荏田小学校でラグビー体験 プロ選手と交流も〈横浜市都筑区〉
荏田小学校(荏田南)の3年生児童の体育の授業で11月29日、都筑区や青葉区を拠点に活動するNPO法人田園ラグビースクール(田園RS)がタグラグビーを指導した。同校に隣接する清水建設荏田グラウンドで行われ、同所を練習拠点とする清水建設江東ブルーシャークス(江東BS)も協力。所属選手も授業をサポートした。
同校が田園RSにコーチを依頼し、初めて授業が実施された。田園RSは青少年の育成とラグビーの普及を目的に江東BSと業務提携していることもあり、当日は所属しているプロ選手で、W杯サモア代表のリマ・ソポアンガ選手や、ジョシュア・バシャム選手、サム・チョンキット選手も参加した。
授業はタグラグビーの基本ルールを学び、ペアで握手をしてタグを取り合うこと、チームになってタグ取り鬼、慣れてきたらラグビーボールを使って試合も行われた。試合は4人16チームに分かれ、選手たちも混ざり対戦。児童たちは「強すぎる」と言いながらも果敢にタグを取りに行き、「沢山トライを決められてうれしい」と楽しんでいた。授業を終え、田園RSは児童たちに「授業を機にラグビーに興味を持ってもらい、テレビで応援してくれたらうれしい」と語りかけた。江東BSからは「試合を終えたら、敵も味方もなく、お互いを称え合うノーサイド精神もラグビーの魅力です」と伝えていた。両団体から同校にはラグビーボールの寄贈も行われた。「授業を受けた子たちが、ゆくゆく江東BSに来てくれたら」と近い将来、地元からの選手の輩出に期待を寄せた。
同校の長田奈穂子教諭は「初めての試みだったが、田園RSに協力いただき、沢山の指導員で手厚く中身の濃い授業になった。今回で終わらずに今後も続けられたら」と話した。授業後は、コーチや選手たちと一緒に給食を食べるなど交流も行われた。