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風情ある城崎温泉街でカニを食し外湯巡り、絶景のロープウェイ、麦わら細工の体験、文芸館など観光情報 (兵庫県 豊岡市)

鉄道チャンネル

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城崎温泉街の風景(写真:豊岡市)

城崎温泉(きのさきおんせん)駅は、兵庫県豊岡市城崎町に位置する山陰本線の駅です。駅の改札を出ると目の前に広がっている「城崎温泉街」やそこで7つの温泉施設をはしごできる「外湯巡り」、志賀直哉など城崎ゆかりの文人たちにまつわる資料を展示している「城崎文芸館」、兵庫県の伝統工芸である城崎麦わら細工を今に伝える「城崎麦わら細工伝承館」、そして城崎温泉街と大師山山頂を結ぶ「城崎温泉ロープウェイ」など、城崎温泉にある観光スポットをいくつか紹介します。

城崎温泉駅周辺を歩いて散策 外湯巡りへ

JR城崎温泉駅の駅舎は2016年にリニューアル 。ノスタルジックな街並みに溶け込むデザインの駅改札を出ると、1300年以上の歴史を誇る温泉地であり、近年は「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で⼆つ星を獲得したことでも注目されている、城崎温泉街が広がっています。土産物屋や飲食店が立ち並ぶ駅前通りを進むと、大谿川(おおたにがわ)と川沿いの柳並木が見えてきます。川の両側には木造3階建ての旅館が立ち並び、浴衣を着た観光客が闊歩する様子は絵になり、旅情気分に浸れます。

城崎温泉で外湯巡り(写真:豊岡市)

城崎温泉には「鴻の湯」「まんだら湯」「御所の湯」「一の湯」「柳湯」「地蔵湯」「駅舎温泉 さとの湯」7つの公衆浴場があり、外湯巡りができることも楽しみのひとつです。泉質は共通ですが、建物の雰囲気やご利益などがそれぞれに異なるため、はしごをして楽しみたいところ。旅館に宿泊する場合は外湯巡り券を、日帰りの場合は一日入浴券 を購入すれば、何度でも入浴が可能です。
また、さとの湯や一の湯、柳湯には足湯も設置されているため、入浴が難しい場合も温泉気分を楽しめます。(※2025年3月現在、さとの湯は長期休業中 です)

冬の味覚の代名詞「松葉ガニ」(写真:豊岡市)

城崎温泉での楽しみは温泉だけではありません。毎年11月上旬にカニ漁が解禁となり、翌3月末までの期間は、津居山港や柴山港で水揚げされた新鮮な松葉ガニを求めて多くの観光客が訪れます。食事処で、宿で、お土産にも人気で、町全体がカニ一色になります。日本海岸の地域ですので、鯛やイサキ、とびうお、あじ、イカ、サザエ、アワビ、ウニなど、冬のカニの季節でなくとも、旬に合わせた多くの魚介類を満喫できます。

また、但馬牛も名物で、専門店でステーキや焼肉をじっくりと味わうことも、肉まんやハンバーガーなどB級グルメを気軽に楽しむこともできます。

城崎温泉ゆかりの作家を知るなら「城崎文芸館」

城崎温泉にはかつて多くの文人墨客が訪れ、数々の文学作品が生まれました。なかでも、白樺派を代表する文豪・志賀直哉が城崎温泉の老舗宿に逗留し、城崎温泉を舞台に執筆したことで知られる短編小説「城の崎にて」は有名です。

1996年に開館した城崎文芸館は、城崎にゆかりがある作家の所蔵作品や直筆原稿をはじめとする資料を展示。城崎温泉の長い歴史に関する資料とともに紹介しています。

城崎文芸館 (写真:兵庫県)

城崎文芸館前には「城の崎にて」の一節が記され、志賀直哉の署名が入った国内唯一の自筆文学碑が建立されています。
館内では、志賀直哉を中心とした白樺派の作家と城崎の街や人が、どのようにかかわってきたのかを紹介。企画展も開催し、城崎と文学の関わりを現在進行形でも伝えています。

