「ダリを呼びたいなら1万5000ドルを用意して」無理難題に“絶品ブイヤベース”で挑む『美食家ダリのレストラン』
サルバドール・ダリが愛したスペインの海辺の街カダケスに、若き天才シェフによる革命的なレストランが誕生。そこでは今まで誰も目にしたことのない、「全ての人を幸せにする」魅惑的で胸躍る数々の料理が登場する—。映画『美食家ダリのレストラン』が、8月16日(金)より公開される。このたび、本編映像と場面写真が解禁となった。
ダリの住む街で起こった、人生と料理の美味しいレストラン革命
1974年、フランコ政権末期のスペイン。バルセロナを追われた料理人フェルナンドとアルベルトの兄弟は、友人フランソワの伝手でサルバドール・ダリの住んでいる海辺の街カダケスに辿り着く。彼らを迎えたのは魅力的な海洋生物学者のロラ、そしてその父・ダリを崇拝する、レストラン「シュルレアル」のオーナーであるジュールズだった。<いつかダリに当店でディナーを>をスローガンに、ありとあらゆる無謀な試みに奔走しながら、情熱を謳い続けるジュールズ。やがてそのカオスはフェルナンドの料理に新たな風をもたらし、世界規模の革命的シェフの誕生を呼ぶことになる。
「ダリを呼びたいなら1万5000ドルを用意して」!?
<いつかダリに当店でディナーを>と夢見て奔走し、日夜暴走気味のジュールズだったが、遂に待ちきれず新料理長のフェルナンドを連れて、大胆にもダリの住む屋敷の門をたたく。家にまで押しかけてきた彼らにうんざりする使用人の静止もむなしく、ご機嫌斜めのガラ夫人が登場。ダリの永遠のミューズであり、敏腕マネージャーとしても活躍したガラは、狂信者から夫を守るために鉄壁の姿勢だ。
前回も門前払いをくらったジュールズだが、今回の作戦は一味違う。一流フレンチレストランのシェフとして腕を振るってきたフェルナンドが作った絶品のブイヤベースを味わえば、ガラの気持ちも変わるはず…?疑心暗鬼で差し出された料理を口にした瞬間、ガラの表情は一変。静かに料理を受け取るガラと期待に胸を膨らませるジュールズだが、彼を待ち受けていたのは「あなたの店に私たちを呼びたいなら、1万5000ドルを用意して」という冷たい一言だった。
一歩前進どころか、前回のアタックから「5000ドルも上がった」とうなだれるジュールズと意気消沈のフェルナンド。世界最高峰の芸術家を招くのは、並の努力では実らない。最高のシェフを迎えて新たに生まれ変わった「シュルレアル」だったが、果たして、ダリが店に訪れる日はやってくるのだろうか——?
『美食家ダリのレストラン』は8月16日(金)より新宿武蔵野館 、シネスイッチ銀座、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー