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過去の思い出のツアーを“現在のパンダドラゴン”が届ける、『ウルトラリバイバルツアー パラゴン・カウントダウン in 豊洲PIT』初日をレポート

SPICE

パンダドラゴン

ウルトラリバイバルツアー パラゴン・カウントダウン in 豊洲PIT


カウントダウン5 ~#パラゴン拡散希望~


2024.3.25 豊洲PIT

思い出を振り返りながら、成長した姿を一緒に確かめあって、これまでも、今も、そしてこれからも。彼らと歩んでいく日々が、もっと愛おしくなる。そんなことを確信させてくれるような幕開けだった。

6人組ボーイズアイドルグループ・パンダドラゴンが、2024年3月から8月にかけて、『ウルトラリバイバルツアー パラゴン・カウントダウン in 豊洲PIT』を開催。“過去にパンダドラゴンが実施した思い出のツアーを、現在のパンダドラゴンVerにアップデートして開催したら?”がコンセプトの、実際に過去ツアーに来場していた人も、最近パンダドラゴンを好きになった人も、様々な浸り方・楽しみ方ができるエンタメ性たっぷりのツアーだ。

今回は2024年3月25日に開催された、ツアー初日となる『カウントダウン5 ~#パラゴン拡散希望~』公演の模様をレポートする。

コンセプトはもちろんのこと、豊洲PITでの5連続公演というチャレンジングな本ツアーの開幕を告げるのは「パLIFE!パLIKE!パLOUGH!パLOVE!」。少しどんより気味だったこの日の天気を一気にカラっと晴らし、豊洲PITがあっという間にパンダドラゴンらしいハッピー溢れる空間に変わる。

パンダドラゴン

メンバーとヴィーナス・ゼウス(パンダドラゴンのファンの呼称)、大好きなものを共有しあって共に盛り上がれるこの曲は、今までの思い出を一緒に、大切に振り返っていく今回のツアーの始まりにぴったり。まさに太陽のように会場を照らした後は、「freezing star」「Crack」と、クールでダンサブルな2曲が続く。

MCでは、ぱっちが「パラゴンタイムマシン」と名付けられたセットを紹介する中、客席の目線は他メンバーがアップで映るモニターに。「もういいかなぁ皆!?」と怒っても自由にファンサービスを決めるメンバーに、「バカ~~!」と一足先に操縦席に乗り込むぱっち。ドタバタでそれぞれが自由気ままなMCは、過去も現在も、きっといつになっても変わらないパンダドラゴンのライブの醍醐味だ。

6人でぎゅうぎゅうになった操縦席から、ようたの「ウルトラ~?」の掛け声がかかり、ヴィーナス・ゼウスが「リバイバル!」と返すと、パラゴンタイムマシンはついに時空の旅へ。ワクワクが止まらない近未来感満載の映像が明けると、おなじみのメンバーカラージャージを身にまとった6人が登場。2022年8月から行われていた全国47都道府県ツアー『#パラゴン拡散希望』の世界線で一発目を飾るのは、メンバーそれぞれの個性が歌詞だけではなく曲調にもあらわれる自己紹介ソング「パンドラの箱」だ。<可愛いのかカッコがいいのか Check it out 君が決めな yo>と言われても、初っ端から雰囲気が違う曲でギャップを見せつけられた手前、決められるわけがなくて困ってしまう。

なるき

あづ

時空だけではなく大陸もひとっ飛び! ここまで連続でタイ料理の名前を聞くことはなかなかないだろう「万国みゅ~じっく」を続けて披露した後は、ファン投票で選ばれた王道アイドルソング2曲をパフォーマンスし、こちらもファン投票で選ばれた「メンバープロデュースブロック」へ。MeseMoa.の「サマー☆ビーナス~真夏のアイドル~」をはじめとした、なるきプロデュースの”好きになっちゃう”がテーマの4曲をお届け。

一気にいろんなカラーの眩しさを浴びて、客席もキラキラ過多の中、続く「チューインLOVE」は6人並んだスタンドマイクでのパフォーマンス。彼らが曲に乗せた想いがさらに素直に、直球で伝わってくるような気がして、胸がぎゅっとなる。

