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ブラクリ仕掛けでの根魚釣りでムラソイ・カサゴなど2桁釣果【三重・磯津港南防波堤】

TSURINEWS

テトラの穴釣りで仕留めたムラソイ(提供:週刊つりニュース中部版APC・波瀬金鉤)

初夏の日差しに若葉が照り輝く5月中旬、三重県・磯津港の南防波堤に根魚を求めて釣行した。

磯津港南防波堤で根魚釣り

当日の天候は曇り。風速は2mと穏やかな波が流れる凪だった。前日の雨の影響で水中は緑色に濁っていたが、1mは見通せるほど。水面を泳ぐボラの群れを確認することができた。満潮からの潮の動き出しを狙い、10時から釣りを開始した。

当日の仕掛け(提供:週刊つりニュース中部版APC・波瀬金鉤)

磯津港南防波堤のポイント

磯津港の南防波堤は、吉崎海岸と磯津漁港に隣接する施設だ。漁港には遊漁船が多く、5月は主にサワラキャスティングやキス便が連日出船している。そこから吉田海岸駐車場を挟んで直線100mの防波堤が沖に伸びている。その周辺にはテトラブロックが沈んでおり、根魚ポイントとなる。

磯津港の南防波堤(提供:週刊つりニュース中部版APC・波瀬金鉤)

まずは防波堤の西側を岸壁沿いに仕掛けを落としていく。水深は1.7m。ここからテトラの隙間に仕掛けが入ると、水深が2.5mまで深くなる。水中のテトラは濁って見えないので、手元の水深カウンターを確認しながら隙間を探った。

サオ先を少しずつ南側に寄せて底をたたきながら移動すると1m間隔で隙間が見つかる。同じ形状のテトラが規則的に配置されているようだ。

こういったスリットの間を狙おう(提供:週刊つりニュース中部版APC・波瀬金鉤)

1匹目は16cmムラソイ

根掛かりしないようゆっくり深場に落としていくと、いきなりサオ先が沈み込んだ。エサのイカ短冊は小型がフッキングしないよう厚さ0.5cm、長さ7cmにカットしてあるので、一口でのみ込むとなると期待が高まる。素早くアワせると、ボトムに向かって逃げる荒々しい引きが手元に伝わる。ラインがテトラに巻かれて切れないよう強引に手前に寄せて穴から浮上させた。

釣り上げたのは16cmのムラソイ。堤防から釣れるサイズとしてはなかなか良型だ。小顔と比較して筋肉で隆起した肉体を見ると、その引きの強さに納得できる。手応えのある1匹となった。

1匹目は16cmムラソイ(提供:週刊つりニュース中部版APC・波瀬金鉤)

その後もテトラの隙間を探るとアタリは連続する。しかしエサが大きすぎて捕食を諦める個体が多かった。そこでエサのサイズを厚さ0.3cm、長さ3cmにカットして投入してみる。すると、すぐに13cmのチビカサゴが釣れた。まだまだ成長途中の未熟な個体だ。

エサを小さくするとチビカサゴがヒット(提供:週刊つりニュース中部版APC・波瀬金鉤)

成長過程の小型中心に2時間で10匹

リリースして仕掛けを投入すると、すぐさまタケノコメバルが釣れた。その後も順調に数を重ね、最終釣果は2時間で10匹。魚影の濃さを感じる一日となった。

15cmタケノコメバル(提供:週刊つりニュース中部版APC・波瀬金鉤)

春植えざれば秋実らず。まだまだ根魚は成長過程で、来年の産卵に向けて準備段階といったところ。今回は磯津港の南防波堤に根魚を求めて釣行したが、まだまだ小さかったので全てリリースして今後の成長に期待することとした。

3種類の根魚を確認できたことは収穫だ。これから数釣りが楽しめる初夏シーズン。ぜひ根魚を求めて磯津港南防波堤、いってみては。

<週刊つりニュース中部版APC・波瀬金鉤/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース中部版』2024年6月14日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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