最低3日分は必要!食料&生活用品の「防災備蓄」リスト
備蓄はなぜ必要?
備蓄とは、万が一のときに備えて、たくわえておくこと。地震、津波、火災、洪水などの災害が起きたときは、電気、水道、ガスなどのライフラインが一時的に止まる可能性がある。そのような場合に備えて、必要最低限の食料や生活用品を用意しておくことが大切だ。
食料は何日分必要? 目安は3日〜1週間分
災害が起きると、ライフラインが止まり、物資の供給も途絶える可能性がある。さらに、災害発生後72時間は人命救助のデットラインであるため、救助活動が優先的に行われる。このことから、最低で3日分の備蓄が好ましいとされているのだ。
東京都が発行する防災ブック「東京防災」では、3日~1週間分を目安に備蓄品を用意するように記載されている。また、東京都が運営する「東京備蓄ナビ」では、家族の人数や年齢に応じて、各家庭ごとに適した備蓄の量を調べられるため、ぜひ利用してみよう。
最小限抑えたい備蓄リスト(食料)
東京都の「東京くらし防災」で紹介している、食料品の備蓄リストは以下のとおり。
持ち歩いてそのまま食べられるもの
火や水を使わず食べられるもの
缶切りがないとき、缶詰をコンクリートやアスファルトにこすりつけていると、缶詰のフチの接合部分が削れて、簡単に開けられる。力は必要ないため、女性や子どもでもできる。
お湯を注ぐ/温めて食べられるものカップ麺は、お湯がなくても、水で調理できる。警視庁では災害時に備えたアイデアとして、水からカップ麺をつくる方法を紹介。水を注いでから、およそ60分で食べられるようになったと案内している。
食欲をうながすもの栄養バランスをととのえるもの飲み物最小限抑えたい備蓄リスト(生活用品・衛生用品)食料以外でも、ポリ袋やトイレットペーパーなどの生活用品も必要になる。
生活用品衛生用品その他、ベビー用品、介護用品ふだんの買い物でできる「日常備蓄・ローリングストック」がおすすめ以前は、いわゆる「非常食」と呼ばれるものを備蓄するのが一般的だった。しかし、いざ使うときに消費期限が切れていては意味がないし、ふだん食べ慣れていない非常食は口にあわないといったことも考えられる。そのような非常食のデメリットを解消してくれるのが、「日常備蓄」や「ローリングストック」という方法だ。
これは、ふだんの買い物で日常で使っているものを多めに購入して、ストックしておく方法。ストックがなくなる前に再び新しいものを購入し、「買って、ストックして、使う」ということを繰り返す。こうすることで、ふだんから食べているもの・使っているものを、そのまま非常時にも使うことができて、期限切れになるリスクも減らせる。
これは、ふだん使っているものを非常時にも役立てようという「フェーズフリー」に共通する考えだ。
防災グッズにもなる おすすめアイテムでは、ふだんから使って災害時にも役立てられる、おすすめアイテムを紹介しよう。
太陽光パネル充電器(モバイルバッテリー)太陽光パネルを搭載したポータブル充電器があれば、停電の際や災害時でも、太陽光さえあれば貴重な電力を確保できる。折りたたんだときのサイズは、横9cm × 縦19cm、厚さはわずか1.1cmとコンパクト。晴れた日なら、約2.5時間でスマホの充電が可能だ。
太陽光で光る LEDランタン満タンの状態なら10時間も点灯し続ける、ソーラー式LEDランタン。軽量で折りたたみ可能だから、持ち歩くときも便利。アウトドアシーンに利用するほか、災害時にランプ代わりに使える。
水も運べる 超撥水の風呂敷ふだんは風呂敷やスカーフとして使えるけれど、トップスイマーの水着にも採用されている世界最高レベルの超撥水加工を施しているため、災害時には水をためて運ぶこともできる優れもの。突然の雨に見舞われたら、傘の代わりにも使える。『ELEMINIST SHOP』オリジナルデザインだ。
そのほかのおすすめグッズもこのほかにも、こちらの記事もぜひ参考にしてほしい。
家族が好きな食べ物や飲み物が、非常時にあったら、それだけで心がなごんだり癒されたりするかもしれない。そんな視点で、家族と一緒に備蓄を始めてみてはどうだろう。
※参考
東京防災|東京都
東京くらし防災|東京都