ぱっち

ようた

47都道府県ツアーで恒例だった「地域限定ブロック」では、エレクトロニックな曲調にレーザーの演出が合わさり、会場が一気に別世界になる「Futurize」、愛嬌とあざとさたっぷり!ありのままの自分の背中を押してくれるメッセージ性も光る「愛されキャラでごめんなさい」を披露。

続くなぎのソロコーナーでは、*ChocoLate Bomb!!の「ZETTAIフィーリング」をパフォーマンス。1人で広いステージの幅をめいっぱい使って、歌もダンスもファンへの魅せ方も、確かな実力をこれでもかと見せつけられる。今年ついに20歳になるパンダドラゴンの末っ子は、あまりにも最強で、あまりにも心強い。

なぎ

たいが

ソロコーナーが明け、パイロット衣装に着替えて再登場し、47都道府県ツアー時は高校生だったなぎのいろんな思い出を語る5人。あづが「年末年始の親戚の集まりみたい」と例えた通り、一部メンバーのなぎへのお母さん人格が爆発していて、客席含めて会場が家族団らんムードに包まれる。

こちらも47都道府県ツアーで恒例だった、ライブ中に客席の皆で一斉にSNS投稿を行いトレンド入りを目指す「拡散タイム」の後は、撮影OKの「ダイスキ☆シンドローム」へ。メンバー同士のキュートなコミュニケーションがいたるところで発生していて、目にも残しておきたいし、映像にも残しておきたいし、本当に目も手も足りなくて忙しい!

そして時空旅行の最後を飾るのは、「君が待つ場所へ」。ようたがまっすぐな眼差しで伝えてくれた「僕たちパンダドラゴンに出会ってくれて、本当にありがとう」という言葉は、このツアーの中だといつもより特別な輝きを放っていたように思える。<些細な歓びも悔しさも 分け合ってこその仲間でいよう いつかこんな日々が 良かったねと話せるように>。ステージの中心に集まった6人が、肩を組んで客席を見渡した時の表情は、とても誇らしげだった。

パンダドラゴン

アンコールの掛け声で現代に帰還した6人は、リアルアイドルプロジェクトより「トキメキUNITED」を初披露! 玉屋2060%節炸裂の耳に残るポップで軽快なサウンドは、パンダドラゴンのエンジン全開で魅せるシャカリキさにぴったりのナンバー。ライブ後半とは思えないキレキレのダンスに、客席も最高潮の盛り上がりを見せる。

盛り上がりそのまま、MCの後はたたみかけるように「Chuるりら♪」「ぽっぴんLOVE☆」「恋はバンジージャンプ」の3曲を続けて披露。言葉では表しきれない、胸がいっぱいになるほどの多幸感とワクワクを、最後の最後までとびきりのスマイルと一緒に包んでプレゼントしてくれるパンダドラゴン。いつまでもこの時間が終わらないでほしいと、切実に願ってしまう。

パンダドラゴン

謎に包まれている部分もありつつ、ツで始まりアで終わる嬉しい情報も発表され、ラストは4月30日リリースの10thシングル「じゃぱかわんだほ~」で締めくくり。現在のパンダドラゴンの最前線を示すこの曲は、きっと2022年のパイロット姿の彼らにも、これからの道のりを確かに照らす、ぴかぴかの希望として映ったことだろう。

“過去にパンダドラゴンが実施した思い出のツアーを、現在のパンダドラゴンVerにアップデートして開催したら?”思い出を巡り、これから共に進む先をメンバーとヴィーナス・ゼウスが一緒に指をさして確かめあうようなこの時空旅行は、豊洲PITで8月まで続く。パンダドラゴンが持つパワーを存分に味わえる今回のツアー、ぜひ刮目して、体感してほしいと思う。

そして4月22日には、『パンダドラゴン 6周年記念イベント~れぺぜん・かわいい・じゃぱん!~』も開催。とどまることを知らない彼らの「僕らなりのPOP」を、逃すことなく見届けよう。

文=株式会社イープラス H.K
撮影=株式会社DD かまきり

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