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全国高校ハンドボール選抜県予選 男子 ライバル対決は大分が制す 【大分県】

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新人大会の雪辱を果たし、全国選抜大会九州予選への出場を決めた大分

第47回全国高校ハンドボール選抜大会九州地区予選大分県予選

12月17日 大分舞鶴高校多目的競技場

男子決勝

大分22(13-10、9-11)21大分雄城台

 

 宿敵同士の一戦は見応えのある試合となった。ハンドボール男子の決勝戦は、ここ10数年変わらぬ大分雄城台と大分のカード。前哨戦となった11月の県高校新人大会では大分雄城台が22-20の僅差で頂点に立ったが、今大会では大分がリベンジを果たす形となった。積海琉(2年)は「(サイドからのシュートで)角度がありGKゴールキーパーの位置がよく見えたのでコースを狙った」と試合終了間際に逆転ゴールを決めた。

 

 開始から一進一退の攻防が続いた。大分雄城台の高い位置からの守備に対し、大分は「簡単にボールをロスしないように、しっかりパスをつなぐことを意識させた」(藤家圭二監督)。前半を2点リードで折り返したが、ジリジリと追い上げられ後半19分に逆転を許す。ただ、「焦りはあったけど、やるしかない」(積)と吹っ切れた。点差を離されぬように着実に得点を重ね、GK河野泰知(1年)の好セーブで流れを呼び込み、シーソーゲームをものにした。

 

決勝は一進一退の攻防が繰り広げられた

 

 個人能力の高い選手が引っ張った前チームに比べ、やや迫力に欠ける新チームではあるが、「器用な選手が多く、これから成長できる。伸びしろしかない」と藤家監督。6月の県高校総体で大分雄城台に敗れ、代替わりしたチームは基本技術を磨き、しっかりとした土台を築いてきた。

 

 県1位代表として出場する全国高校選抜九州地区予選まで2カ月弱。今大会で課題となった「体力強化」は急務であるが、どこからでも得点ができ、誰一人サボらない堅実な守備は九州でも十分通用するはず。藤家監督は「まずは初戦を突破して、確実に全国選抜の出場を勝ち取りたい。新チームは人数が少なく、全員が戦力となれるように底上げをしたい」と話し、積は「チーム全体がアグレッシブにプレーできるように、60分走り切れる体力を付けたい」と課題修正に取り組む。

 

全国選抜大会の出場を目指す大分

 

 

(柚野真也)

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