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クメンの決戦をジオラマで ボトムズ愛に溢れる「最低野郎」の「川面表現」

おたくま経済新聞

クメンの決戦をジオラマで再現。ボトムズ愛溢れる最低野郎が魅せる「川面表現」。

 Twitterユーザーのもっきり屋のマモさんは、本業の理容師の傍ら趣味で模型作りを楽しんでいる人物。

 40代の頃から始めたといい、主な題材は、自身が幼少期にみて衝撃を受けた「装甲騎兵ボトムズ」に登場する機体(アーマードトルーパー)。50代に突入した現在も、活動は継続しており新作発表の場は主に自身のTwitter。先日公開した、「川面表現」のファンアート作品が反響を呼んでいます。

 「川面表現、ついでに側面をアクリルクリアーで筆厚塗り艶ピカになりました!完成っ!」と、ジオラマ作品「川面表現」を公開したもっきり屋のマモさん。

 本作は、ボトムズシリーズ全体においても特にお気に入りな場面という、「クメン編」の「キリコ・キュービィー」と「イプシロン」の戦闘シーンを再現。

 TVシリーズ第22話「触発」後半において、キリコの搭乗する「スコープドッグ(マーシィドッグ)」と、イプシロン搭乗の「スナッピングタートル」の水中での激戦となっています。

 “水しぶき”をあげながら繰り広げられる両機の攻防は、郷田ほづみ(キリコ)・上恭ノ介(イプシロン)両氏のCVに、水しぶきや武器の発射音、そしてアニメ本編のBGMが脳内再生されそう。むせる。

 本シーンは、ボトムズシリーズ全体でも名場面のひとつ。だからこそ、“もっきり屋のマモ少年”も大いに魅了されたともいえますが、これをジオラマアートで再現というのは、かなり骨を折る作業であることが容易に想像できます。

 ちなみに、スコープドッグ・スナッピングタートル両機の「水中」での様子も合わせて表現しています。「折角の機会なので」と“オリジナル”として追加したそうです。

 全体の製作においては、樹脂のクリスタルレジンを用い、それを繰り返して注入するという方法を採用されたそうですが、レジンの特性を留意しての作業だったそう。

 「クリスタルレジンを一度に大量注入してしまうと、高熱となりプラスチック材が変形する恐れがありました。なので、『注入』『放置』『硬化』『注入』を繰り返しながら行い、時間をかけた作業にしています」

 一方で、注入作業を終えたレジンの型枠を剥がす際に、レジンから中々剥がれなかったことが苦労した点だったそう。「あらかじめ剥離材を塗っておくべきでしたね」と、振り返っていました。

 作品のこだわりである「水中面」に関しては、表現技法として水の上層と下層の「色」を変えたために、ぼかす意味合いで硬化時間を少なくした結果、気泡が多くなってしまったそう。しかしそれは、レジンの側面をクリア塗料で厚塗りして保護という「対策」も取ったために、かえって自然さが増すという結果に繋がっています。

 また水中の泡は、木工ボンドを浸して作り、さらに塩やグラスビーズを塗り足して作ったそうです。

 改めて写真を見てみると、泡も場所によって大きさが異なるようにも見受けられます。加えて装飾として取り付けた流木がさり気なく見られることからも、本作は絶妙なバランスを考え作られたことが分かる様相となっています。

 国内外の“最低野郎”が、思わずむせ返るほどの作品愛をジオラマで披露したもっきり屋のマモさんですが、以前にも炎の匂いが染みついた作品を製作されています。

 今回取材するにあたり、Twitter上で開催されたコンペ企画「第1回最低野郎コンペ」にて、優勝作品を受賞した「雪と瓦礫と硝煙の残像」や、最新作の「ムナメラ河救出作戦」などといった作品を紹介いただきました。

 前者は雪化粧を施されたスコープドッグに、後者は水上で任務を遂行するベルゼルガの姿にそれぞれむせ返ってしまうクオリティ。

 ここまでの愛を示すもっきり屋のマモさんですが、逆にいえば、自身にとっての「ボトムズ」の魅力についても聞いてみたいところ。というわけで、筆者は折角の機会にとその点を語っていただきました。

 「『ボトムズ』の魅力は、『ロボットのリアリティ』ですね。高さ4メートル弱で腰から上はほぼコクピットで、人が乗り込むのに最低限の大きさ。そのサイズ感は、パイロットが掴むであろう、取っ手などにもリアリティさを感じましたし、現実の建物内部にも侵攻できる点も斬新でした」

 「そして、キリコの孤独に生きるその生き様です。無口で冷徹そうに見えるが、そこには仲間や恋人を思いやる優しさがあると、放送当時小学生だった自分は感じました。自分にとっての憧れや共通点を見い出して、理想の男性像を追い求めるようにボトムズに夢中になったのです」

<記事化協力>
もっきり屋のマモさん(@qog9j76QeGWjuhV)

(向山純平)

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