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“友だちやめて良い?”──ターニングポイントを迎えたTVアニメ『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』を鈴代紗弓さん・青山吉能さんが振り返る【連載インタビュー第9回】

アニメイトタイムズ

写真:アニメイトタイムズ編集部

塀先生による人気漫画を原作としたTVアニメ『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』が、2026年4月10日よりTOKYO MX・BS11ほかにて放送中です。

本作は大学へ進学した上伊那ぼたんが、埼玉県秩父市の学生寮での生活を通して、“お酒”をきっかけに寮生たちとの距離を縮めていく物語。ゆっくりとほどけていく関係性の変化が、繊細な感情の揺らぎとともに描かれています。

アニメイトタイムズでは『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』の連載インタビューを実施。第9回は、上伊那ぼたん役・鈴代紗弓さんと砺波いぶき役・青山吉能さんの対談をお届けします。

ふたりの関係性に大きな変化が生まれた重要な話数であった第9話。作品の映像表現や印象的なシーンを振り返りながら、キャラクター同士の関係性や“感情の矢印”の行方、そして今後の見どころについて語っていただきました。

【写真】アニメ『上伊那ぼたん』鈴代紗弓×青山吉能 対談【連載インタビュー第9回】

「『いつか絶対に思い出す、楽しかった瞬間』が詰まっている感じ」

──改めて本作の“映像表現”や“ならではの魅力”について教えてください。

上伊那ぼたん役・鈴代紗弓さん(以下、鈴代):第9話に限らずですが、とにかく“現実のどこかに本当に存在していそうな場所と人たち”だなと思ってしまうくらい、すごくリアルに感じています。でもどこか切なさもあって。

キャラクター一人ひとりの表情はもちろん、その場所としての在り方みたいなものまで丁寧に描かれているので、まるで自分もその中にいるような感覚になるんですよね。だからこそ、日常の中にある感情の揺らぎがより際立って見えて……月並みな言葉になってしまいますけども、本当に引き込まれるといいますか。見終わったあとに余韻が強く残る作品だなと、第1話からずっと感じています。

それと光の使い方が本当にすごくて! 影の落ち方や陽のはいり方に、どこか懐かしさを感じるノスタルジックな雰囲気があるんです。特にオープニングは本当に衝撃的で……。

砺波いぶき役・青山吉能さん(以下、青山):大興奮でした!

鈴代:もう「ヤバい」しか言えなくて(笑)。ヤバかったよね?

青山:ヤバかった! 

鈴代:もう本当にすごすぎて、この世のアニメーションとは思えないというか。「こんなオープニングムービー、見たことない!」と思いました。この作品で上伊那ぼたん役を演じさせてもらえているなんて、とあらためて幸せを噛み締めましたね。

原作の魅力でもある“余白”を残しつつ、アニメだからこそ深められている部分もあるように思います。そこをクリエイターの皆様が深めてくださっているんですよね。だからこそ作れるカットがあるんだろうなと思っていました。

オープニングムービーひとつとっても、普段はお姉さんっぽい郡上先輩が頭を抱えていたり、手品っぽいことをしていたり、キャラクターの見え方がどんどん変わっていくんですよね。最初に観た印象と、物語を追ってから観る印象が全然違ってくるような、そんな面白さがあります。なんて言うんでしょう……ぼたんたちにとって「いつか絶対に思い出す、楽しかった瞬間」が詰まっている感じがするんですよね。

──彼女たちにとっての、忘れがたい思い出のような。

鈴代:そうです。キャラクターたちにたとえば「タイムマシンで戻るならいつがいいですか?」と聞いたら、きっとこの時間を選ぶだろうな、と。そんな“かけがえのない瞬間”がぎゅっと詰まっている感じがして大好きです。

青山:本当に! なんて表現すればいいんだろうな……。

鈴代:なんだろうね。

青山:でも、言葉にできないのが正解で良いとも思っていて。「幸せってこういうことなんだな」って思ったんです。特別なイベントじゃなくて、ただみんなで笑って過ごしている時間、空間そのものに、幸せってあるんだなって。

