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兵庫県「たつの市」での子育て体験談。子育て支援情報や子育てにおすすめのエリアを紹介

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兵庫県たつの市は自然に恵まれた穏やかな環境と、子育て家庭を支える制度が充実している街です。私自身もこの街で2人の子どもを育てています。保育園の入りやすさや子育て支援の手厚さ、落ち着いた住環境など、日々の生活の中でその暮らしやすさを実感しています。

車がないと少し不便な場面もありますが、それ以上に安心して子育てできる環境が整っているのが大きな魅力です。

この記事では、実際にたつの市で子育てをしている経験から、具体的な支援制度や住まいの特徴、おすすめのエリアなどを紹介します。たつの市での子育てを検討している方にとって、参考になる情報をお届けしたいと思います。

たつの市で子育て

たつの市での子育てについて、まずは市の概要や子育ての地として選んだ理由を紹介します。

たつの市の概要

兵庫県南西部に位置するたつの市は、山々と揖保川、そして田園に囲まれた自然豊かな街です。春には揖保川の河川敷に咲く桜、夏には川遊びやホタルの観賞など、四季折々の楽しみがあります。2025年6月末時点でのたつの市の人口は7万1,665人、世帯数は3万1,484世帯となっています。

たつの市は「播州の小京都」とも呼ばれ、歴史ある城下町の面影を今に残す風情ある街です。特に旧龍野町エリアには、白壁の土蔵や格子戸の町家が立ち並び、落ち着いた雰囲気の街並みが広がっています。かつては播磨国の中心地として栄え、龍野城を中心に発展してきたこの地域は今でも歴史と文化が色濃く息づいています。
私自身、独身時代にこの町を訪れ古民家カフェで食事を楽しんだことがあります。そのお店で見つけた、地元産の淡く美しい色合いの綿糸を購入し、パートナーとお互いにミサンガを作ったのは大切な思い出です。今でもそのミサンガを身につけ、ふとしたときに当時の思い出を語り合っています。

また、たつの市といえば手延べそうめん「揖保乃糸(いぼのいと)」の産地でもあり、市内には製造所や直売所があります。特に夏場には詰め合わせ商品が店頭に並び、お中元や帰省のお土産として買い求める人々でにぎわっています。
ちなみに、わが家では「太づくり」タイプの揖保乃糸が人気です。「そうめん食べたいな〜」と義祖母に声をかけると、「ふと作りあんで!(太づくりあるよ)」と返してくれるのが、近年のわが家の夏の定番になっています。

わが家が子育て環境にたつの市を選んだ理由

わが家がたつの市で子育てをしようと決めた理由は大きく3つあります。

たつの市を子育て環境に選んだ理由(1)駅周辺の生活動線が優れている

わが家は現在、本竜野駅の近くで暮らしています。駅徒歩圏内には市役所やスーパーのマルアイ、ドラッグストアのコスモスやゴダイといった日用品を購入するのに便利な店舗が揃っています。また、病院、保育園も車で約10分圏内にあります。

特に、子どもが小さいうちは、自宅から近い範囲で生活に必要な物がそろう環境が本当にありがたいのです。本竜野駅の周辺では自転車や徒歩でも問題なく生活はできるのですが、わが家は夫婦の通勤などの利便性から車を利用しています。たつの市を子育て環境に選んだ理由(2)身近に自然を感じられる

自宅近くには、休日に家族で散歩したりピクニックをしたりと、気軽に外遊びができる環境が整っています。特別なお出かけをしなくても、身近に自然があることで、子どもの感性や体力を育てる機会が多く、親にとってもリフレッシュできるのがとてもよいという点です。

わが家がよく利用するのは、龍野公園です。西播丘陵県立自然公園内にある公園で、エリア内にちいさな動物園があります。遠出をしなくとも自然や動物に触れあえる場所があるのは子どもの成長にとってもよいと感じました。たつの市を子育て環境に選んだ理由(3)待機児童数がゼロであったこと

たつの市の待機児童数が0人だったことも大きな理由の1つです。育児と仕事の両立を考えるわが家にとって、大きな安心材料となりました。実際に希望する保育園への入園も叶い、共働きで家庭を支えることができています。

