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クリント・イーストウッド引退作とされる映画『Juror No. 2』米予告編が初公開 ─ 車で何かを轢いた、あれは人だったかもしれない

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現在94歳のクリント・イーストウッド監督にとって、引退作になると言われている法廷映画『Juror No. 2(原題)』の米予告編が初公開となった。道徳観のジレンマにさいなまされる主人公の苦悩が、手に取るように感じられる映像となっている。主演はニコラス・ホルト。

『Juror No. 2』の主人公は、ある殺人事件で陪審員の一人を務めることになった家族思いのジャスティン・ケンプ。裁判が進むにつれてジャスティンは、その事件の犯人は自分ではないかと疑いを抱き始める……。

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— Warner Bros. Pictures (@wbpictures)

初予告編は、雨天の夜に車を運転中、何かを轢いて車から出て確認したが周囲に何も発見できなかったため、そのまま帰宅したジャスティンの回想シーンでスタート。鹿か何かを轢いたと信じていた彼は、恋人を殺した罪で起訴されたケンダル・カーターという男の裁判で陪審員を務めることになるが、車で何かを轢いた夜に立ち寄っていたバーで、ケンダルと彼の恋人と居合わせていたことを知り愕然とする。

考えれば考えるほど、ケンダルの恋人を殺したのは自分ではないかとの想いが拭い切れなくなっていくジャスティン。事件を担当する刑事や、検察官と思われるキャラクターも登場して裁判が佳境を迎える中、心に抱えきれなかった自身に対する疑惑を友人に打ち明けたジャスティンは、「何をするべきかは分かっているだろ」と言われる。果たしてジャスティンは、どんな決断を下すのか……?

ジャスティン・ケンプ役を演じるのは、『X-MEN』シリーズのビースト役などで知られ、DC映画『スーパーマン(原題)』でレックス・ルーサー役に起用されたニコラス・ホルト。脇を固めるキャストとして、『スパイダーマン』シリーズのJ・K・シモンズ、『ヘレディタリー/継承』(2018)のトニー・コレット、『ゾンビランド:ダブルタップ』(2019)のゾーイ・ドゥイッチ、「24 TWENTY FOUR」(2001‐2010)のキーファー・サザーランド、『砂上の法廷』(2016)のガブリエル・バッソ、(2010)のレスリー・ビブ、『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey』(2020)のクリス・メッシーナらが出演。

脚本は、本作が長編映画デビューとなるジョナサン・エイブラムス。プロデューサーにはイーストウッド、監督と数多くの映画でタッグを組んでいるティム・ムーア、『ソングバード』(2020)のアダム・グッドマン、『LEGO(R)ムービー』のマット・スキエナらが名を連ねる。

ポストプロダクションが終了した本作を目にしたワーナー・ブラザースの幹部が、映画の出来映えに興奮したとられており、『Juror No. 2(原題)』は賞レースでも注目されそうだ。

クリント・イーストウッドの引退作と言われている『Juror No. 2(原題)』は、2024年10月27日にニューヨークで開催されるアメリカン・フィルム・インスティテュート・フェスティバルでプレミア上映され、11月1日に米国の一部の劇場で公開される予定。

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