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【2026年4月スタート】介護情報基盤とは?仕組み・共有情報・導入メリットをわかりやすく解説

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【2026年4月スタート】介護情報基盤とは?仕組み・共有情報・導入メリットをわかりやすく解説

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本日のお悩み:介護情報基盤について知りたい!

2026年4月から「介護情報基盤」の運用が始まります。 そもそも介護情報基盤とはどのようなものなのでしょうか。助成金の仕組みなどについても知りたいです。

介護情報基盤とは?新制度の目的と重要性

執筆者/専門家

山本 武尊

https://mynavi-iryofukushi.jp/media/users/23

ささえるラボ読者のみなさん、こんにちは。社会保険労務士の山本です。 今回も、読者の方から寄せられた質問やお悩みについて、専門的な視点を交えながらわかりやすく解説させていただきます。

今回のご相談は、2026年4月から運用開始が予定されている「介護情報基盤」についてですね。「介護情報基盤とはそもそも何なのか」「助成金はあるのか」という点は、これから介護に関わる方、すでに関わっている方にとって、大きな関心事だと思います。

介護情報基盤は、私たちの将来の介護生活をより良くするためのもので、「介護のデジタル社会インフラ」とも言える非常に重要な取り組みです。この機会に、その内容やメリットについて、きちんと把握しておきましょう。

2026年に開始される、介護情報基盤とは何か?

介護情報基盤という言葉を、ニュースなどで目にされた方も多いと思います。これは、2026年4月からの運用開始に向けて、国が準備を進めている新しい仕組みで、「介護版マイナンバー・クラウド」と呼ぶべき情報インフラです。

もう少し説明を加えると、これまで各介護事業所がバラバラに持っていた利用者情報や、アセスメント・ケアプラン・モニタリングの情報、報酬請求データなどを一元的に蓄積し、事業所と医療機関、自治体が安全に情報共有できるようにする仕組みが介護情報基盤です。

導入で期待される効果

情報基盤が構築されることで、次のような効果が期待されています。
・利用者の状態変化を複数の専門職でリアルタイムに把握できる
・入退院情報の共有によって、入院・退院時の支援が円滑になる
・ケアマネと事業所の間で、書類や報告のやりとりを簡素化できる
・重複記録や転記ミスが減り、業務の効率化が進む

つまり、「書かなくてもいい記録は書かない」「説明がなくてもいい情報は自動で届ける」といったように、業務の“無駄”を徹底的に省くことが国の狙いです。現在の業務上の課題をデジタルの力で解決しようとする取り組みが、介護情報基盤だと理解しておくとよいでしょう。

具体的にどんな情報が共有されるのか?

厚生労働省の計画によると、介護情報基盤を通じて共有される情報は多岐にわたります。主なものを挙げてみましょう。
1.要介護認定に関する情報

認定調査の結果や、主治医の意見書の内容などです。


2.レセプト情報(介護給付費明細書)

これまでどのような介護サービスを利用し、いくら費用がかかったかという記録です。


3.ケアプラン(居宅サービス計画書など)

ケアマネジャーが作成した、介護の目標や具体的なサービス計画の内容です。


4.LIFE(科学的介護情報システム)の情報

利用者の状態やケアの内容などをデータ化し、科学的な裏付けに基づいた介護(科学的介護)を推進するための既存システムのデータです。


5.医療情報との連携

ここが非常に重要なポイントです。
将来的には「全国医療情報プラットフォーム」と連携し、ご本人の病歴や服薬情報、検査結果などの医療情報と、日々のケアの記録がリンクするようになります。

これらの情報が、ご本人の同意のもと、必要な時に必要な医療・介護関係者の間で安全に共有されるようになるのです。

導入によるメリットは?