私は最初、オープニングムービーをめちゃくちゃ散らかった部屋で観ていたんですけど(笑)、「もっと自分の生活を豊かにしよう」って思えるような力がありました。

鈴代:分かる! 映像やアニメを観ているというより、誰かの時間を覗き見ているような感覚がありました。

ちょっとしたカットひとつとっても、視点の切り替わり方とかもすごく印象的で、一瞬で“その人の視点”に入り込むようなカットもあって。本当に、その場にいるみたいな親近感があって……とにかくすごかった!(笑)

青山:すごかったよね! もうこれを何度も見て“慣れてしまう”のはちょっともったいない気もする。

鈴代:本当にね。もちろん慣れるのもいいことなんですけど、この最初に受けた衝撃は、絶対に忘れないと思います。観ていると涙が出てきます。1時間半くらい、ずっと巻き戻して繰り返し観ていました(笑)。

「言葉にしてしまう勇気」踏み出した一歩

──第9話はターニングポイントとなる重要なお話でしたね。

青山:第9話のあとにアップされるインタビューに我々ふたりを呼んでいただいたのが本当に嬉しいです。ありがとうございます(笑)。

第9話は、これまで描いてきた“言葉にしきれない感情”を、グッと言葉にしていく勇気みたいなものが見れた回だったなと思います。収録中もずっとドキドキしていました。

鈴代:ドキドキしたよね……!

青山:台本も印象的で、見開き2ページにセリフがひとつあるかないかくらいなんです。ほとんどが“絵”なんですよ。その間(ま)にすごく緊張感があって……本当に言い淀んでしまう瞬間もありました。

実際の会話でも「どうやって次の言葉を紡いで、相手に掛けたら良いんだろう」のような間があると思います。それをそのまま録ってくださっていて。だからこそ、私たちもその間に、ずっと考えて、考えて……。

鈴代:「次の言葉どうしよう」「言うか、やめるか」。

青山:うんうん。「……」をずっとね、考えていました。

──奥深いお芝居の世界を感じます。

青山:だからこそ、やりやすかったんです。普段のアニメだと尺に合わせてセリフをはめていくことも多いから。

例えば「好き」という言葉を「ここでもう言わなきゃいけないのか」と感じる場面があったとしたら、その一言に至るまでの心の流れを自分たちで作っていく必要がある。でもアニメ『上伊那ぼたん』の場合、映像に身を委ねたら自然と言葉が出てくるんですよね。アニメというより、感覚としては実写映画に近い印象でした。表現が合っているか分からないですが(笑)。

鈴代:分かる。実写映画っぽいよね。

──ソロインタビューで鈴代さんもボールド(アフレコ時、発声タイミングを指示するために表示されるマーク)について言及されていましたが、タイミングがこぼれてしまっても、そこまで気にしなくて良かったとか。第9話はまさにそれが活かされた作りですよね。

鈴代:そうですね。プラネタリウムの続きのような流れで、星を見に行くやりとりが描かれて。ふたりの関係性が前から続いていることがわかるのが良いなと思いました。「この間(あいだ)のあれ」という表現も良いですよね。

プラネタリウムを見た時はかなり距離も縮まってハッピーな空気だったので、いざ本物の星となったらよりウキウキしたテンションで向かいそうなものなのに、煮えきらない気持ちから入っていて、これまでの時間経過を感じさせるといいますか。日常のなかでも楽しかった時間の後、ふと一人になったときに考えこんでしまったり、ダークな気持ちになったりすることってあるじゃないですか。その“時間差で来る感情”みたいなものがシーンをまたぐことによって、映像の表現で、描かれているように思いました。

