走水小PTA 「通学の安全 懸念残る」 市教委にスクールバス導入、路線バス増便など求める要望書提出
横須賀市立走水・馬堀小学校の統合を巡り、走水小学校PTA、走水町内会、地元有志の「走水を想う会」は7月16日、通学の安全確保に関する要望書を横須賀市教育委員会に提出した。幹線道路沿いを長距離歩くことになる現走水小児童が安全に通学できるよう、スクールバスの運行や路線バスの増便などを求めたもので、同町内会住民による署名510筆も添えられた。
2025年度から馬堀小学校へ通学することとなる同校児童。通学路となる国道16号線は交通量も多く、強風・高波時は波が防波堤を越えることがあるため、徒歩での通学には保護者からは不安の声が上がっていた。
「バス路線は大混雑」
4月末の説明会で市教委は、通学については路線バスの定期補助を検討していることを説明。しかし保護者や地域住民らによると、開門から始業までの時間に間に合うのは1便のみ。中高生、社会人のラッシュと重なる混雑の中、地区の児童約40人が一度に乗り込む状況に不安の声も上がる。
路線バスの定期全額補助が「一時的な措置」とされていることにも、一部の保護者らから不満が挙がっている。市教委は「現在自費で路線バスを利用している家庭もあり、全市的に公平な支援体制をとるため、まずは通学区域が変更となった世帯を対象に補助を行う」としている。
市教委は保護者向けの説明会を7月27日(土)に開き、その場で今回の要望書についての回答を行うとしている。要望書を提出した金澤等PTA会長は「結論ありきではなく、保護者や地域の意見が反映されることを望む」とコメントした。