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ASD子育て、母の「ストレスビンゴ」はリーチだらけ。空いた穴をふさぐには?私流コーピング

LITALICO発達ナビ

ASD子育て、母の「ストレスビンゴ」はリーチだらけ。空いた穴をふさぐには?私流コーピング

監修:井上雅彦

鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授/LITALICO研究所 客員研究員

日常の中でたまっていくイライラビンゴの穴たち

いつもボンヤリしているためなのか「穏やかで冷静なお母さん」と思われることも多い私ですが、実際は日々些細なことでイライラしながら過ごしています。

コウと暮らす毎日の中で「このプリント提出期限先月じゃん!」「玄関に水筒置きっぱなし~」「また説得祭りか…」「床散らかり過ぎ~!(ハサミも落ちてる!!)」とワーワー言ってばかりです。

それでも普段はイライラする程度で終わっていますが、ビンゴの穴が空くように『イライラ要素の数』がたまっていくにつれ、イライラでは済まない怒りが沸くこともあります。

ストレスによって穴が開いていき、リーチでイライラと角を生やし、ビンゴになれば怒りで火を吐く私の「ストレスビンゴ」。そのビンゴカードは、「疲れ・眠い・掃除」などによりコウとは関係なく穴だらけなこともよくあります。

そこにコウの行動で数個穴が開くので、コウの帰宅から夕飯までの間にいきなりリーチが何本も現れることが珍しくありません。

・宿題がやりかけのまま
・明日の支度をしていない(けど確認をしていないのに気づかない)
・納得するまで動かない
・部屋が散らかったままパソコンで遊んでいる(片づけてからのルールあり)

などなど、こうして並べてみると「まだ未熟なんだな」「神経発達症(発達障害)の特性もあるし、年齢相応を求められても難しいのだろうな」と思うようなことばかりなのですが、すでに穴あきストレスビンゴを抱えているときの私は「今日これ声掛けするの何回目~!?」とイライラがピークに達し、にょきにょきと角が生えてくるのです。

ストレスビンゴの穴が空くことは止められないけれど

私自身も神経発達症があり疲れやすく、疲れれば過敏や鈍麻や注意欠如も強く現れるため、「コウの特性を理解する」「ゆったりとした気持ちで見守る」などの方法ではどうにもならない状態になりがちです。

日々生活の中で空いていくビンゴの穴を減らすことは難しくても、
「疲れた・眠い→仮眠をとる」「宿題をやっていない→やっていない事実をコウと共有する(その後どうするかまでは責任を持たずにコウ本人にまかせる)」などのように、空いた穴を意識的にふさいでいくことはできるんじゃないかな?と思います。

「ほっこりビンゴ」や「うれしいビンゴ」の穴がたくさん空いていたとしても、なかなか帳消しにすることはできない「ストレスビンゴ」の穴の数々…できる範囲で空けないようにしつつ、空いたときは一つずつふさぐようにしていきたいです。

執筆/丸山さとこ

(監修:井上先生より)
「ストレスビンゴ」は、自分のストレスを客観視するのに非常によい考え方ですね。穴の開き具合を意識して対処法がとれるように準備されているのはとてもすばらしい発想と思います。
「ビンゴになりそうになったら『寝る』」など、あらかじめ対処を決めておくことによって、自己嫌悪にならずに割り切ってしまえることが怒りのコントロールやコーピングに役立っているのではないでしょうか。
お子さんやご家族にも「ストレスビンゴ」が可視化できると面白いかもしれません。

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