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食の街福岡で長年愛され続ける【愛すべき福岡の名店】オススメ3選

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はじめの一歩

食の街福岡で長年愛され続ける名店を紹介する「愛すべき福岡の名店」シリーズの中から、厳選の3店をご紹介します。

福岡随一との呼び声が高い、美しく光り輝く極上の「ごまさば」

福岡を代表する郷土料理には「水炊き」「もつ鍋」「がめ煮(筑前煮)」「辛子明太子」など、全国的に知られるものが数多くあります。しかし、これらの料理はレトルトや冷凍食品として広く販売されており、今や全国どこでも食べることができますよね。そんな中、福岡でしか食べられないご当地名物の代表格といえるのが”博多のごまさば”です。

多くの食堂や居酒屋で食べることができますが、福岡随一との呼び声が高いのが博多駅前にある海鮮居酒屋「はじめの一歩」です。

対馬から届いたサバは熟練職人の手によって薄切りに引かれ、花びらのような形に盛り付けられます(写真は「ごまさば丸皿」3,608円)。青ネギ、すりゴマとのコントラストも素晴らしく、これほどまでに見た目が美しいごまさばは他店でついぞお目にかかったことがありません。

サバやアジ、イワシなどは青魚と呼ばれますが、皮目が青みがかった銀色に光って見えるのはそれだけ鮮度がいい証拠です。甘口の博多醤油をベースにしたタレは器に張っているので、ほぼ刺身そのままの感覚で食べることができます。玄海の荒波にもまれて育った天然サバはしっかりと身が引き締まり、一年でもっとも海水温が下がるこの時期は脂の乗りも最高! 酒のつまみにも、ご飯のおともにも、まさに極上のごまさばといえるでしょう。

昼のラインタイムには平日限定の日替わり定食から、天ぷら、フライ、丼などの定食が揃っています。写真はごまさばと並ぶ二大名物の「ごまかんぱち丼定食」(明太子・茶碗蒸し・味噌汁・漬物付1,600円)。ぎっしり詰められたご飯と海苔の上に漬けにしたカンパチが敷きつめられた人気メニューで、食べ応えも充分です。

『はじめの一歩』
福岡市博多区博多駅前3-7-15 庄野ビル1F
営業時間 11:30〜OS13:00/17:00〜23:00
定休日 なし
詳しい記事は、https://umaga.net/shop/77370/

コンセプトは〈男のフレンチ〉。豪快なうまさで支持される天神の名物店

レストランはもちろん、ビストロやワインバーにも使え、しかも料理は手間暇かけた本格フレンチ。コストや人手の問題からメニューを絞る店も増えるなか、この懐深さはもっと評価されて良いのでは?──「アニオン」に来るたびに、そんな思いに駆られるのは僕だけではないでしょう。<男のフレンチ>という直球なテーマを掲げて17年。今回は男女を問わず愛される、天神の美味しい隠れ家を取りあげます。

入店すると、そこは木の温もりと気品がフワリと混じった空間。おひとり様の姿も目立つカウンターとテーブル席に加え、右側には半個室的なテーブルが1卓置かれています。また、左側には200以上の仏産銘柄を揃えたワインセラーも。そこから厳選した「ワインセット」(4,200円)や「ワインマリアージュ」(7,800円)にも期待できそうですね。

メニューには、おまかせコースからアラカルトまで“選ぶ楽しみ”がぎっしり。特に「プリフィクスコース」(5,800円/アミューズ・前菜・メイン・デザート・ドリンク付)の値頃感は魅力で、今宵はこれをオーダーしました。
最初のアミューズは、新玉ねぎのアイスクリームに、アオサのチュイルとフリットを合わせた一皿。ひんやりした冷たさに、旬の濃厚な甘みと香りが加わり豊かな余韻を残します。新玉ねぎの葉をすり潰してオイルにするなど、食材を限界まで使い切るポリシーも良いですね。