実際どう?たつの市の子育て

私は現在、たつの市にマイホームを購入し家族4人で暮らしています。ここからは実際の子育て体験を踏まえた、たつの市の子育て事情を紹介します。

たつの市の子育て事情

たつの市内の保育施設数は以下の通りです。
保育所:8園(私立1園、公立7園)
認定こども園:19園(私立8園、公立11園)

市の発表による待機児童に関する最新の情報は見つからなかったのですが、2021年6月時点でのたつの市の待機児童は0人でした。

たつの市の子育て支援情報

たつの市の子育て支援情報はどうなっているでしょうか。
わが家では、医療費助成制度やファミリーサポートセンター事業、はつらつベビーまごころ便を利用し、とても助かった経験があります。

子育て支援の最新情報は、たつの市の公式ホームページをご確認ください。たつの市の子育て支援(1)出産応援金

たつの市では、妊娠・出産を支援するため「妊婦のための支援給付・包括相談支援事業」を実施しています。2025年4月1日以降に妊娠届出または出産された方を対象に支給されます。また、給付には保健師や助産師による面談が必要です。

支援給付金は2回に分けて給付され、給付内容は以下の通りです。
1回目:妊娠1回につき5万円
2回目:出産した子ども1人につき5万円※双子の場合も妊娠1回分として5万円の給付になります。たつの市の子育て支援情報(2) 乳幼児等・こども医療助成

兵庫県たつの市では、子育て家庭の経済的負担を軽減するため、医療費助成制度が充実しています。2024年4月からは、乳幼児から高校生までのすべての子どもを対象に、所得制限なしで医療費が無料化され、通院・入院どちらも一部を除き、自己負担がかかりません。
子どもの急な病気やケガでも安心して医療機関を受診できる環境があることはとても助かります。

たつの市の子育て支援情報(3)保育料の軽減制度

たつの市では、保育所や認定こども園を利用する家庭の経済的負担を軽減するため、保育料の一部を助成しています。

対象となる世帯
市内在住で、保育所または認定こども園を利用する3歳未満児のいる世帯。ただし、国の制度により、すでに保育料が半額・無料となっている第2子・第3子などは対象外です。

助成には所得要件があり、第1子の場合は市民税所得割額が57,700円未満、第2子以降は155,500円未満(ひとり親世帯等は169,000円未満)であることが必要です。

助成金額
月額5,000円を超える保育料に対し以下の額が補助されます。

・第1子は最大10,000円
・第2子以降は最大15,000円

補助額は保育料の半分と先に記載の補助基準額の低い方が適用されます。
※給食費、通園バス代といった、各園で独自に徴収している費用は補助の対象外。たつの市の子育て支援情報(4) ファミリー・サポート・センター事業

たつの市のファミリー・サポート・センターは、子育てを支援するため、育児の援助を受けたい方と援助を行いたい方をつなぐ事業です。

こども園や小学校への送迎、保護者の外出時やリフレッシュしたいときの預かりなど、さまざまな場面で利用できます。利用料金は、平日7時~21時が1時間600円、それ以外の時間帯や土日祝日は1時間800円となっており、兄弟姉妹を預ける場合、2人目からは料金が半額になります。

わが家は子どもが3歳のとき、はじめてファミリーサポートを利用しました。仕事の都合でどうしても保育園のお迎えに間に合わなくなってしまったためです。
事前登録の際、子どもを含めた面談を行っていたこともあり、当日はスムーズにお願いすることができました。正直、不安が全くなかったわけではないのですが、お迎えの際、子どもの様子を丁寧に伝えてくださり安心しました。何より子どもが楽しそうに話してくれたことが、親としては嬉しさを感じました。たつの市の子育て支援情報(5)はつらつベビーまごころ便