──まさに日常の延長線上にある、心の揺らぎというか。

鈴代:ぼたんとしては、いぶきのことをより強く考えるからこそ「自分にとっては特別だけど、彼女にとってはどうなんだろう」と悩んでいるんだろうなって。それは「一緒にいたい」という気持ちの表れでもありますが、一方で「一緒にいたいけれど、それを言って関係が変わるのが怖い」「言ったところで、そもそも変わらないかもしれない」「どうにかしたいのに言えない」「言ってしまったらなにかが壊れるかもしれない」みたいな気持ちもあって……そんな駆け引きがすごく苦しくて。いろいろな感情が入り乱れて「『飲まなきゃやってられない』ってこういう気持ちなのかな?」と(笑)。

──ぼたんからそのセリフが出てくるとはと、驚きました(笑)。

鈴代:お酒と出会って日も浅いぼたんが言うんだ!と(笑)。

青山:衝撃だったよなぁ(笑)。

鈴代:もうお酒が飲める年齢だから大人ではありますが、お酒に頼ってしまう気持ちもすごくリアルで、大人になっていく様も描かれているなと思いました。そんな中でも、いぶきは良い意味で変わらずに自由。「もうっ!」と思う反面、その自由さに惹かれていて「そこが好きなんだよな」って思っちゃうんですよね。

青山:でもいぶきはいぶきで「おかしいな」とは思ってましたよ。「ぼたんの様子、おかしいな」って。「体調悪い?」って聞いてたもんね。

鈴代:「体調悪い?」じゃないよ!(笑)

青山:あはは!

鈴代:あなたのせいだからね!(笑)

青山:(笑)。きっといぶきも本当は「体調悪い」じゃないんだろうなと、分かってはいるんですよね。でも、それを言葉にしてしまったら何かが終わってしまうかもしれない、という怖さがある。いぶきはどちらかというと、前に踏み出せないタイプなんですよ。だからこそ、一歩踏み出すよりも、この関係のままでいたい、という気持ちもあったと思います。

……そう思っていたんですが!

鈴代:ね(笑)。その感情を……もうこのシーンを、どうやって言葉で表現すればいいんだ……。

「言いたいことがある」となってからも、すぐに「言いたいことを言う」シーンにならないのも、すっごくリアルなんですよね。

青山:うんうん。

鈴代:気にかけてくれているのはわかるけど「そこじゃないんだよ」と。その感覚がすごく“女の子っぽい”というか。

鈴代:ぐにゃぐにゃした感情がずっとあるんですよね。

鈴代:いぶきはどちらかというと男勝りというか、少しシンプルな思考をしている部分もあると思うんです。でも、その中にちゃんと繊細さもあって。ずーっとずーっと、ぼたんがずっと言えなかった気持ちがある中で、いぶきがそれを超える言葉をかけてくるんです。そりゃあ、ぼたんも泣いちゃいますよ。

しかもここの演出も最高で! 露天風呂でふたりが向き合うシーンなんですけど「友達やめよ」という話の間に挟まるイメージカットがすごく象徴的なんです。川辺のカットだったり、少し距離を感じさせるような構図だったり……。生々しく描きすぎないことで、逆に心情が強く伝わってくる演出になっていてオシャレだなと思いました。

(シーンを見返して)ここ、ぼたんが先に露天風呂に入っているんですよね。

青山:ぼたんの「待ってるから」っていうセリフが良いよね。

鈴代:実は「待ってるから」はディレクションを受けて2パターンくらい録っていました。少し強めに意味を込める挑戦的なパターンと、あえてしおらしくした言い方と。私は最初、ちょっと念押しする感じで演じていたのですが、最終的には、後者の切実な願いを感じるような言い方のほうが選ばれていました。そこにいぶきが入ってきて、他愛もない話をして……。

いぶき:「いいお湯だね」

鈴代:「いいお湯だね」じゃないよ!(笑)。

──(笑)。

青山:でも(そのあと)ちゃんと言うから(笑)。

鈴代:「気にならないの?」っていう問いに対して「ならないわけないでしょ」「私は、ぼたんを一人じめしたいよ」。心情を表しているイメージカットも入ってきて……。

──そこから「友達、やめていい?」につながっていくという……。「友達をやめる」「やめない」の言葉は、こんな場面でも使える言葉だったんだと、あらためてハッとさせられるような展開でした。

鈴代:ともすればネガティブな意味の方が印象として強いですからね。それ以外であったんだ……って。

ぼたんはピュアな小悪魔?

──『上伊那ぼたん』は、キャラクター同士の感情の矢印が特徴的に描かれています。彼女たちによる矢印をおふたりはどのように捉えていますか?

青山:難しいですよね、そこは。特にぼたんが難しい気がしています。

鈴代:ぼたんは「いろいろな人に矢印が向いているんじゃないか」と思わせるくらい、無意識に大胆で……。そこが彼女の魅力でもあるのですが……。

それこそオープニングでぼたんがピースをしているカットとか、めちゃくちゃかわいいじゃないですか。ああいう顔って、本来はひとり、ふたりにしか見せない表情だと思うんですよね。特別に近い距離感でしか見せないものというか。でもそれをみんなに見せてくれちゃう。彼女のベースは“ただただ素直でいい子”なので、結果的に誰に対しても同じ距離感でいられるんだと思っています。

──みんなに対して同じ距離感。

鈴代:周りの人たちも「きっとみんなにこうなんだろうな」と思ってしまう感じ。だから「矢印が(自分に)向いているのかな?」と一瞬相手が思ったとしても「でもこの子はこういう子だもんな」となる。だから人と人を比べたり、差異をつけたりする子じゃないんですよね。

例えば第1話で、しゃっくりを気にするいぶきに自然に声をかけられるのも、そういう性格だからこそだと思うんです。

青山:確かに。

鈴代:良い意味で思慮深さみたいなものがない。だからこそ、普段から自然体でいられるんだと思いますし、お酒を飲んだときには相手がドキッとするような一言が言えちゃう。それは郡上先輩や、やえかにもですね。ちょっと自己肯定感が高い感じがするといいますか(笑)。

だから、ぼたんの中で最初から強い“矢印”があったというよりは、気づいたら自分よりも自由ないぶきに振り回されていた、みたいな感覚に近いのかなと。いぶきはいぶきでぼたんに振り回されているところもあると思うんですけど(笑)。

“ずっと自分だけを見てくれるわけじゃない存在”に惹かれていく、という空気感が漂っている気がしています。

──ピュアな小悪魔って感じですかね。

鈴代&青山:(声を揃えて)ピュアな小悪魔!

鈴代:それです(笑)。まさにその感じです!

──(笑)。では、いぶき側の“矢印”についてはいかがですか?

青山:青山個人としては、原作を読んだときに郡上先輩が魅力的だなと思ったのもあり、最初は「いぶきがどうやってぼたんに惹かれていくのか」を自分の中で整理するのが難しかったんです。「誰かと一緒に飲みに行く」なんてことがなかったいぶきが、どうして「はじめまして」をしたばかりの人とすぐに「飲みに行こう」となるんだろう?と。

いぶきは、ぼたんの「これまで会った人が持っていなかった光、優しさ」に惹かれたんだろうなと思っています。郡上先輩の優しさって“踏み込まない優しさ”だなと思ったんです。配慮しているからこその優しさであり、相手を理解しているからこそ距離を保てる。

鈴代:うんうん。

青山:一方で、ぼたんはそこに踏み込んでくるタイプなんですよね。その足取りが、いぶきにとってすごくしっくりくるし、ピースのハマるものだったんだろうなって。読んでいくうちにそれがわかって「これはもう流れに委ねよう」と思いました。そうしてここまでやってきて、今第9話にたどり着いて。

──自然に矢印が移っていくような。

青山:はい。今はもう心が完全にぼたんに向いたから、郡上先輩と話しているときでさえ、頭のどこかでぼたんのことを考えてしまうんですよね。自分としては「郡上先輩の気持ちがわかるのに、それでもぼたんに向かってしまう」というのが少し苦しくて。でも、ぼたんに矢印が向かっているのは明確だったので、演じる上では迷いはなかったです。

