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NATOの空中給油・輸送機A330MRTT1号機を受領 オランダを拠点に運用予定

おたくま経済新聞

オランダへ離陸するNATOのA330MRTT1号機(Image:Airbus)

 NATOが新たに8機導入する空中給油・輸送機、エアバスA330MRTTの1号機が2020年6月29日に納入されました。エアバスの工場があるスペインのヘタフェでNATOに引き渡された1号機は、その後運用拠点となるオランダのアイントホーフェンへ移動しています。

 NATOの空中給油・輸送機(MMF=Multinational MRTT Fleet)は空中給油だけでなく、兵員輸送や患者の搬送など人道支援にも使用する目的で、2012年に導入が決定されたもの。オランダ、チェコ、ドイツ、ノルウェー、ベルギー、ルクセンブルクの6か国が参加し、NATOとEUとの協力により運用されます。

 スペインのヘタフェにある、エアバスの組み立て工場で実施された引き渡し式典で、エアバス防衛・宇宙部門のディルク・ホーケCEOは「NATOのMMF(空中給油・輸送機)プログラムは、まさに将来の防衛協力のあり方を象徴するものであり、共有・共用のコンセプトにおける成功例を示しています。軍の信頼できるパートナーとして、エアバスはA330MRTTが最前線においてNATOのパートナー国における相互運用性と決定的な能力を発揮できることを誇りに思います」と述べ、将来に期待を示しました。

 翌日の6月30日、NATOのA330MRTT1号機は、ヘタフェから運用の拠点となるオランダのアイントホーフェンに移動しました。アイントホーフェンに到着したA300MRTTは、消防車からの放水アーチによる祝福を受けます。

 NATO防衛投資部門のカミーユ・グラン事務総長補佐は「重要な機能を同時に提供可能なMRTTの汎用性は、とても印象的です。たとえば、現在の新型コロナウイルスのような緊急事態においても、医療物資の輸送や患者の搬送に使用することができます。もちろん、歴史的に多くのヨーロッパ諸国が持ち得なかった空中給油能力について、大きなインパクトとなることでしょう。これにより、NATO加盟国が大西洋横断飛行をする際、加盟国間における負荷の平均化が実現できます」とのコメントを発表。空中給油だけでなく、旅客機と同じように使用できるA330MRTTの汎用性に期待しているようです。

 8機導入予定のA330MRTTは、司令部のあるオランダのアイントホーフェンに5機が配置され、ドイツのケルン・ボン空港に残りの3機が前方配置されます。また、将来的には11機にまで増やす可能性もあるとのこと。2号機は2020年7月末に引き渡され、2024年末には8機全機が出揃う予定です。

<出典・引用>
NATO ニュースリリース
エアバス ニュースリリース
Image:Airbus/NATO

(咲村珠樹)

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