最低賃金 過去最大の上げ幅へ「高いほうがいい」が間違いのワケとは?
8月4日(月) 寺島尚正アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『おはよう寺ちゃん』(文化放送・月曜日~金曜日 午前5時00分~9時00分)が放送。月曜コメンテーターで経済評論家の上念司氏と最低賃金について意見を交わした。
雇えなくなるから失業者が増えるんですよ
寺島アナ「厚生労働省は今日、2025年度の最低賃金の目安をめぐる7回目の会議を開きます。7回までもつれ込むのは1981年度以来44年ぶりと異例です。議論は大詰めを迎えていて、全国平均で1118円とする案を軸に調整が進んでいますが、その場合、引き上げ幅は6.0%となり、最低賃金を時給換算で示す2002年度以降で過去最大となります。仮に1118円で決着した場合、金額では63円の上げ幅です。最低賃金の引き上げをめぐる審議が難航しているという記事ですが、これは上念さんはどうご覧になりますか?」
上念「最低賃金は高ければ高いほど「いい」と思ってる人がいるかもしれないですけど、例えば10万円にすると何が起こるでしょう。簡単ですよね。失業者が増えるんですよ。雇えなくなるから。なので、上げなきゃいけないんだけど、でも、そのギリギリのラインの攻防ですよね。ただ、物価は上がってるので、これぐらいやらないといけないのかなと思うんですが、あんまり法律で決めるのはどうなんだと。本当は市場メカニズムで決まるといいんですけど。でも、賃金ってものすごい圧力をかけないと上がらないんですよ」
寺島「上がんないのか」
上念「インフレの時代は子どもだったので、あまりよく覚えてないんですけど、圧力かけないとやっぱ上がらないみたいですね。だからまあ、これはしょうがないのかなと思いますけどね」