鈴代:郡上先輩、幸せになってほしい……。でも郡上先輩は、楽しそうないぶきの姿も好きなんだもんね。

──第9話では、部屋で一緒にいぶきと郡上先輩、ジンランとの“部屋飲み”のシーンも印象的でした。いぶきがトラウマ的なものを乗り越えたことが伝わることも、この作品の深さを生み出しているのかなと思っていて。

鈴代:あれも大きなポイントですよね。

青山:結局いぶきの中で思い浮かぶのはぼたんなんですよね。もちろんその場も楽しいんですけど「お酒が一番楽しい」という言葉の中身って、実は“ぼたんと一緒にいる空間”だったりして。それを受けて「楽しいことは良いことだね」と、郡上先輩が……。

鈴代:そうなんだよね。“お酒”って言いながら、そのイメージは別の場所にある。ひとりで飲む時間が長かったいぶきは、誰かと飲む楽しさについては素人で、本当にはじめての感覚だったんだろうね。

青山:それを教えてくれたのは、郡上先輩ではなくて、ぼたんだった……。郡上先輩としては念願の宅飲みだったのに。そんな郡上先輩のそばにいるジンランもまた……!

鈴代:そう、そこのふたりも良い!

青山:矢印の交差がはじまるAパートでした。郡上先輩とジンランの組み合わせがすっごくいいんですよね。距離の取り方が絶妙といいますか。踏み込みすぎないけれど、話している内容もすごく知的で、文化的。そんな魅力があるからこそ、この先どのような矢印のカタチになっていくのか、楽しみにしていただきたいなと思います。

鈴代:第9話は、本当にターニングポイントになっている回だよね。

青山:うん、一気にピースがはまっていく感じがしました。思わず「ひぃー!」ってなる(笑)。

鈴代:なにげない会話がね。

──ありがとうございます。それでは最後に、第10話以降の見どころを教えてください。

鈴代:第9話を経て、ぼたんといぶきの距離がぐっと近づきました。その一方で、郡上先輩の想いがより強く見えてきて……そこにジンランちゃんがどうやって寄り添っていくのかも見どころになってくると思います。ぼたんといぶきとはまた違う形のリアリティというか、それぞれの関係性の駆け引きが丁寧に描かれているので、ぜひ注目していただきたいです。

いぶきとぼたん以外の組み合わせによる気持ちのぶつかりも出てきます。寮で一緒に生活しているからこそ生まれる会話や距離感も、より色濃くなっていきますよね。

それから、やっぱり大きな見どころとして“音楽”にもご注目いただきたいです。この先はサプライズも用意されていますし、演出としても印象的な回があります。

いぶきとぼたんも良い流れで進んでいくんですけど……一筋縄ではいかないんですよね。「このまま進むのかな」と思ったところで、また少し揺れたり。

青山:うんうん。

鈴代:「お酒がないんだったら私たちの関係は?」みたいなところもあって。仲良くなったからこそ、さらにその先を求めてしまうというか。「この関係はどこまでいけるんだろう」「その先があるのか、ないのか」……ほかのキャラクターとの関わりを通して、ぼたん自身も少しずつ整理していくので、そこもぜひ楽しんでいただきたいです。

青山:ここからは登場人物たちの関係性が怒涛のように動いていきます。ぼたんといぶきだけじゃなくて、周りのキャラクターも含めて、それぞれの距離感や関係の形がどう変わっていくのか。同じ寮で暮らしているからこそ生まれる関係性、「一緒にいる」っていろいろな方法があるよね、というのを改めて感じられる展開になっていると思います。

あくまでも誰かと誰かの物語ではあるんですけど、それだけじゃなくて、同じ場所で時間を共有している“みんな”の物語でもあります。6人のつながりがあった上でのものが描かれていくので、その前提をいま一度踏まえたうえで、それぞれの関係の変化を見ていただけたら嬉しいです。ぜひ楽しみにしていてください!

【文:逆井マリ インタビュー・編集:西澤駿太郎】

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