Yahoo! JAPAN

<ヘルプは……実母?夫?>はじめての育児で不安いっぱい……「実家を頼って悪い!?」【まんが】

ママスタセレクト

写真:ママスタセレクト

私はノゾミ(26歳)。初めての子・カナタを出産して2ヶ月です。里帰りも終わり、ようやく夫・ヒロアキ(26歳)との3人の生活がスタートしました。ヒロアキは帰りこそ遅いですが、育児も家事もとても協力的で、がんばって父親をやっています。なにせ初めての育児なので、私はいつもキャパオーバー気味です。昼間の時間は、母の手を借りながら慌ただしく過ごしています。でもヒロアキは最近、私と母との関係に、モヤモヤしているようです……。

ある日、グズるカナタをあやしに行こうとすると、ヒロアキが洗い物をしてくれました。しかし……。

ヒロアキは来客用のコップを見つけて、私に「……またお義母さん来てたの? 最近多くない?」と言ってきました。

里帰りから戻ってきたあとも、私はちょくちょく母に手伝いに来てもらっています。実家と私たちの家は車で30分しないほどの距離なのと、母が「どんどん頼って」と言うので、お言葉に甘えさせてもらっているのです。

「明日は何するの?」とヒロアキから聞かれ、「明日はお姉ちゃんたち来るから実家に遊び行こうかなって」と答えました。するとヒロアキから、不機嫌な様子が伝わってきます。気づかないふりをして話を続けると……。

するとヒロアキは皿洗いの手を止めて、真剣な顔で私に言いました。 「あのさぁ、ノゾミ。ノゾミはカナタのお母さんだろ? ひとりでカナタと1日過ごせないの?」と。ヒロアキの表情から、イライラした様子伝わってきます。加えて「俺たち3人で家族をスタートさせたばっかりだろ? ノゾミは正直、実家を頼りすぎだと思う」と非難してきました。

私の大きな声で寝ていたカナタが起きて泣き出してしまいました。私は心底イライラして「ああもうせっかく寝たのに! もういい!」とヒロアキと話をするのをやめました。

初めての育児で不安も多く、母と会う機会が増えているのは確かです。ヒロアキには、それが「依存」に見えるようです……。意見がぶつかりあって、大きなケンカにまで発展してしまいました。でも、母に頼らなければ、私は不安でいっぱいのなか育児することになっていたはずです。どうしてそのことをわかってくれないのでしょうか。今日は冷静に話し合いができそうにないので、いったん時間をおいて考えたいと思います。

家族なのに本音が言えず……「ぶつかりながら家族になる」?

母は「だけどノゾミ。お母さんもあなたが心配だからって少し手を貸しすぎたかもね。ヒロアキさんの言う通り、あなたたちは新しく家族を作ったんだもの。ヒロアキさんがイヤな気持ちになるのもわかる気がするわ」と少し反省しているような様子でした。

母は「お母さんはいつもあなたの味方よ。家族っていうのはね、何度もぶつかり合って家族になっていくの」と優しく伝えてくれました。さらに「ノゾミもまだ家族をスタートさせたばかりだもの。最初はぶつかると思うわ。大事なのは本音を言うことよ」と、私の気持ちをなだめるような口調で言いました。

産院で、ヒロアキは「これからは3人で家族なんだな……!」と涙ながらに言ってくれました。私も同じ気持ちで「うん! みんなでがんばろう!」と伝えていました。

私は正直ヒロアキに気をつかっていました。産後、子育て経験者の母といる方が楽でした。ヒロアキは私の家族なのに、母や実家にばかり頼っていたことを反省しました。 私は家族のために一生懸命働いてくれるヒロアキの足を引っ張ってはいけないと、育児に対する不安や孤独などの本音をヒロアキではなく母に話していました。

ヒロアキに対する不満を母に話して、てっきり慰めてもらえるかと思っていたのですが、まさか母もヒロアキの側に立つとは思ってもみませんでした。母の言葉を受けて私は今一度よく考えてみました。カナタが産まれたとき、私たちは家族なんだと実感していました。なのにいつしか家族なのに本音を言えないで気をつかうようになっていた自分に気がつきました。私は私の家族を作っていくため、ヒロアキに本音を話すことを決めました。

夫の本音「のけ者にされた気分だった」夫婦ケンカの結果……

私は「私ひとりでいるのが正直不安なの。ヒロアキがいるときはカナタも割と大人しいけど、私と2人になると私の不安な気持ちが伝わるのかすぐ泣いちゃうし……。そうなるとカナタと2人で世界に取り残されたような気持ちになるの」とヒロアキに伝えました。

ヒロアキから「ごめん、正直ノゾミがそんな気持ちだったなんて気がつかなかった」と言われ、ようやく気持ちがわかり合ったように思いました。ヒロアキは「カナタを病院に連れてくのも、ちょっと買い物行くのも、ぜんぶお義母さんに頼るノゾミが正直甘えてるように見えた」と本音を話してくれました。

ヒロアキは「家族のために仕事をしてるのに、結果的にカナタなんて俺よりもお義母さんといる時間の方が長くて……それが悔しくて」と今の気持ちを話してくれました。

私は「ヒロアキの言う通り、できるだけお母さんには頼らないようにしようと思ってる。だけど、今はカナタと2人きりだとちょっとしんどいんだ」と正直に今の気持ちをヒロアキに伝えました。ヒロアキは少し考えた後、「分かった」と私の気持ちをきちんと理解してくれた様子で答えてくれました。

結婚して子どもが産まれて、戸籍上家族になったからと言って、急に理想的な家族になれる訳ではないのだな、と私は今回の出来事を通じて痛感しました。言いたいことも言えず、不満をため込んだまま家族として一番近い距離で過ごすのは正直しんどいですよね。ケンカというと悪いイメージがあるかもしれませんが、「ケンカするほど仲がいい」という言葉があるように、私たちの場合はケンカによって関係がより深まったと思います。


【関連記事】

おすすめの記事