トンネルを抜けると、そこは恐竜の王国だった…早くも続編決定の衝撃作『プリミティヴ・ウォー 恐竜戦争』を徹底予習
“あの快進撃”を追う新鋭監督の意欲作『プリミティヴ・ウォー 恐竜戦争』
――この映画を観て、ギャレス・エドワーズ監督の『モンスターズ/地球外生命体』(2010年)を思い出した。ギャレス監督は当時、キャストふたりとクルー数名で撮影用トラックに乗り込み、グアテマラ、ベリーズ、メキシコなど5カ国を移動してゲリラ撮影を敢行。編集のコリン・グーディーがつないだ素材に8ヶ月かけて視覚効果を施した監督は、脚本、撮影、美術、VFXを担当し、わずか1万5千ドル(※当時のレートで約130万円)の製作費で完成させた。
全方位から襲いかかる恐竜!ベトナム戦を歌った名曲群!
“最大の疑問”から浮かび上がる“もうひとつの面白さ”とは
本作の最大の見所は、陸・川・空、360度全方位から襲いかかる最凶の捕食者たちの獰猛な姿だ。陸の王者ティラノサウルス、執拗に飛びかかるユタラプトルの群れ、植物食で温厚だが侵略者には逆襲するトリケラトプス、超弩級の巨竜ドレッドノータス……。
そして湿地帯には背の帆が特徴の肉食恐竜スピノサウルスとワニのように待ち伏せるスコミムス、空中からは翼竜ケツァルコアトルスが襲いかかる。史上空前の恐竜たちを前に、わずか7名の特殊部隊はどう立ち向かうのか!?
監督がこだわったのは軍事的なディティールだけではない。出撃シーンを中心に、ジョン・フォガティ率いるCCR(クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル)によるメッセージソング「フォーチュネイト・サン」、「ジャングルを越えて」、スペンサー・デイヴィス・グループの「愛しておくれ」、チャンバーズ・ブラザーズが歌う変革のアンセム「タイム・ハズ・カム・トゥデイ」など、ベトナム戦争を歌った名曲が俄然、戦闘モードを盛り上げる。
極めつけとなるのは、“最大の疑問”である。なぜ恐竜がここにいるのか。そして、冷戦時代の最大規模の軍事衝突ベトナム戦争とは、一体どんな戦争だったのか――。この二つの問いが解かれたとき、本作に秘められた“もうひとつの面白さ”が浮かび上がる。
批評家よりも観客から熱烈に支持された『プリミティヴ・ウォー 恐竜戦争』は、スパーク監督によって続編製作も進んでいる。当初は二の足を踏んだハリウッドも参画し、よりスケールアップしてスクリーンに登場すること間違いなしだろう。
もちろん恐竜たちも進化し、特殊部隊にはさらなる過酷なミッションが課せられるはず。ギャレス・エドワーズに続く新鋭ルーク・スパークが、一体どんな飛躍を見せるてくれるのか、今後の展開にも乞うご期待だ。
🦖💥#ルーク・スパーク監督から
日本の皆さんへ、熱いメッセージ到着🦖💥「ハロー、恐竜ファンの皆さん!
『プリミティヴ・ウォー#恐竜戦争』監督のルーク・スパークです。日本でいよいよ公開!…pic.twitter.com/ApX0MCvbYM
— 映画『プリミティヴ・ウォー 恐竜戦争』公式 (@primitivewar_jp)August 3, 2026
文:髙橋直樹
『プリミティヴ・ウォー 恐竜戦争』は8月7日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、池袋HUMAXシネマズほか公開