孫が作った〝精霊馬〟に5.1万人大興奮 目立ちたがり屋の祖父のため...斬新フォルムに反響「強者感パネェ」
今年も、お盆の時期にあわせて「精霊馬」を作ったという人も多いだろう。
ご先祖様が浄土から早く戻ってこられるように足の速い馬をキュウリで。帰りはゆっくり、お土産もたくさん乗せられるように力持ちの牛をナスで作るのが定番だ。
しかし、X上で話題になっているのは、そんな"当たり前"を打ち砕く、早いんだか、遅いんだかイマイチ分からない、けれど間違いなくカッコいい「精霊馬」。
それは、こんな姿をしている。
「おじいちゃん、今年これね」
2024年8月12日、Xユーザーの京極(@kyogoku_camping)さんがそんなつぶやきと共に投稿したこちらの精霊馬。
鮮やかなショッキングピンクとグリーンのコントラストが眩しい南国の果物「ドラゴンフルーツ」に、つまようじの足が生えている。
ドラゴンという名前からして何だか妙に速そうな気もするし、丸々としたシルエットはのんびり走りそうな気もする。
どんな動きでご先祖様を運んでくるのかは全く分からないが、とにかくイカしていることだけは確か。
いったいどんな経緯でこの精霊馬は誕生したのか。そして、これに乗るおじいちゃんはどんな人物なのか。
13日、Jタウンネット記者は投稿者の京極さんに話を聞いた。
「目立つのが好きな人だった」
京極さんによると、話題の写真を撮影したのは12日の午後9時頃。実は、京極さんの家には、元々精霊馬の文化はない。
「なんとなく可愛い色合いなので、たまにはやってみようかなと爪楊枝を刺したら立ったのでしてみただけです」(京極さん)
このド派手な精霊馬は、偶然の産物だったワケだ。
だが、そんな精霊馬でも、京極さんのおじいさんならば颯爽と乗りこなしてしまうかもしれない。
京極さんは12日、おじいさんに関するこんなエピソードも披露していた。
「おじいちゃん、この若いころの女装写真って色んな人に見せてもいい?って聞いたら『いっぱいみせてくれ!』っていうくらい目立つの好きなひとだったから、多分あのドラゴンフルーツってことは龍に乗って嬉しそうに帰ってきそうではある」
京極さんいわく、これは戦後に撮影した「男女逆転金色夜叉」の写真。おじいさんはこの1枚を、たいそう自慢していたという。
そんなおじいさんだから、ドラゴンフルーツの精霊馬もきっと気に居るはず。京極さんは、こう語った。
「祖父は、人に見られたり褒められたりすることが好きで、市長からいただいた賞状を嬉しそうに掲げていました。目立ちたがりでした。 カープファンなので、私的にはドラゴンフルーツは龍になるとおもいますし、『鯉は滝を登り龍になる』ため、喜んで乗ると思います」
ユニークでど派手な"最新型"の精霊馬。X上では5万1000件を超える「いいね」(13日夕時点)のほか、こんな反応が寄せられ話題となっている。
「速いのか遅いのかもわかんねえよ!!!」 「アロハシャツ着てレイかけて帰ってくるおじいちゃん想像してしまった」 「各地の仲間に自慢しにツーリング三昧なお盆を過ごしそうですね、おじいちゃん。カッコいい」 「強者感パネェ!!!!!」 「座るところむず!って思ったけど、上の黄緑色のところペッてやったら背もたれになりそう」
こうした反響を受け、おじいさんはさらに乗り気になった可能性があるという。京極さんは、こう語った。
「みなさま、乗り心地に言及してくださるのですが、祖父はお酒を飲んだ時に孫の私と本気の口喧嘩をする、ある意味子供っぽいところのある人でしたので、リアル野球盤に出たある元プロ野球選手ではありませんが『やってやろうじゃねぇかよ!』だと思います。 今頃は『ワシのおかげよ』って意気揚々と仏前のビールを飲んで嬉しそうにしているとおもいます。ありがとうございます」