遊ぶ時間を楽しみにしていることが展示からも伝わってきます。やべさんの思いを子どもたちが素直に受け取って思いきり遊ぶ姿もまた、作品のひとつのようでした。

2回目以降の開催も期待される「親子でアート!ゆめぱるデイ」

参加した保護者からは、以下の感想が寄せられました。

子どもたちのペースに合わせてアートを鑑賞できたので、とても良かった。子どもたちが、夢中になって楽しんでいる姿が見られてうれしい。今後もこのような機会があれば、ぜひ子どもたちを連れて参加したい」

また、倉敷市立美術館の職員も次のように語りました。

「発達に不安のある親子を受け入れるのは初めての試みだったが、子どもたちも保護者も楽しんでくれて良かった。やべさん自身が、子どもたちが楽しくアートに触れることに価値を感じる作家なので、今回のような取り組みは展覧会の趣旨にも合っていた。今後もゆめぱると手を組んで、さまざまな事情のある親子にもアート鑑賞の機会を提供したい

参加者、企画側双方が笑顔であふれた「親子でアート!ゆめぱるデイ」の取り組みは始まったばかり。

これからも、障がいのある子どもや発達に不安のある子どもやその親も、アートを楽しめる試みが増えていくことに期待します。

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