Yahoo! JAPAN

その飲み方で大丈夫?夏の水分補給に思わぬ危険…“ペットボトル症候群”に要注意

Sitakke

Sitakke

夏の暑さを乗り切るには水分補給が欠かせませんが、飲み方には注意が必要です。

記録的な猛暑となった去年、北海道内では過去最多の3265人が熱中症で救急搬送されています。

その熱中症予防で大切な「水分補給」に、思わぬ危険が潜んでいるのです。
それが、「ペットボトル症候群」。詳しく調べました。

連載「じぶんごとニュース」

夏の暑い日に買いたくなるペットボトル飲料。

しかし、糖質が入ったスポーツドリンクや炭酸飲料などを大量に飲んだり、一気にがぶ飲みすると、血糖値が急激に上昇し、“ペットボトル症候群”になる可能性があるといいます。

さっぽろ糖尿病甲状腺クリニックの竹内淳院長にその症状を聞きました。

【軽症】
・口が渇く
・トイレに行く回数が増える、夜間にトイレに起きる
・吐き気
・倦怠感

【重症】
・意識が朦朧とする
・何度も吐く
・けいれんを起こす

“ペットボトル症候群”になると、血糖値が上がるうえに、尿の量が増えることで体内の水分が減ります。
すると、さらに喉が渇き、また糖質の入った飲みものを飲んでしまう…そんな悪循環に陥りやすくなります。

その飲み物、砂糖はどれくらい入っている?

“ペットボトル症候群”は飲み物をがぶ飲みすることが多い男性がなりやすく、特に肥満気味の若い男性に多いと言われています。

では、どのくらいの糖質が含まれているのか…愛知県の豊川保健所が、次のようなデータを公表しています。1本3グラムのスティックシュガーに換算して、何本分になるかを表したデータです。

■《ペットボトル飲料 糖質の量(500ml)》
・麦茶・緑茶@0本分
・スポーツドリンク@9本
・カフェオレ@14本
・オレンジジュース@17本
・コーラ@19本
・リンゴジュース@20本

対策は?

それでは“ペットボトル症候群”にならないためにどうすればいいのでしょうか?

■《ペットボトル症候群の対策》
・甘い炭酸飲料などの糖質入りのドリンクを毎日飲まない。
・水・お茶・低糖質のスポーツドリンクで水分補給。   
・低糖質ではないスポーツドリンクは1日1本(500ml)。または薄めて飲む。

飲み残しにも注意!

そして、ペットボトル飲料についての注意は“飲み残しの放置”です。
                    
一度口をつけたペットボトルを放置した場合、どのくらい細菌が増えるのでしょうか。
栃木の“宇都宮市衛生環境試験所”が行った実験データがあります。口をつけて飲んだペットボトルを、30度で48時間放置した結果です。

・「ミルクコーヒー」の細菌数は1mlあたり3億個以上。飲んだ直後と比べ30万倍以上
・「麦茶」の細菌数は1mlあたり3万個以上。飲んだ直後と比べ10倍以上

細菌を増やさないためには、どんな対策が必要なのか…ポイントは3つです。

■【細菌を増やさない対策】
①コップなど他の容器に移して飲む。
②冷蔵庫で保存。
③早めに飲み切る。

暑い日がこれから続きます。
この夏は、熱中症を防ぐためにも、まずはしっかり水分補給を取りながら、ぜひ“飲み方”にも注意してみてください。

連載「じぶんごとニュース」

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年6月27日)の情報に基づきます。

【関連記事】

おすすめの記事