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「子育て家電」最新“食洗機BEST3“をスペシャリストが厳選 「設置がムリ」とあきらめた人に朗報

コクリコ

子どものいる家庭で役立つ“子育て家電”第2回「食洗機」。家電ライターの田中真紀子氏に聞いた。

【写真➡】子どもの「食い散らかし」にバッチリ! 「掃除機BEST3&シミ取り機」を専門家が厳選!

仕事に家事、子どもの世話と毎日が修羅場のママパパたち。猫の手だって借りたいほどの日々ですが、令和の今は猫の手よりも「家電」が最強の味方になります! 日進月歩で進化している便利家電は、頼れば必ずラクになるツワモノなのです。田中真紀子さんは、子育てと仕事の両立に悩みながら、家事をラクにする家電に魅了され、家電ライターにまでなったという逸話の持ち主。そんな田中さんが“ママ目線”で本当に役立つ「子育て家電」をセレクトします。

●プロフィール田中真紀子(たなか・まきこ)
家電ライター。子育てと仕事の両立に悩む中、家事をラクにしてくれる白物家電、自宅用美容家電に魅了され、家電専門ライターに。現在はメディアで執筆・出演するほか、専門家として記事監修、企業コンサルタント、アドバイザー業務も。最新家電を200以上所有し、常に生活者目線で情報を発信。

第2回は、「こんなに便利ならもっと早く買えばよかった!」と実感する人が続出の「食洗機」について。

子育て家庭における「家電の三種の神器」として、田中さんは、①「コードレス掃除機」②「食洗機」③「電気調理鍋」を挙げます。

「食洗機は食器洗いの手間が省けるだけでなく、洗剤と高温水による除菌能力も高く、衛生的に保ちやすいメリットも。最近は洗剤の自動投入化などの機能も進化していて、“名もなき家事”を減らす工夫もされています」と話します。

とはいえ、「手洗いしたほうが早い」「水道・電気代がもったいない」と考える人もいるかもしれません。改めて、田中さんに食洗機を導入するメリットを教えてもらいました。

1日2回で約30分“時短“&水道代も大幅節約

まず一番大きなメリットは、家事にかかる時間を大幅に減らせること。

「人間が食器を洗ってすすぎ、拭くまでにかかる時間は通常1回20分程度とされていますが、食洗機に入れるだけの作業なら5分程度なので、その差は15分。1日2回使うなら、30分もの差が生まれ、その分、時間の余裕ができます。

また、食洗機は水道代が大幅に節約できるほか、60~80℃の湯で洗浄やすすぎを行い、高濃度洗剤を使うので除菌効果もあり、清潔に保つことができます」(田中さん・以下同)

パナソニックのHPによると、約4人分の食器(食器24点、小物16点)を1日に2回、食洗機で毎日洗うと、手洗いに比べ、1年間で約11,000円の水道代が節約に。

イマドキ食洗機は工事ナシ・水回り以外の設置も可能に

メリットは知っていてもキッチンの構造上、食洗機の設置はムリという声もよく聞かれます。

「これまでの食洗機は、シンク下などに取り付ける大工事をして導入する『ビルトイン型』、キッチンなどの台の上に置く『卓上型』(据え置き型)に大きく二分されていました。

どちらも水の供給・排出が不可欠だったため、設置場所は水回りに限定され、工事はマスト。卓上型は、ビルトイン型より簡単な工事ですむため、比較的導入しやすいと言われています。ただし、それでも『キッチンが狭い』『工事ができない』『水回りにコンセントがない』などの理由から、あきらめていた人が多いのも事実。

そんな人たちの救世主になったのが、『卓上型』に登場した『タンク式食洗機』です。水道につながず、タンクに入れた水を使用するので分岐水栓工事が不要。バケツなどの排水場所さえ確保できれば、どこでも設置できるのです。家庭によってはダイニングテーブルに置き、食事が終わったら食器についた残菜(ざんさい)などの汚れはティッシュなどで拭き取りそのまま食洗機に入れる、といった使い方もできます。

タンクに何度も水を運び入れることと、排水用のバケツを用意して汚水を捨てる手間はかかりますが、その手間を少しでも減らす工夫がされているかが、選ぶ際のポイントですね」

ほかにもひと昔前の食洗機より大きく進化している点があります。

「メーカーや製品にもよりますが、近年は水流が強くなっていたり、洗剤の効果も高まっているので、基本的には予洗いなしでOK。“適切に入れれば”落としにくい汚れは減っていると思います」

予洗いはなし! でもやるべきこととは?

「まず、当然ながら食器を重ねて入れると汚れは落ちません。食器に水流が当たるようにわずかでも隙間ができることを意識して入れることが大切。その点、近年はカゴの形状も工夫されていますので、コツをつかめば重ならずに入れられるでしょう。

また、食べ残しなどの残菜は、あらかじめ流しておかないと食洗機にたまり、食洗機のお手入れが面倒になります。そのため私はいつも、サッと水を流した後に食洗機に並べています。それも含めて5分程度で終わりますので、手で洗うより断然、時短です」

聞けば聞くほど便利な食洗機。「なかでもコレ!」という田中さんイチオシの3機とは?

