卵子は35歳で約2万5000個まで減少。30代後半から始まる卵巣の機能低下と「妊娠が成立しにくくなる」理由【眠れなくなるほど面白い 図解 更年期の話】
卵巣は40年間働いたら機能は完全に終了する
卵巣が働くのは初潮から閉経まで
女性ホルモンを分泌している卵巣には、生まれたときには約200万個もの卵胞(卵子のもと)が詰まっています。初経を迎える頃にはこの卵胞が成熟し、その結果、成熟卵胞から1つの卵子が排出される月に1回の「排卵」が起こり始めます。
この卵子の在庫は決して増えることはなく、年齢とともに数が減っていきます。初経を迎えて排卵の準備が整う思春期(12歳頃)までに卵子の数は約10分の1の約20万個まで減少。そこから毎月の排卵で使われる分も含め、少しずつ減っていきます。35歳頃には約2万5000個まで減り、さらに50歳前後の閉経時には残っている卵子がわずか1000個程度に。また、数が減少するだけでなく、加齢によって卵子の質も低下します。
卵巣は約40年間しか働かない臓器であり、30代後半から機能が低下し始め、エストロゲンやプロゲステロンの分泌量も減少します。そのため、40代以降は妊娠が成立しにくくなるのです。
そして50歳頃には卵巣機能が完全に終了し、生理がこなくなります。その後は働くことなく、正常時には親指の先くらいの大きさだった卵巣も、徐々にサイズが小さくなっていきます。
これは誰の体にも起こる自然現象です。体の変化を味方につけながら、自分らしい毎日を重ねていきましょう。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 更年期の話』著:高尾 美穂
【著者紹介】
高尾美穂(たかお・みほ)
医学博士・産婦人科専門医。東京慈恵会医科大学大学院修了。同大学附属病院産婦人科助教、東京労災病院女性総合外来などを経て、女性のための統合ヘルスクリニック イーク表参道の副院長に就任。日本スポーツ協会公認スポーツドクターで、ヨガ指導者でもある。「すべての女性に、よりよい未来を」をモットーに、医療、ヨガ、スポーツの3つの活動を通じ、専門的な知識をわかりやすく伝える啓発活動にも積極的に取り組み、テレビなどのメディア出演、講演活動、stand.fm「高尾美穂からのリアルボイス」でメッセージを発信するなど、多方面で活躍中。『今日も一日ご機嫌で 高尾美穂流生き方ガイド 体も心もいい感じ』(清流出版)『高尾美穂のオトナ世代のこころとからだ相談室』(扶桑社)など著書多数。