上越市でも新紙幣の流通開始 上越信金本店ではスムーズな初日
20年ぶりに新たなデザインとなった紙幣が2024年7月3日に発行され、新潟県上越市内の金融機関でも流通が始まった。同市中央1の上越信用金庫本店では、4日から取り扱いを開始し、早速30人ほどが新紙幣を楽しみに窓口を訪れた。
《画像:窓口で利用客に新紙幣を手渡す職員(2024年7月4日、上越信用金庫本店)》
新紙幣は1万円札に渋沢栄一、5000円札に津田梅子、1000円札に北里柴三郎の肖像が描かれ、3Dホログラムやインクを盛り上げる印刷方式など、最先端の偽造防止技術が盛り込まれている。
同信金では、3日に日本銀行新潟支店に新紙幣を取りに行き、4日に全13支店と本店に納入した。本店では4日午前11時から窓口で引き渡しを始めた。ここ数日間は引き渡し開始日の問い合わせが複数寄せられていて、初日は新紙幣を早く使いたい人や家族に贈りたい人などが訪れたが、行列ができるほどの混雑はなかったという。
《画像:デザインが一新された新紙幣》
近年は急速にキャッシュレス化が進んでいるが、本店の竹越千夏子次長は「お祝いごとなど現金じゃないと気持ちが伝わらないという方もいる」と紙幣の需要を語り、「(新紙幣は)以前より数字が大きくて見やすく、誰にでも優しいデザインになった。『従来の紙幣が使えなくなる』とかたる詐欺もあるが、使えるので注意してほしい。何かあればお問い合わせください」と話していた。
本店では新紙幣の在庫状況が安定するまで、全券種合わせて20枚を上限に窓口で両替を受け付けている。ATMでの取り扱いは来月以降になる見込み。