「新しいシステムを導入するのは面倒だ」と感じる方も多いかもしれません。しかし、この基盤整備には、その手間を上回る大きなメリットが期待できます。ここでは、社労士の視点を交えながら、3つのメリットをお伝えします。

メリット1:劇的な「業務効率化」と事務負担の軽減

最大のメリットは、情報収集にかかる時間と手間の削減です。

例として、新規利用者の受け入れ時の対応を考えてみましょう。これまでは、過去の情報を集めるために多方面へ電話やFAXをしていましたが、基盤が整備されれば、必要な情報をシステム上ですみやかに確認できるようになります。加えて、情報の転記作業や、紙書類の保管・管理といった事務作業も大幅に削減されるでしょう。

メリット2:サービスの「質」向上と医療連携の円滑化

正確な情報がスピーディーに共有されることで、利用者の状態により適したケアを提供できるようになります。 特に、入退院時に医療機関との連携がスムーズになる点は大きなメリットです。

医師や看護師とリアルタイムに近い形で情報を共有できれば、退院後の在宅生活への移行も安心して進められるでしょう。LIFEデータを活用することで、科学的根拠に基づいた質の高いケアも実践しやすくなります。

メリット3:職員の「働き方改革」と人材定着

私が特に強調したいのはこの点です。業務の効率化によって事務作業時間が削減されれば、その時間を本来の「ケアの時間」や「職員の休憩・研修の時間」に充てられます。

そして、本来の業務に時間を使えれば、慢性的な長時間労働の是正や、職員の精神的・身体的負担の軽減につながります。「記録に追われる毎日」から解放されて、利用者と向き合う時間が増えるため、職員の仕事へのやりがい(ワーク・エンゲージメント)も高まるでしょう。

結果として、それが離職率の低下や新たな人材の確保といった、「人材定着」に結びつくはずです。

気になる「助成金」について

システムを導入するにあたって、どうしても気になるのが「費用」です。 介護情報基盤に接続するためには、現在お使いの介護ソフト・レセプトコンピュータの改修や、新たなデバイスの準備が必要になるケースも想定されます。これには一定のコストがかかるでしょう。

しかし、ご安心ください。事業所の負担を軽減するため、国では財政支援(助成金・補助金)を準備しています。

国による財政支援の方向性

厚生労働省は、介護情報基盤の整備に向けた費用について、国が補助を行う方針を明確にしています。 具体的には、以下のような経費が補助の対象となる見込みです。
・既存の介護ソフトや、レセプトコンピュータを介護情報基盤に対応させるためのシステム改修費用
・新たにシステムを導入する場合の導入費用(パッケージソフトの購入費、クラウドサービスの初期費用など)
現在、詳細な制度設計が進められており、「介護情報基盤導入支援助成金(仮称)」という名称のもと、ポータルサイトなどを通じて情報発信が行われる予定です。

※執筆時点では、具体的な補助率や上限額などの詳細は未公表ですが、過去のICT導入補助金などを参考にすると、一定割合の補助が期待できます。

ICT環境整備の必要性と今後の支援策

なお、介護事業所がこの基盤に対応するためには、ICT機器(タブレットやPC)の導入や、ネットワーク環境の整備が必要です。国はこれまでも「ICT導入支援事業」などの補助金で後押ししてきましたが、この基盤への参加を促すため、今後も事業所向けの支援を強化していく方針です。

社労士視点での「助成」の捉え方

私のような社会保険労務士は、普段から、企業向けの助成金や個人の年金・給付金などを扱っています。その視点から見ると、今回の介護情報基盤におけるユーザーへのメリットは、直接的な「現金給付」ではなく、「サービスの質の向上」という形で還元されるものだと捉えるべきでしょう。

例えば、この基盤によって介護事業所の事務作業が効率化されれば、職員が利用者と向き合う時間が増えると考えられます。また、データに基づいた科学的な介護が普及すれば、要介護度が上がるのを遅らせ、ご家庭の将来的な介護費用負担を抑えられるかもしれません。

これらは目に見える「助成金」ではありませんが、長い目で見れば大きな経済的・精神的なメリットとなり得ます。

出典:https://mynavi-iryofukushi.jp/media

最後に:変化を恐れず新しい仕組みを活用しましょう!

2026年から始まる「介護情報基盤」。それは、紙と電話のアナログな世界だった介護の現場をデジタルでつなぎ、より安全で効率的なものへと進化させる画期的な一歩です。

介護の世界は今、大きな転換期を迎えています。この新しい仕組みが、介護を必要とする利用者とそのご家族、そして現場で働く方々を、真に「支える」力となるように、私たち専門家も注視し、正しい情報を発信し続けていきたいと思います。

変化を恐れすぎず、新しい仕組みを賢く活用していく姿勢で、より良い介護現場の未来を一緒につくっていきましょう。

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