開館時間 9:00~17:00
休館日 水曜日、年末年始(展示替えのための臨時休館あり)
入館料 大人500円、中高生300円、小学生以下無料

伝統工芸を体験できる「城崎麦わら細工伝承館」

約300年前、江戸時代から現在まで継承されている伝統工芸「城崎麦わら細工」。因州(現在の鳥取県)の半七という人が城崎へ湯治に訪れた際、宿代の足しにするため、麦わらを色とりどりに染め、コマや竹笛などにはり付けて土産物として販売したことが始まりと言われています。受け継がれてきた手仕事は現在、兵庫県伝統的工芸品および豊岡市無形文化財に指定されています。

城崎麦わら細工伝承館 (写真:兵庫県)

300年の歴史がある「城崎麦わら細工」はオランダから来日していたドイツ人医師のシーボルトにより「シーボルト・コレクション」にも収録され、伝統技術が世界に知れ渡ることになりました。
城崎麦わら細工伝承館では、明治・大正・昭和から現代にいたるまで、さまざまな時代の職人が手掛けた作品をじっくりと見て、麦わら細工の歴史や技法に触れることができます。また、麦わら細工を実際に体験することも可能。職人の指導を受けながら、麦わらを編んだり、色麦わらを貼ったり、世界にひとつの作品づくりに挑戦しましょう。

開館時間 10:00~16:00
休館日 水曜日(祝日の場合は翌日)
入館料 大人300円、中高生200円、小学生以下無料(※4月1日~改定 )

城崎温泉を一望 「城崎温泉ロープウェイ」で空中散歩

城崎温泉街を奥まで歩くと、城崎温泉街や円山川を一望できる、城崎温泉ロープウェイの入口が見えてきます。

城崎温泉ロープウェイ入口(写真:Pixta)

97段の階段を上ると、山麓駅に到着。城崎温泉ロープウェイは、山麓駅、中間駅の温泉寺駅、終点の山頂駅(大師山上駅)の3駅からなり、それぞれの標高は31m、98m、231m。いずれも国の登録有形文化財に認定されています。中間駅があるロープウェイは、全国でもとても珍しいのだとか。まずは山頂駅へ直行しましょう。

城崎温泉ロープウェイ (写真:兵庫県)

7分間の空中散歩で、ロープウェイのなかから四季折々の風景を満喫。春や夏は青々とした新緑、秋は紅葉、冬は雪景色と、四季折々の風景を満喫できます。山頂駅に到着したら、展望台へ。360度パノラマビューのさらに見事な景観が広がっています。

大師山山頂から望む城崎の街並み(写真:Pixta)

城崎温泉の街並みとともに、円山川と楽々浦湾、丹後半島、そして天気に恵まれれば日本海も見ることができます。テラスのあるカフェでのんびりと景色を楽しんだり、素焼きの陶器を的に当てる「かわらけ投げ」に挑戦したりといった体験も可能。
帰りのロープウェイは途中下車をして、国の重要文化財に指定されている「温泉寺」でお参りをしてから戻りましょう。

運転時刻 9:10~16:50(上り)9:30~17:10(下り)
定休日 第2・第4木曜日(祝日の場合は営業)
料金 山頂駅まで往復:大人(中学生以上)1,200円、小人(6歳以上)600円 中間駅まで往復:大人(中学生以上)750円、小人(6歳以上)370円 (5歳以下の子どもは大人1人につき1人無料)

夜の城崎温泉街(写真:PIXTA)

今回は、城崎温泉駅周辺の観光スポットを紹介しました。いずれも駅から徒歩圏内で足を運べる場所ばかりで、気軽に散策できます。温泉と観光を楽しみに、城崎温泉を訪れてみてはいかがでしょうか。

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