【焼津・和ぁ坊】カキ×イクラ×サケの「釜めし」 海の幸・山の幸が楽しめる秋限定の宝箱
静岡・焼津市にある創作料理店「和ぁ坊」は、焼津で80年近く続いた釜めし店の味を引き継いでいます。自慢の釜めしの具材は秋の味覚、カキ・イクラ・サケが満載でした。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ地元の常連客を中心に愛される創作料理の店
国道150号線の東、焼津市西小川のけやき通りにある「楽食酒房 和ぁ坊(わぁぼう)」。
焼津グランドホテルの和食専門で腕を振るった店主が営む創作料理のお店です。
店内は和モダンで、ちょうちんが華やかに天井を飾り、祭りの雰囲気がただよいます。
掘りごたつ席もあり、ゆっくりと食事を楽しむことができます。
季節感を大切に、旬の食材をふんだんに使った料理は地元の常連を中心に好評を得ています。
「豪華刺身盛り合わせ(1人前・1848円)」は、人気メニューのひとつです。
カキ×サケ×イクラのぜいたく釜めし
自慢のメニューは「牡蠣とさけイクラ釜飯(1980円)」。秋冬限定のメニューです。
秋の旬食材をふんだんに散りばめた超豪華な一杯です。
五目がベースで、具材はなんと10種類以上。秋冬限定の具だくさん釜めしです。
まず上に乗った大きなカキから味わってみます。
プリップリのカキは、かめばかむほどジュワっとうま味が出て、中はとろっとクリーミーで絶品です。
和ぁ坊 店主・齊藤眞太郎さん:
当店のカキは、基本的には大ぶりで生ガキでも提供できるものを使用しています。このカキは北海道の仙鳳趾(せんぽうし)産です
生でも食べられる大きなカキをぜいたくに使用しています。
カキは熱が入ると固くなってしまうイメージでしたが、そんなことはなく絶妙なふんわり加減です。
和ぁ坊・齊藤眞太郎さん:
うま味を凝縮させるため、蒸らしの段階で海鮮系を入れています
具材ごとに入れるタイミングを変える職人技
カキだけでもかなりの満足感がありますが、サケとイクラも楽しめます。
サケは食べやすいようにほぐし身になっているのもうれしいポイント。脂も乗っていて、うま味が詰まっています。
そこにプチプチと弾けるイクラが合わさり格別です。
和ぁ坊・齊藤眞太郎さん:
サケは一度焼いてからほぐしています。イクラも食感を大切にするために、最後の炊き上がりの時に入れています。カキを入れるのは蒸らしのタイミング、イクラを入れるのは提供するタイミングと、全部変えています
なんと、食材を入れるタイミングもしっかり計算されていました。
ベースは具だくさんな五目釜めし
五目釜めしがベースということで、素材には、かまぼこ・シイタケ・鶏肉・エビ・タケノコ・みつばなど具だくさん。
どこを食べてもさまざまな食感と味わいが楽しめます。
そして素材を支えるご飯、お米にもお店のこだわりがありました。
和ぁ坊・齊藤眞太郎さん:
地元のお米屋さんが、うちの釜めしに合うように、時期や季節に応じていいものを納品してくれています
ご飯を炊く際に使われている“だし”にもどうやら秘密があるようです。
実は、店主の実家は「いし長」という釜めし店を営んでいたそうです。
和ぁ坊・齊藤眞太郎さん:
実家の釜めし店で使用していた“だし”を継承しています。80年ぐらい続きましたが、今はもうやっていません。その味を再現しているので、懐かしいと言ってくれる人もいます
カツオと昆布がベースの秘伝のだしには、80年以上の歴史が詰まっていました。
かまぼこ・シイタケ・タケノコ・鶏肉は炊き始めのタイミングから入れることで、それぞれの具材からもだしが出ています。
生米と具材を一緒に炊くことで、うま味を抽出しているんです。
素材を生かす下ごしらえ
おいしさのポイントは具材の特徴を生かす調理法です。
タケノコは下ゆでをして食感を整え、シイタケは下味をつけたものを入れるので、食材の味を生かした仕上がりになるんです。
海の幸と山の幸のうま味が口の中に一気に押し寄せる、まるで宝箱のような豪華すぎる釜めしでした。
釜めしは常時10種類以上あり、細かいトッピングも相談できます。
■店名 楽食酒房 和ぁ坊
■住所 静岡県焼津市西小川1-4-6
■営業時間 17:00~24:00
■定休 木
■問合せ 054-631-7820
■駐車場 10台
※この記事は2025年10月18日にテレビ静岡で放送された「くさデカ」をもとにしています。