「はつらつベビーまごころ便」は、生後6ヶ月未満の乳児と同居する保護者を対象に、育児用品を無料で宅配するたつの市の子育て支援サービスです。

生後2ヶ月目と5ヶ月目の2回、紙おむつや離乳食、液体ミルクなどを自宅に送ってもらえます。申請は出生届提出時に行い、支給決定通知を受け取ったあとに同封のパンフレットから希望する育児用品を選びます。宅配を通じて、子育ての悩みや不安を気軽に相談できる体制が整えられています。

たつの市での子育て体験談

ここからは実際に感じた子育てのしやすさについて体験談を交えてご紹介していきます。

たつの市で子育てをする魅力

わが家の近くには、揖保川や川沿いのせせらぎ公園といった子どもが自然を感じられる環境が豊富です。天気のいい日は子どもと一緒に外遊びするのが夫婦の日課。自然に恵まれた環境の中で、子どもたちは四季折々の風景を感じながらのびのびと育っているなと感じています。

行政の子育て支援も手厚く、医療費の助成や保育料の軽減制度には本当に助けられています。特に、子どもが急に熱を出して病院にかかったときでも、医療費の自己負担がないため、金銭的な不安が少ないのは大きいです。また、「はつらつベビーまごころ便」で必要な育児用品を自宅に届けてもらえたのも、産後の負担が大きい時期には本当にありがたかったです。

また、地域の人との距離が近く、商店街や保育園で「こんにちは」と声をかけてもらえる温かさにも救われています。

たつの市の子育て環境

ここからは、実際にわが家もよく利用するたつの市内の子育て世帯向けスポットについて紹介します。

たつの市の子育て環境(1)はつらつの湯

はつらつの湯

「はつらつの湯」は、たつの市が運営する公共の温浴施設です。休日は小さい子どもを連れた家族連れをよく見かけます。施設内には、大浴場や露天風呂、サウナなどがあり子育て中の疲れも癒せる場所です。家族風呂も用意されているので、小さな子ども連れでも周囲を気にせず安心して利用できるのがありがたいです。

館内には休憩スペースや軽食コーナーもあり、入浴後にゆっくりすることもできますよ。定期的に健康教室やイベントも開催されており、地域の交流の場としても活用される場所です。

最近は、子どもたちが「大きいお風呂行きたい」というので、はつらつの湯に行く機会が増えました。待合室がとても広く、小さい子どもたちも多く、いつのまにか仲良さそうに遊んでいることもあります。

施設名:はつらつの湯
所在地:兵庫県たつの市龍野町富永410-2
アクセス:たつの市コミュニティバス「はつらつセンター前」から徒歩3分
営業時間:10:00 - 21:00(受付20:30)
定休日:毎週火曜日たつの市の子育て環境(2)赤とんぼ文化ホール

赤とんぼホール

赤とんぼ文化ホールは、童謡「赤とんぼ」の作詞者・三木露風の生誕地ということで建設された、たつの市の文化ホールです。地域の文化活動や子ども向けのイベントが充実しており、家族連れで楽しめるスポットになっています。

毎年開催される「三木露風賞新しい童謡コンクール」は、わが家も楽しみにしているイベントのひとつ。全国から童謡の詩を募集し、入賞作品の発表や童謡コンサートが行われます。

赤とんぼ文化ホールでは、他にもミュージカルなどさまざまな子ども向けイベントを開催しています。こういったイベントは、子どもたちの健やかな成長を願い、地域全体で子育てを支える取り組みの一環として行われているそうです。
※赤とんぼ文化ホールは、老朽化した舞台吊物機構等の改修工事のため、2025年4月1日から7月(予定)まで、ホール・会議室等の使用を休止しているそうです。

施設名:たつの市総合文化会館 赤とんぼ文化ホール
所在地:兵庫県たつの市龍野町富永先
アクセス:JR姫新線「本竜野」駅下車、タクシーで約5分、または徒歩で約25分
開館時間:9:00〜22:00
休館日:月曜日、祝日、休日の翌日他たつの市の子育て環境(3)中川原公園

中川原公園

市役所のすぐ北側にある中川原公園は、わが家のお出かけ定番スポットです。休日には子どもたちと一緒に、よく遊びに行きます。広々とした公園内には滑り台やジャングルジム、ブランコに砂場と、遊具がたくさんそろっていて、年齢差のある兄妹でもそれぞれ楽しめるのが魅力です。

