犬が運動不足のときに見せるサイン4つ 適切な対処法、自宅でできる解消法までご紹介
犬が運動不足のときに見せるサイン
1.体重が増える
犬の体重が増えるのは、運動不足のときに見せるサインです。
これまでと食事の量が変らず、運動不足が続いたとき、体重が増えることがあります。摂取カロリーと消費カロリーのバランスが乱れたためです。
運動不足が続きそうだなというときは、愛犬の急激な体重の増加や肥満を防ぐため、おやつの量を控えた方がよいと思います。ごはんは減らすことなく、しっかり栄養を摂りましょう。
運動不足の解消方法として、“おやつ探しゲーム”をおすすめします。リビングのみ使ってもよいですし、お家全体を使ってもよいので、室内のどこかにおやつを隠し、愛犬に探してもらいます。
ただ単純におやつを食べるのではなく、体を動かしながら、運動不足を解消しながら楽しむことができるゲームです。体を動かすからといって、おやつの与えすぎにならないよう注意しましょう。
2.無駄吠えをするようになる
犬が無駄吠えをするようになるのは、運動不足のときに見せるサインです。
人間はよく“無駄吠えだ”と言いますが、犬は理由があって吠えています。その理由のひとつが、運動不足によるストレスです。
吠えることで「運動がしたいよ」「お散歩に行きたいと」と飼い主に訴えています。そして、吠えることで運動不足によるストレスを発散させていると考えられます。
無駄吠えだからと叱るのではなく、運動不足を解消してあげましょう。運動不足とストレスさえ解消できれば、吠えることはなくなります。
“ロープおもちゃの引っ張りっこ”で解消するのはいかがでしょうか。体を動かし、噛んだり引っ張ったりする力も必要なので、あり余った体力の消費にもなります。
犬が口の中を怪我したり、歯が欠けたりしてしまうことがあるため、噛むことや引っ張ることを目的としたおもちゃで遊んであげることが大切だと思います。
3.手足を舐め続ける
犬が手足を舐め続けるのは、運動不足のときに見せるサインです。
運動不足によるストレスを発散したいとき、長時間、手足を舐め続けてしまうことがあります。肉球が赤く腫れたり、指間炎になったり、皮膚病になってしまうことがあるため注意が必要です。
しかし、“舐めたらダメだ”と叱ったり、舐める行為をやめさせようとしたりすると、よりストレスを強めてしまいます。
運動不足とストレスを解消するため、“おやつが飛び出るおもちゃ”を活用してみてはいかがでしょうか。
おもちゃの中におやつ(またはフード)を入れ、犬が転がすことでおやつが飛び出てくる仕組みです。
軽い運動にもなりますし、集中して遊ぶことができるため、ストレスやイライラも忘れることができるでしょう。
4.突然、部屋の中を走り回って暴れる
犬が突然、部屋の中を走り回って暴れるのは、運動不足のときに見せるサインです。
滑って転倒すると、脱臼や骨折など大怪我の原因になりやすいです。愛犬の怪我を防止するための対策をしっかりされていらっしゃるかと思いますが、やはり走り回って暴れることにはリスクが伴います。
一見、運動不足やストレスの解消になりそうですが、キッチンには立ち入れないようにする、階段の上り下りはさせないようにするなど、より安全対策を強めるようにしましょう。
まとめ
犬が運動不足のときに見せるサインを4つ解説しました。
✔体重が増える
✔無駄吠えをするようになる
✔手足を舐め続ける
✔突然、部屋の中を走り回って暴れる
愛犬が運動不足であるかどうかを見極めることが難しい場合もあるかと思います。
最も注意したいことは、運動不足による肥満です。肥満は、糖尿病やガンなどの重篤な病気の原因にもなります。
飼い主の都合や天候の悪化でどうしてもお散歩に行くことができない日があります。そんなときは、室内での遊びを取り入れ、一緒に楽しく遊んであげるとよいと思います。
(獣医師監修:後藤マチ子)