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クリープハイプ『START UP!!-ロックの春2021-』ライブレポートーー当たり前の日常で会えるよろこび

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クリープハイプ 撮影=渡邉一生

徐々にお客さんが増えてきた会場。地面に表示されている立ち位置に気をつけながら開演を待つ。SEなしで粛々とスタンバイするクリープハイプの4人に会場の視線が集中する。「20分前くらいに裏に着いて、反対側のステージを見て盛り上がるお客さんの姿を見て興奮しました。今日は時間もないし前戯なしで行きます」という尾崎世界観(Vo.Gt)のMCから、1音でも多く目の前のお客さんに音を届けるべくライブがスタート。

クリープハイプ

パープルの照明の中、長谷川カオナシ(Ba)のベースがうねると、ヒリつく音が重なっていく「HE IS MINE」へ。<今度会ったら>観客の<セックスしよう>のくだりは、「今日は無言でお願いします」と尾崎が演奏中に指南。声は出せないが、みんなで頭の中で叫びながら腕を上げると一体感が生まれ、無音だが心の声が空気を振動させるのがわかった。

クリープハイプ

「こんなご時世だからお花見は憚られますが、今日はお花火にお付き合いください」とベースの長谷川カオナシが紹介すると自身がヴォーカルをとる「火まつり」へ。尾崎とのツインヴォーカルで妖艶な異世界へ誘い、硬質な小川幸慈(Gt)のギターフレーズがループする「キケンナアソビ」でグルーヴに身を委ねる。「イト」のイントロのギターフレーズで興奮は最高潮に。みんなの手拍子がリズムを刻んでいく。

クリープハイプ

「ありがとう。フェスやイベントでいつもやる曲をやったけど、いつもと同じだと思ったかもしれないけど……またワンマン(ライブ)に来てください。今はいつもと同じでいいと思っています。前のような当たり前の日常が戻ってきてほしいから。それまでアホみたいに飽きるほどやってきたセットリストを続けたい。最後の曲も予想通りのこの曲です」(尾崎)。そんな想いで演奏された「栞」を聴いていると、変わらずそこにいてくれる安心感に包まれる。いつもクリープハイプの音楽がそばにある。こんなに心強いことはない。さらに大きさを増すハンドクラップの中、時折笑顔を見せながら魂を込めて歌う尾崎の歌声に心が揺さぶられる。いつも通りが一番難しい今。4人はいつも通りの音楽を鳴らし、大切な何かを思い出させてくれた。

クリープハイプ

取材・文=岡田あさみ 撮影=渡邉一生

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