「土佐」!?の世界遺産登録 上越市の中川幹太市長がまた言い間違い 職員の指摘受け訂正
新潟県上越市の中川幹太市長は2025年1月24日、市内で開かれた上越商工会議所の新春会員交流会で、昨年世界文化遺産に登録された佐渡島(さど)の金山について「土佐の世界遺産登録」と発言した。
会合には、同商議所会員企業の経営者と政財界人約230人が出席。出席者によると、あいさつに立った中川市長は、原稿を手にスピーチし、佐渡島の金山に言及するくだりで「昨年は土佐の世界遺産登録が……」などと発言。間違いに気付いた市職員からメモを手渡され訂正したという。
翌1月25日、中川市長は報道陣の取材に「どうということもなくただ間違えただけ」と説明し、土佐への思い入れなど何かあるのかと問われると「何もない」と答えた。
《画像:発言の翌日、報道陣の取材に対し「ただ間違えただけ」などと説明した中川市長》
中川市長は就任以来、不適切発言を繰り返しており、市議会は昨年7月、市民の信頼を失墜させたとして辞職勧告決議を可決している。
中川市長のこれまでの不適切発言
日付
発言内容
場所
2022年4月
「直江津に商店街はない」「若い世代で高田本町を中心市街地だと思っている人はいない」
若手商店主らとの会合
2022年6月
「人を傷つけたら、げんこつをくれるぐらいでいい」
市民対話集会
2023年6月
特例校の設置で「(地元出身の)事務次官がいるのは有利」
市議会一般質問
2023年7月
市内の私立高校について「レベルが下の方にある」
市と新潟経済同友会の懇談会
2023年8月
「全ての人が幸せになる施策はない」
市民対話集会
2023年8月
「祭りをやっていると、熱中症で倒れる人はいる」
定例記者会見
2023年9月
コシヒカリの仮渡し金について「焼け石に水。全く役に立たない」
市議会一般質問
2023年12月
保倉川放水路の概算事業費について「1300億円という数字についてもまだ唆味」
市議会一般質問
2024年6月
「高校卒業程度のレベルの人で、頭のいい人だけが来るわけではない」
市議会一般質問
2024年6月
「市役所では高卒でも部長になった人もいる」
報道陣の取材
2024年8月
郷土の戦国武将「上杉謙信」を「上越謙信」
定例記者会見
2024年9月
「赤十字」を「あかじゅうじ」
定例記者会見
2025年1月
佐渡島の世界遺産登録を「土佐の世界遺産」
上越商工会議所の新春会員交流会
市議会などの議事録や取材にもとづいて作成