続く前菜は、思い切って料金上乗せの豪華版に変更! これも基本価格が5,800円だからできる“冒険”なんですよね。悩んだ末に、前菜は「アワビとキモとヤサイ」(+1,800円)に決定。弾力あるエゾアワビの魅惑を、アワビの肝やエシャロットなどで仕立てた上質なムースが引き立てます。生気あふれる野菜の香味も絶品でした。

同様に、メイン料理も「仏産ハトのロースト」(+4,500円)に変更して理想のプリフィクスは完成。高級店でもあまり見ないハトですが、これを選んで大正解でした。艶っぽい赤身の食感も、ハトのガラや内臓で炊いたソースも優雅の極み。しかも一緒に添えられた、ささみや手羽などを豚の血で固める“ハトのブーダンノワール風”が悶絶級の傑作で、衝撃に近いうまさは言葉を失うほどです。

近年の再開発で街は変貌中ですが、「アニオン」だけは変わらず“天神フレンチの雄”でいてほしい──。心からそう願いたくなる愛すべき一軒でした。

『AIGNON(アニオン)』
福岡市中央区天神1-15-14 高木ビル1F
営業時間 17:00~OS翌1:00
定休日 日曜、月1回不定
詳しい記事は、https://umaga.net/shop/78620/

32年目のリニューアル!名居酒屋「田中田」が生まれ変わった

清川の“高級居酒屋”「田中田」は、「魚忠」「わっぱ定食堂」「博多うどん 忠兵衛」などの系列店や東京の店舗も合わせて8店舗を展開中。そんな人気店が、2025年6月、創業32年目にしてリニューアルしました。新たに「お酒と博多小皿 たなかだ」と店名を変え、メニュー表に価格も明記されるようになり、より気軽に楽しめる居酒屋へと進化しています。

「田中田」といえば、“値段がないメニュー表”から、お好みで注文して食べて飲んでだいたい1人15,000円というスタイルでした。リニューアル後は、飲食店予約サイト「TableCheck」からのコース予約が必須に(当日予約もOK)。まずこちらのサイトで、2つあるコースからいずれかを選びます。

アラカルトをいろいろ味わいたい方には、「アラカルトコース」(3品5,280円)がおすすめ。“はじめの3品”としてお造りとおまかせ2品の計3品が出されるという内容です。その後はメニュー表からアラカルトを自由に追加していきます。逆におまかせしたい方には、「たなかだコース」(7品13,970円)がぴったり。こちらもアラカルトの追加が可能です。

肉、魚、揚げもの、蒸しもの、珍味など豊富なメニューに迷っていると、「新名物はいかがですか?」と教えてもらった「博多だしまかん」(935円)を注文しました。スキレットのふたをあけると湯気とともにぐつぐつの“巻かないだし巻き”が登場!スプーンですくって食べると、とろとろふわふわの食感とじゅわっと広がる出汁の旨みに自然と頬がゆるみます。

さらに新メニューの2品をお願いしました。「豚バラ塩焼き」(2切700円)は、焼鳥の豚バラをイメージした一皿です。福岡の焼鳥らしい“酢だれ”ではなくキムチをオン!豚バラの脂とキムチの酸味が絶妙にマッチした間違いのない味です。また、リニューアルで国産のワインと日本酒に力を入れるようになったことで、お酒に合うメニューが増えています。その一つである「チーズ時々金柑」(500円)は、チーズのコクと金柑の甘みが一体となるあまじょっぱい味わい。

高級感にさらに親しみやすさが増した新生「たなかだ」も、「好きなものを好きなだけ」というコンセプトはそのまま。何度も足を運びたくなる心地よさにあふれています。

『お酒と博多小皿 たなかだ』
福岡市中央区清川3-16-19 アーバントップ清川1F
営業時間 17:00〜OS23:30(日曜・祝日は〜OS22:00)
定休日 月曜、その他不定休あり
詳しい記事は、https://umaga.net/shop/81001/

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