子どもたちのお気に入りは、公園内に展示されている本物の蒸気機関車「C11-200号」です。間近で見ると迫力があり、電車好きのわが子は毎回大興奮です。春には桜が咲き誇り、お弁当を持ってお花見に行くのも毎年の楽しみのひとつ。木陰も多く、夏でも比較的涼しく過ごせます。
広いグラウンドやテニスコートもあって、少し大きくなっても長く楽しめそうです。ベンチも点在しているので、子どもを見守りながら親もホッとひと息つけるスポットになっています。

施設名:中川原公園
所在地:兵庫県たつの市龍野町富永1311-2
アクセス:本竜野駅から徒歩約12分

たつの市の住まい事情

たつの市で子育て世帯向け住まいの家賃相場を調べてみたところ、2DKが4.82万円、2LDKが6.04万円でした。隣の姫路市では、2DKが5.28万円、2LDKが7.04万円。

少しではありますが、たつの市の方が家賃相場は低めでした。

LIFULL HOME‘Sが掲載している物件を見てみると、駐車場付きの物件も多くありました。車移動が多くなる子育て世帯にとって理想の住まいが見つかりやすいのではないでしょうか。

たつの市の子育て世帯におすすめエリア

ここではたつの市内の子育て世帯におすすめしたいエリアを紹介します。

たつの市の子育て世帯におすすめエリア(1)本竜野駅周辺

本竜野駅

本竜野駅周辺は、子育て世帯にとって住みやすく、日常の暮らしと子どもの遊びがバランスよく整ったエリアです。駅から徒歩10分程の「中川原公園」には、実際に使用されていた蒸気機関車「C11-200号」が展示されており、電車好きのお子さんにぴったりです。遊具や砂場も充実していて、春には桜が咲き誇るお花見スポットとしても親しまれています。

「龍野子育てつどいの広場」は、広場で自由に遊んだり親子イベントに参加したりと、保護者同士の交流にもなります。わが家もこのエリアで暮らしていますが、地域の子育て支援が充実しているので初めての子育てでも安心できました。
さらに、たつの市役所の近くには「駄菓子屋夢ぼうし」があり、子どもたちのおやつタイムやおもちゃ探しも楽しめます。親子で気軽に立ち寄れるスポットなのでぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

たつの市の子育て世帯におすすめエリア(2)御津町エリア

御津町の風景

たつの市の御津町エリアは、自然に囲まれたのんびりとした雰囲気で、子育て世帯にぴったりの場所です。特におすすめなのが「新舞子浜」でしょう。波が穏やかで遠浅なので、小さな子どもでも安心して水遊びができます。干潮時は広い干潟で貝拾いや生き物探しも楽しめますよ。

「御津図書館」では絵本の読み聞かせイベントや子ども向けのワークショップも開催されていて、親子のコミュニケーションを深められる場所でもあります。
JR網干駅や竜野駅へのアクセスもよく、通勤・通学にも便利。スーパーやクリニックもそろっているので、日常の暮らしにも困りません。自然と便利さのバランスが取れた、子育てしやすい地域です。

自然も子育て支援も充実!たつの市は子育てファミリーにやさしい街

たつの市は、自然の中でのびのび子育てをしたい方にぴったりの街です。公園や図書館、温泉施設まで、子どもと一緒に楽しめるスポットがたくさんあって、休日のお出かけにも困りません。「中川原公園」や「新舞子浜」など、身近に自然と触れ合える場所があるのは、子どもにとっても貴重な体験になるはずです。

医療費助成や保育料の軽減、「はつらつベビーまごころ便」など、行政のサポートもしっかりしていて、子育て中のわが家も何度も助けられました。地域の人たちも温かく、保育園やスーパーで気軽に声をかけてもらえるような、アットホームな雰囲気も魅力です。
自然、支援、人のあたたかさがそろったたつの市は、子育て世帯にとって安心して暮らせる街だと感じています。

この記事では画像に一部PIXTA提供画像を使用しています。

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