沖縄でゴキゲンに暮らすおばー。5人の子どもを大学に行かせた「お金の管理」の秘密
沖縄最北端の国頭村で暮らすおばーこと大田 吉子さんは、1934年生まれの御年90歳。夫である孝全さんは2023年に亡くなられたそうですが、外に出て村人に話しかければ寂しく感じる時間もありません。そんなおばーの元気の秘訣は、「とにかく喋ること」と、「毎日のウォーキング」。毎日のラジオ体操も欠かしません。そんなおばーの元気の秘訣や何気ない日常、おばーなりの生き方をご紹介しているのが書籍『90歳のおばーのゴキゲンなひとり暮らし 孤独を吹き飛ばして幸せに生きるヒケツ』(KADOKAWA)。おばーの穏やかで満ち足りた生活をぜひお楽しみください。
※本記事は大田 吉子著の書籍『90歳のおばーのゴキゲンなひとり暮らし 孤独を吹き飛ばして幸せに生きるヒケツ』から一部抜粋・編集しました。
どんぶり勘定でも大丈夫!? 大田家の「お金の管理」
実は私、なかなか算数が得意なんです。暗算なんか、今もすらっすらできますよ。アイスキャンディー店に鮮魚店、精肉店と長いこと商売をしていたからかもしれません。
もちろん、店の経理や大田家の家計の管理も全部私がやってきました。
「男の人にお金を持たせたら全部お酒とタバコに消えてしまう」と思っていましたから。
とはいえ、私もきっちりした性格ではないので、どんぶり勘定も多かったです。昔のことを思い出そうと店の帳簿を探してみましたが、まったく見つかりません。
もしかしたら、そもそも帳簿なんてつけていなかったのかも。
子どもを5人とも大学に行かせるためには、しっかりお金を貯めないといけません。
せっかく貯めたお金を使われては大変なので、夫にはお小遣い制をとっておりました。
小遣いは月いくらだったか覚えていませんが確か晩年は財布の中には必ず1万1000円入れさせていたと思います。
節約が身についていて、あの人は全然使いませんでしたけれど。
私も、自分のことにお金はほとんど使いません。今でもけちん坊ですよ。ひ孫がたくさんいますので、お年玉をあげるために日々節約しております。
使うとすれば、たまに化粧品を買うくらいでしょうか。
老人会などいろいろなところに顔を出しますから、きれいでいたいとメイクは毎日しています。100歳までメイクをしますよ!
そんな私を見ていたのか、先日、孫がファンデーションを買ってくれたので、大切に使っていますよ。
外に出るとき、メイクしないと落ち着かないのです。