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産んだら自然に出ると思ってたのに!出ない、痛い、ツラい!私の母乳育児

たまひよONLINE

今年、中学1年になる息子を育てる、ママライターの”ミネキク”です。私が、最初の妊娠・出産を経験したのは31歳の時。息子は、妊娠37週と2日、3246gで産まれました。

母乳なんて、自然に出るものだと思っていた


臨月まで仕事をしていたこと、早めに産まれたこともあって、情報のないままままに母乳育児をスタートしました。

漠然と母乳で育てたいとは思っていましたが、母乳なんて赤ちゃんが産まれたら自然に出るものだと思っていました。そのため、せっかく出産前の母親教室で教わった“おっぱいマッサージ”も、妊娠中にまったくやっていませんでした。

痛い、出ない!赤ちゃんの体重が減っていく恐怖


おっぱいのあげ方を教わり、息子におっぱいをくわえさせてみました。授乳後体重を測ると、全然飲めていないことが判明…。息子も飲むことに慣れていないし、私もあげるのが下手くそ。しかも量も出ていない。

息子は、おなかを空かせて一生懸命吸っているのに。ごめん、ダメなお母ちゃんで。申し訳ない気持ちでいっぱいでした。母親失格だと思いました。

新生児の授乳は、2時間おきと言われていましたが、息子はもっと頻回でした。母乳を軌道に乗せるには、とにかく何度もあげること。どんなに回数が増えても、まずは母乳をあげ、その後にミルクを足しました。

乳頭には亀裂が入り、ズキズキ痛むように…。そのため、助産師さんが羊の油をくれました。ミルクをグイグイと飲む息子を見ながら、安心すると同時に、切なさを覚えました。そして、母乳育児が軌道にのらないまま、退院の日を迎えました。

乳房マッサージも、乳頭マッサージも必要だった!


ミルクをあげるようになったら、息子はおっぱいを嫌がるようになりました。飲んでいるうちに、疲れて寝てしまうことも。おっぱいに比べ、哺乳瓶は楽に飲むことができるよう。ミルクは甘くておいしいし。「哺乳瓶に負けたくない!」「母乳をあげたい!」そう思いました。 

それで、授乳の前には毎回、乳房マッサージと乳頭マッサージをしました。乳首をつまみ、グリグリねじります。とてつもなく痛いです。少しでも母乳が出るように、飲みやすくなるように、祈るような気持ちでした。

授乳クッションをセットして、ベストポジションを調節。くちびるをツンツンすると、反射で口を開けるので、「いまだ!」と、おっぱいを押し込みます。ポイントは、乳輪まで深くくわえさせること。息子との間に、不思議な連帯感が生まれ、キャッチボールしているような感覚になりました。

まるでスポーツ!親子で切り開いた完全母乳への道


だんだんコツがわかってきた息子と私のコンビネーションは、日に日に上達し、ついに産後1ヶ月、完全母乳へ切り替わりました。

いつのまにか、授乳のたびに体重を測ることもしなくなっていました。私の胸の形も随分変わりました。乳首が短く、赤ちゃんが深くくわえにくい短乳頭だったのですが、柔らかく、息子が飲みやすい形に。乳首も変化していました。

どこかで赤ちゃんが泣く声を聞くだけで、おっぱいが張るようになり、飲んでもらうと、スッキリしました。

母乳育児への道は、息子と一緒に切り開きました。諦めず、こだわりすぎず、続けたからだと思います。「2人で頑張ったよね!」と、息子とハイタッチしたい気分です。

母乳育児は、時間がかかっても、いつか軌道に乗せることができると実感しました。私の母は、早い段階で自分は母乳が出ないと思い、ミルクにしたのだそうです。「あの時、続けていれば出たのかもしれないね」と、呟いていました。母乳育児はミルクを持ち歩かずに済む、困ったときはおっぱいでフォローできる、子どもと密着できると、よいことだらけでした。何より、親子の絆を育んでくれたと思います。

[ミネキク*プロフィール]
ライター×消しゴムはんこ屋。中1と小3の母。制作会社のコピーライターでしたが、出産を機に退職。長男2歳の時、消しゴムはんこ屋を開始。現在はライター業も再開し、紙・WEB媒体の取材執筆を手がけています。親子で剣道やってます!

※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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