「少し違うと思います」はまずい!上司に言いにくいことを伝える方法とは!?【頭がいい人の敬語の使い方】
上司の間違いに「少し違うと思います」はまずい
会議や打ち合わせでは、上司と部下という立場の違いはあっても、自由に意見や議論を戦わせるべき場面ですが、上司の間違いや勘違いを指摘するのはなかなか勇気がいるもの。こちらに正当性がある場合でも、上司に対してはやはり口を懐んでしまうケースもありそうです。でも、要は言い方次第です。
「課長、いまおっしゃったプロジェクトの方向性ですが、少し違うと思います」
上司の見解を真っ向から否定するこの言い方は、さすがに神経を逆なでする可能性が大です。「違う」と言われれば上司は立場を失いますし、プライドもおおいに傷つきます。感情的な上司なら逆上することもありそう。立場に配慮することも必要です。
「課長、プロジェクトの方向性ですが、私は~のように理解しているのですが、勘違いしていたかもしれません。もう一度確認させていただいてよろしいでしょうか?」
これなら上司としては、「そうだったな」と立場を保ちながら、方向転換もできます。
否定するのではなく、確認を前面に立てるのがこのケースでのポイントです。
言いにくいことを伝えるとき
人とのつき合いの中でとくに難しいのは、何かを断ったりする際の言葉の使い方です。相手が不快にならないように配慮しながらも、伝えるべきことははっきりと伝える必要があります。うまく伝えるためにはポイントがあります。
ポイント
❶まずはイエス! 否定から入るのは避けようポイント
❷曖昧な表現はNG。だけどやわらかい言葉で
❸人前では指摘しない
無理です/できません/急に言われても……
お気づかいありがとうございます/●●ならできるのですが/おっしゃるとおりだと思います
難しいことを言われた場合にも、相手を否定したり突き放すような言葉は避けましょう。まずは相手を肯定しながら話を始めるのが◎。
難しいかもしれません/ちょっとわからないみたいです……
~いたしかねます/わかりかねます
曖昧な言葉は誤解のもと。理由を伝えながら、言うべきことはきちんと伝えます。
(人前で)これは間違っていますよね?
この部分は●●と修正すればよろしいですか?
とくに社外の人の前で公然とミスを指摘するのは、相手が上司であれ部下であれNG。遠回しに伝えたり、あとで2人きりになってから伝えるなどの工夫をしましょう。
【出典】『頭がいい人の敬語の使い方』著:本郷陽二