モーツァルト時代の音と現代の最高峰クリエイター陣による美の融合 モーツァルト:オペラ『ドン・ジョヴァンニ』の上演が決定
2025年2月20日(木)、21日(金)、23日(日・祝)、24日(月・休)めぐろパーシモンホール大ホールにて、モーツァルト:オペラ『ドン・ジョヴァンニ』が上演されることが決定した。
Bunkamuraを飛び出し、様々な個性を持つ外部ホールで企画を実施するORCHARD PRODUCE。本公演は、東急線・都立大学駅に位置する、めぐろパーシモンホールとタッグを組んだモーツァルトのオペラ・シリーズ第2弾。指揮を務める鈴木優人、世界的な奏者たちと1990年に結成された古楽器オーケストラ&合唱団(BCJ)による音楽と、最高峰のソリストたちとともにオペラ『ドン・ジョヴァンニ』の新制作・全幕上演をおくる。
演出を務める飯塚励生は、国際的かつ多様な経験から、様々なアーティストの個性をまとめあげる手腕でオペラの核を担う。美術を担当する杉本博司は「海景」「劇場」などの写真シリーズや、小田原文化財団 江之浦測候所ほか多岐にわたる活躍で知られる現代美術作家だ。
今回のプロダクションには、モーツァルトとほぼ同時代に生きた建築家・考古学者であり、ローマの古代遺跡を研究して当時の建築や都市の景観を描いた版画作品で知られるジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージの作品をフィーチャーした美術を構想中だそうだ。
衣裳を担当するソニア・パークは、比類のないセンスで衣食住すべてを取り扱うARTS&SCIENCEのクリエイティヴディレクター兼オーナー。スウェーデン出身、新進気鋭のウィリアム・オウェソンとタッグを組んでの初のオペラ衣裳制作において、そのポリシーである“美しさと機能性のバランス”がどのように発露されるのか。
オペラのみならず、アートやファッション、建築のファンにとっても垂涎の上演となる。
【『ドン・ジョヴァンニ』あらすじ】
スペインのある街。従者レポレッロを引き連れ毎夜女性の家へ忍び込む、稀代の色男ドン・ジョヴァンニ。 今宵はドンナ・アンナの部屋へ行くが、彼女の父親である騎士長に見つかって決闘となり刺し殺してしまう。 アンナは婚約者ドン・オッターヴィオに父の復讐をしてほしいと頼む。一方ジョヴァンニは全く懲りずに色事を繰り返す。次の標的は、農民のマゼットとの結婚を控えたツェルリーナ。だが、以前ジョヴァンニに棄てられたドンナ・エルヴィーラに邪魔される。 そこでジョヴァンニは大宴会を催してツェルリーナを別室に連れ込むが抵抗され、村人一同にバレて怒りを買う。 それでも放蕩をやめないジョヴァンニは、夜の墓所で殺した騎士長の石像に出会い、晩餐に招待する。すると、その石像が本当に現れ、ジョヴァンニに改心を迫るが……。
鈴木優人(C)Marco Borggreve/クリストフ・フィラー(C)Shirley Suarez/平野和(C)武藤章/森麻季(C)Yuji Hori/ カリーナ・ゴーヴァン(C)Michael Slobodian/加耒徹(C)Hiroki Watanabe/BCJ(C)Michiharu Okubo