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アクセルとブレーキを同時に踏んでない? 精神科医が語る疲労の正体とは【感情を手放してラクになる デトックス・ジャーナリング】

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アクセルとブレーキを同時に踏んでない? 精神科医が語る疲労の正体とは【感情を手放してラクになる デトックス・ジャーナリング】

いつも疲れているのは、心に溜まった闇や影のせい?

あなたの「 疲れ」の正体は?

私たちが日常的に「疲れた」と感じるとき、その原因を「働きすぎだから」「睡眠不足だから」といった肉体的な理由に求めがちです。しかし、もし十分に体の休息をとっているのに、朝から体が重く、活力がわいてこないとしたら、その原因は脳や心にある可能性が高いと考えられます。

このような精神的な疲労感の裏には、心に溜まった闇や影が潜んでいるのです。

私たちは社会生活を営む上で、知らず知らずのうちに多くのものを心の奥に溜め込んでいます。例えば、世間体や常識、思い込みや刷り込みといった目に見えないとらわれが、私たちの行動や思考をしばっているのです。

「女性はこう振る舞うべきだ」
「30代ならばこのような生き方が普通だ」
「頼りない男性なんてダメだ」
といった固定観念は、私たちが本当に感じていることや、やりたいことを制限する力となります。

その結果、心の奥には「出してはいけないもの」「出したくないもの」、つまり本音が溜まっていきます。本当は「嫌だ」「やりたくない」「しっくりこない」という正直な感情や感覚にフタをして、「いい人」や建前の自分で生き続けることは、心のエネルギーを消耗させてしまうのです。

本音と建前のギャップで心は緊張状態に

このギャップが続けば続くほど、心は常に緊張状態を強いられ、それが慢性的な疲労感として表れます。アクセルとブレーキを同時に踏み続けている車が、いずれガソリン切れを起こしてしまうのと同じです。

また、心の闇や影には過去のつらい感情の記憶(トラウマ)が隠れています。幼少期に経験した親からの過度な期待、学校での人間関係のつまずき、職場で受けた理不尽な扱いなど、そのときに対処しきれなかった強い感情や感覚が、未消化のまま心の奥底に残っているのです。

本人は忘れていても、そのトラウマは「もう二度とあんな思いをしたくない」という無意識のブレーキとして働き続けます。似たような状況に直面するたびに、無意識に体がこわばり、心のシャッターを下ろしてしまうのです。このような反応は無意識の自己防衛だといえるでしょう。

あなたが今感じているその疲労感は、あなたの心が「もう限界」「本当の自分を見て」と発している心のサインなのです。

POINT

とれない疲労感の正体は、心に溜まった本音の抑圧や過去の傷。「頑張り不足」ではなく「心のエネルギー不足」として受け止めて。

【出典】『感情を手放してラクになる デトックス・ジャーナリング』著:長沼睦雄

【著者紹介】
長沼睦雄(ながぬま・むつお)
十勝むつみのクリニック院長・精神科医。昭和31年生まれ。北海道大学医学部卒業後、脳外科研修を経て神経内科を専攻し、北海道大学大学院にて神経生化学の基礎研究を修了。その後、障害児医療分野に転向し、道立札幌療育センターにて14 年間児童精神科医として勤務。平成20 年より道立緑ヶ丘病院精神科に転勤し児童と成人の診療を行う。平成28 年に帯広にて十勝むつみのクリニックを開院。急性期の症状を対症療法的に治療する西洋医学に疑問を感じ、HSP・アダルトチルドレン・神経発達症・発達性トラウマ障害・慢性疲労症候群などの慢性機能性疾患に対し、「脳と心と体と食と魂」をつなぐ根本治療を目指す統合医療に取り組んでいる。
『敏感すぎて生きづらい人の 明日からラクになれる本』『繊細で敏感でも、自分らしくラクに生きていける本』(共に永岡書店)、『子どもの敏感さに困ったら読む本』『10 代のための疲れた心がラクになる本』(共に誠文堂新光社)、『その、しんどさは「季節ブルー」』(日本文芸社)など著書多数。

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