暑い夏だからこそやってほしい、 キッチン大掃除のメソッド!
お話を伺うのは、この番組の月1レギュラーで1400種類以上の掃除用具を使った、家事・掃除アドバイザーの藤原千秋さん!
恒例の「お掃除カレンダー」の7月におすすめのお掃除は・・・「キッチンの油汚れの掃除」そして、「あらゆる換気扇と換気口の掃除」!
キッチンの油汚れの掃除
・油汚れの多いキッチンは、冬に比べて、気温や水温の高い夏に掃除する方が、段違いに労力が少なくて済むので、ぜひやってほしい!
⇒冬は「べっこう飴」のようにカチカチな油汚れが、夏の気温だと「トロトロとしたハチミツ」のような状態になっているイメージ!
⇒夏場だと水道をひねるだけで、ぬるま湯状態の水が出てきますし、給湯器を使うにしても冬よりコストがかからないところも、夏にキッチン掃除をするメリット!
あらゆる換気扇と換気口の掃除
・現代の住まいは気密性が高い建物が多いので、換気口の汚れを放置すると、十分な換気が行われなくなり「シックハウス症候群」など、身体へ悪影響を及ぼす可能性もある。
⇒なので、キッチンの換気扇はもちろん、浴室やトイレなどの換気扇・換気口も掃除を!
⇒ホコリを吸い込まないようにゴーグルとマスクして、フィルター交換などを行いましょう。そこまでひどくない場合は、捨てても大丈夫な布などで拭き掃除。
⇒ただし、真夏はダクトを通して外の空気が入ってくるので、換気扇周りの気温が高くなりがち。熱中症のリスクもあるので、真昼の作業を避けましょう。
⇒いまの時期がギリギリ。これからの時期は無理せず、夏の終わりを待ってもOK!
暑い夏だからこそやってほしい、キッチン大掃除のメソッド
「お掃除カレンダー」でもお伝えしたんですが、やはりキッチンの掃除をするなら絶対に「夏」。それくらい、冬に比べて労力が違うんです。
キッチンは家の他の場所と違って「食事を作る場所」。なので、掃除をする理由としても、他の場所よりも衛生面に関して、より気を配りたいですよね!
夏の恩恵を受けられるこれからの時期に、キッチンの各場所でやってほしい、大掃除の具体的な方法をお伝えします!
まずはキッチンの天井から!最小限の力で汚れを落とそう!
掃除は「高い場所から低い場所へ」が基本なので、まずはキッチンの天井から掃除を始めましょう!
キッチンの天井や壁は、調理をしている途中に はねた油が、そのままこびりついて油汚れになっているケースが多い!
高い所の掃除をするとき、脚立に乗って作業をしたりすると、掃除をしている途中でバランスを崩して、落ちたりして危険ですよね。
それならこの気温が高い、油汚れが柔らかくなっている時期に、最小限の力を駆使して落としましょう!
安全な方法として、天井まで届く棒の先に、不要な布なんかをくくりつけて、天井の汚れを拭き取るのがオススメ!
アルカリ性の洗剤が入ったシートなんかで掃除をするのも、汚れ落ちが良いので同じくオススメです!
家電まわりも忘れずお掃除!食品に触れるかどうか気になるところは重曹で対処しよう!
そもそも家電製品は電気を帯びているので、ホコリを吸い寄せてしまうんです。
汚れがちなのは、冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器の周辺。
他には コーヒーメーカー、電気ポット、オーブントースター。ご家庭によっては、ホームベーカリーや、ホットクックのような自動調理鍋なんかもあると思うので、せっかくならキッチン家電全般のお掃除をしていただきたいです!
例えば炊飯器だと…
⇒ホコリがつきがちな外側は、固く絞った濡れ雑巾なんかで全体を拭きましょう。
⇒蒸気口にでんぷん質の汚れがたまっていると、蒸気が抜けにくくなって余計な電力を使うこともあるので、内蓋、パッキンなんかも含めて洗えるパーツは全部外し、しっかり洗って汚れを落としましょう。
電子レンジだと…
⇒外側は、他の家電と同様に雑巾なんかで拭き取り掃除。
⇒レンジの中は、飛び散った食品や油でベタベタした汚れがつきがち!
清潔なタオルを水で濡らして軽く絞り、600Wで2分ほど温めると蒸気で汚れが柔らかくなり、拭き取りもしやすくなります!
キッチン家電は特に食品と密接な場所なので「アルカリ洗剤なんかを使うのにはちょっと抵抗がある」という方には、拭き残しがあっても大丈夫な「重曹」を使った拭き掃除がオススメです!
冷蔵庫の取っ手についた「手垢汚れ」も、皮脂の酸性の脂なので、重曹で落とせます!
逆に「特に気にならないよ」という方は、ウェットシートなんかで拭き取るのが手軽でオススメ!
コンロ・換気扇の激しい油汚れにも重曹が大活躍!
コンロや換気扇の掃除をするタイミングは、基本的には「調理した直後」が良いとされているんですが、これも夏だと汚れが比較的落ちやすいです!
汚れが激しい部分をごそっと掃除するとき、ここでも重曹が活躍します!
汚れに重層を撒いてしばらく放置しておくと、重曹の粉と油が反応して、するすると落ちるように!
汚れが激しくない場所に関しては、ウェットシートなどで拭き掃除をしましょう。
換気扇の掃除は、あらかじめシンクに30~40℃のお湯を張っておき、ファンやフィルターなど外せるパーツは全て外してシンクに沈めます。
そのまま30分から1時間ほど洗剤で漬け置きしておけば、勝手に油汚れやホコリがベロンと剥がれていく!漬け置きしている間に、他の場所の掃除をやってしまいましょう!
激しい油汚れを落とすために、強力なアルカリ性の洗剤を使うときは絶対に手袋を着用してください!使い捨ての手袋がオススメです。
キッチンの作業台は、よごれの度合いに応じて掃除メニューを変えよう!
「作業台ってどこのこと?」って方も いらっしゃるかもなんですが、シンク脇の、まな板とかを置いて作業する、いわゆるあそこのことです!
オシャレな言い方だと「ワークトップ」とも呼ばれています。ここは各家庭で材質が違うかなと思います。
黒ずみ汚れにはクレンザーを使用し、スポンジでこすって汚れを落としましょう。
除菌をしたいなら消毒用エタノールでさっと拭くイメージ。カビが気になる!という場合は、次亜塩素酸ナトリウムを成分に含んだ漂白剤を使い、すすぎ洗いをしましょう!
ここは汚れの度合いによって掃除のメニューを変えるのがオススメ。普段から掃除をしている人は、アルコール掃除だけでも十分だと思います。