洗剤の投入も洗い方も全部おまかせの卓上型

パナソニックの食洗機は、ビルトイン型と卓上型があり、卓上型の中にもスリム型やタンク式など種類が豊富です。その中で田中さんがおすすめするのは、もっとも手間を省ける卓上型の「食器洗い乾燥機 NP-TZ500」(パナソニック/公式通販サイト価格¥104,940税込)です。

「とことん手間を省きたいという人には、“洗剤自動投入機能”がおすすめ。この機種の『おまかせコース』では食器の汚れを検知して、適量な洗剤を自動投入。最適な洗浄で乾燥まで全自動で仕上げてくれるのが魅力です。

水流がパワフルな『ストリーム除菌洗浄』や『80℃すすぎ』など、お子さんのいるご家庭で特に気になる除菌の機能も備えています。さらに、パナソニックの独自イオン『ナノイーX』もニオイや菌を抑えてくれるので、汚れた食器をためておき、まとめて洗うことも可能。水流がパワフルなので、手が届きにくくて洗いにくい水筒やタンブラーもスッキリ洗えます」

こちらはキッチンに置く卓上型(据え置き型)なので分岐水栓の工事が必要。購入時には、分岐水栓の工事が可能かどうか、設置場所をどうするかも要確認です。なお、パナソニックのHPで、設置場所のアイデアを提案しています。

家族がバラバラに食べ終える場合や、朝・昼・夜の食器をまとめ洗いしたい場合、庫内に入れておいても安心。ナノイーXを含んだ風が、庫内のニオイを抑制・除菌してくれる。  写真提供:パナソニック

本体内部のタンクにあらかじめ洗剤を入れておけば、洗うたびに汚れに応じて適量の洗剤を自動投入してくれる。プラスチック製などの高温で洗いたくない食器は「低温」コースを。  写真提供:パナソニック

【卓上型・分岐水洗式/タンク式】どんな家でも設置できる2way型

分岐水洗式・タンク式、どちらにも対応している卓上型でおすすめが「食器洗い乾燥機 SS-MH351」(シロカ/公式オンラインショップ価格¥69,800税込)です。水道工事をせずタンク式として使う場合、排水用の空バケツのほか、給水用に水を入れたバケツを用意しておく必要があります。

「給水を分岐水栓から行う方法と、バケツなどにくんだ水から自動給水する方法が選べるため、キッチン以外に設置が可能。洗浄は360°回転ノズルから最高75℃の高温水流を高圧噴射し、あらゆる角度から食器類を洗い上げることで、99.9%除菌します。そのため、バケツにくんだ水でも衛生面の心配は無用です。

省エネ・時短したいときは、センサーが食器の汚れを検知し、自動で洗浄を調整する『おまかせ』コース、汚れ落ちが心配な場合は『念入り』コースなど、状況に合わせてコースが選べるので安心して使えます。

本製品は温風乾燥タイプですが、節電したいときは、洗浄後に自動でドアが少し開いて蒸気を逃がし、自然乾燥をうながすオートオープンタイプがおすすめです」

4~5人分の食器が一度に洗える大容量。直径27cmの大皿も洗える。  写真提供:シロカ

キッチンに合わせて分岐水洗式とタンク式を選べ、どこにでも設置できるので、引っ越し予定がある人でもOK。  写真提供:シロカ

大家族に便利なドイツ製の大容量引き出し型ビルトイン

カウンター下などに食洗機を入れる工事ができる場合は、ドイツの老舗家電メーカー・ミーレのビルトイン型「食器洗い機 G 5844 SCi」(ミーレ/¥440,000税込)に注目。

「ドイツのプレミアム家電ブランド・ミーレのビルトインタイプは日本製とは異なる特徴があります。

幅は60センチのほか、日本で使われていることが多い45センチタイプも用意しているので、一般的なシステムキッチンに設置でき、国際規格で9人分(日本規格で7人分)もの食器を一度に洗えます。引き出し式と比べて大容量で、鍋やまな板、フライパンなどの大モノまで入ります。

ドアは90度に開くフロントオープンで、中にある3段のカゴはそれぞれ引き出しが可能なので、一般的なビルトイン型のように、先に下に食器を入れてから上に積み重ねる必要もありません。汚れた食器を時間差で入れたいときに便利ですし、1日分の食器はまとめて一度で洗浄できます。家族の人数が多いご家庭にも重宝されると思います」

さらに、ヒーターなしで、乾燥を促進するオートオープン式を採用。最終すすぎ段階の熱と外気との温度差による“凝縮”という自然の法則を活用しつつ、最後にドアが自動的に開き、わずかな隙間から暖かく湿った空気が排出されます」

使う水は、一般的な卓上の食洗機は4人分で8ℓなのに対し、同機種は7人分(日本電機工業会規格)6リットルのみ(*1)と経済的。 *1=プログラムにより水量は変動 写真提供:ミーレ・ジャパン

フライパンや鍋なども入る大容量のフロントオープンタイプ。  写真提供:ミーレ・ジャパン

==========

少し前に比べて、種類が増えたうえ、機能も格段に進化してより使いやすくなった食洗機。買い替えや購入を検討中の人は、導入すると「もう手放せない!」と実感すること間違いなし!

取材・文/桜田容子
●※価格は2024年12月3日時点のものです

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