「春になったら釣りソロ活を始めよう!」海と川の入門に最適な釣りとは?
真冬というのは、何かを始めるには微妙な時期である、と個人的に思う。スキーとかそういうのもあるけれど、釣り人にとって、真冬は「違う」。だって釣れないもんね。我々は春を遠く想っている。これから釣りを始めてみようというみなさんも、春になったら、ぜひ。流行りの「ソロ活」にもおすすめだ。
新しいソロ活に釣りはどう?
何かと煩わしい時代である。ソロ活が流行るのもよくわかる。筆者などは生まれてこの方ナチュラル・ソロ活みたいな生き方をしてきたので、誰かと何かをすることのほうがよほど不自然感に思える。そしてそのような自分の性向は、もしかすると釣りによって作られてきたのではないかとさえ思う。
焼肉もお寿司もカラオケも何をやるにもソロでやって悪いことはない。ちなみにカラオケ店員をしていたという経歴の若い女性に聞いたのだが、「今はソロとトントン」というくらいソロカラオケが多いらしい。私も実はしてみようと思っているのだが、ヒトカラの価格帯がわからずいまだに躊躇している。
釣りに関してはごくシンプルなものだ。釣りを学ぶ意味では最初は経験者に教えてもらったほうがいいかもしれないが、いや、それもすっ飛ばしてある程度釣りなんか簡単にできる。要するに「釣り具」と池や川や海がそこにあればそれでいいのだから、ハードルは低い。格安の釣り具をそろえて、つまらなかったらやめてしまえばいい。春になったら、レッツ・フィッシング。
餌釣りスタートでいこう
ソロ釣りに適した釣りといえば、次のようなものだろうか。
海なら「探り釣り」
地味な釣りではあるが、これが一番釣れる。足元の探り釣り。やり方はカンタン。ラインの先に「ブラクリ仕掛け」とエサをつけて、足元に落とすだけだ。ブラクリは100均でも買える。エサは何でもいい。筆者はモンゴウイカを好んで使っている。
探り釣りで釣れる魚はカサゴ、メバル、その他フグ・ベラなどの雑魚も混じる。同じ場所でやっているとカサゴやメバルといった魚はスレてしまうので、移動しながら釣ろう。探り釣りの良いところは、同じ仕掛けで、消波ブロックの穴を狙って「穴釣り」ができることだ。こちらは冬でも打率が高い。
川・池なら「パンコイ」
パンで釣れてしまう、コイ。大きな魚で、猛然とした引きを楽しませてくれる。難しいことは考えずフロロカーボンライン3号のイトを使って、ドラグをちょい緩めて、ちぎった食パンをぶっ飛ばしてやろう。
ブルーギルも釣れるし、ブラックバスが釣れることもある。ちなみにブルーギルをエサにブラックバスを釣ることもできるので、覚えておくとよい。パンコイは少々強い竿が必要なので、釣具店で相談しよう。
ルアーはライトゲームから
最初から本格的な入門、ソロ釣りをしようというなら、ライトゲームを推奨する。まさしく春から始まる釣りで、釣り物はメバルだ。日中は海底を釣り、夜になると海の海面直下・表層を釣る。探り釣りと同様、平穏な堤防ならば、足元を釣ることに終始する。ロッドは7ftほど、2000番リールにフロロカーボンライン2.5lbに、デイゲームはジグヘッド3g、ナイトゲームは1gで投げてゆっくりと巻くことが基本となる。
細かいメソッドはいくつもある。一尾でも釣れたら、まず自分がやった釣りの再現性を見て、次に人がやっている釣りを真似ていくとバリエーションが増えていく。そして、「思った通りのやり方」で釣れることが度重なると、のめりこんでやめられなくなる。
釣りソロ活沼へようこそ
ソロ釣りは気軽なものだ。人の目を気にする必要もない。どちらかといえば3人以上とかで釣っている人のほうが少ない気がする。釣り場には圧倒的に一人のほうが多い。女性の姿も多い。バシバシ釣っている。
「食べなくちゃいけない」なんて思うことはない。リリースすればそれで済むので、お気軽にどうぞ。ソロ釣り、沼る。
<井上海生/TSURINEWSライター>