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有年の文化活動に尽くした兄弟を顕彰

赤穂民報

若き日の松岡與之助=前列中央=と秀夫=同右

 大正から昭和にかけて有年地域の文化財保護に努めた松岡與之助(よのすけ)・秀夫兄弟の功績を顕彰する企画展「有年の文化活動と松岡家」が有年楢原の赤穂市立有年考古館で開かれている。入館無料。

 與之助(1888―1932)は京都帝国大学で学び、医学博士の学位を得て帰郷。1925年に松岡医院(後の松岡眼科病院)を開院した。医師として地域医療に多大な貢献をするかたわら、地域の若者たちと郷土史研究にもいそしんだ。貧しい患者からは治療費を受け取らず、"有年聖人,,と慕われた。

 弟の秀夫(1904―85)は兄の没後、松岡病院と文化活動を継承。開発や土木工事に伴って遺跡が破壊される様子を見たのをきっかけに文化財保護活動に取り組むようになり、収集した出土物を保管、展示するための施設として1950年に有年考古館を開設した。病院の2階を合宿所として考古学を志す学生たちを受け入れた時期もあった。

 企画展では、與之助が使った医療器具やカルテ、自ら編集長となって発行した雑誌『郷土研究』を並べ、秀夫が執筆した『赤穂市史』の原稿、有年考古館の収蔵品目録をイギリスの大英博物館に送付したときの受領書など約80点を展示。2人が原小学校時代に授与された賞状もあり、地元で生まれ育った足跡を見ることができる。

大英博物館から送られた受領書

 本展は、昨年が秀夫が亡くなってから40年、松岡病院の創設から100周年だったことにちなんで企画された。担当した赤穂市教育委員会の森田将圭学芸員は「多くの古墳や遺跡から出土した遺物が有年考古館に集められ、有年が『文化財の宝庫』と呼ばれるのは、松岡兄弟の存在があったからこそ。2人が中心となった有年の文化活動と有年考古館の成り立ちについて振り返ってもらえれば」と話している。

 2月2日(月)まで午前10時〜午後4時(入館は3時半まで)。火曜休館。TEL0791・49・3488。

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