海星高校の生徒が考案 四日市梨のクレープとフルーツサンド 10月5日から販売
四日市産の梨を使ったクレープとフルーツサンドを海星高校(四日市市追分)の生徒が考え10月5日(土)午前10時から、四日市市滝川町の「いつもサンド」で販売する。店では、考案した同高国際数理コースの2年生の藤川暖晃さん(17)、竹野琴葉さん(16)、藤井明日香さん(17)、坂倉花菜さん(17)の4人が販売も担当、「地元の名産、美味しい梨を食べて」と、来店を呼び掛けている。
地域振興をテーマにした授業で、グループ学習として取り組み、6月に四日市の特産品を調べ、梨があることを知った4人。若い世代に知ってもらうために、フルーツサンドにすることを思い立った。
フルーツサンドを作っている店や梨園を調べ、同店を知り7月に電話で連絡をとった。LINEなどで連絡することに慣れ、相手の顔が見えない電話で、大人と話したことは「とても緊張した」という。7月に梨園にも電話をしたが、繁忙期でなかなか電話がつながらない中、マルイチ農園(同市山城町)とつながり、話を聞いてもらったそうだ。
素材の味にこだわり
4人はフルーツサンドに生ハムを入れるレシピも考えたが、「フルーツの味を大事にしたい」という同店の店主・野呂甫さんの思いを大切にし、生ハムは入れずに、北海道産の牛乳を100%と使用した生クリームと梨だけの、素材の味にこだわったフルーツサンドにすると決定。梨は水分が多いため、ホイップ仕立ての生クリームを使い、切ったあとは水分を丁寧にふき取るなど工夫をした。
また、パンより梨と相性のいいクレープを野呂さんに提案してもらった。フルーツサンドと味の違いを出すため、カスタードクリームも使用、生クリーム、四日市梨と合わせ風味豊かなクレープになった。
「今しか食べられません」
マルイチ梨園での打合せ時、幸水が収穫時期で試食したが9月中旬から収穫時期を迎える酸味のある豊水を勧めてもらった。坂倉さんは豊水はしっとりと軟らかく、「クレープによく合う食感」と感じたそうだ。
こってりした生クリームが苦手な藤川さんは「豊水の酸味で美味しく食べられた」という。梨が苦手だった竹野さんは「フルーツサンドとクレープの梨の量なら大丈夫。美味しく食べられた」と語った。藤井さんは「濃厚なクリームに、甘酸っぱい梨がマッチしている」と笑顔で話した。
4人は「高校生が考案し、この時期しか食べられない、幻のスイーツ」と口をそろえた。四日市梨の魅力を伝えるフライヤーも用意。販売するのを楽しみにしている。
5日のみ午前10時から午後1時まで4人が販売するが、それ以降も10日間ほど店頭に並ぶ予定。フルーツサンド600円、クレープは480円で販売する。
【販売されるフルーツサンドとクレープ】