南あわじ市・願海寺『お大師さんの陶器市』はうつわと猫と美味しいものがあふれる幸せ空間 南あわじ市
南あわじ市松帆櫟田にあるお寺『願海寺』で4月21日、「お大師さんの陶器市」が開催されました。淡路島では唯一の陶器市で、静かな人気を誇る同イベントを訪問して来ました。
願海寺は淡路島では唯一の、弘法大師・空海をご本尊としてお祀りするお寺。同寺では毎年、お大師さんの縁日である4月21日に法要と人形供養を行い、それに合わせて島内外の陶芸作家やその作品を集めた陶器市を開いています。
一時期は島外からも多くの人が訪れて、大きな賑わいをみせたこの陶器市。コロナ禍を経て規模はやや落ち着きましたが、今年で第10回の節目を迎え、地元に根づいた穏やかなイベントとして親しまれています。
この陶器市を企画・運営するのは、同寺の寺内宥孝住職。かっての縁日の賑わいを呼び戻したいとの想いから始めたのだそうです。「子供の頃縁日を楽しんでいたと言う地元の年配の人から島外から訪れる若い人まで、多くの人に楽しんでもらえて嬉しいです」と、にこやかに話してくれました。
お寺に近づくにつれキッチンカーや屋台が目に入り、自然と気分も高まります。どこか懐かしい縁日の空気です。
山門のそばで記者が思わず足を止めたのは、広島県の有名作家・今田香さんのブースです。淡路島でこの人の作品が見られるなんてと、記者は大感激!
境内には、ゆったりとしたスペースに雑貨店と飲食の出店が並びます。手作り作家の作品を扱う雑貨店「そらみどう」のブースでは、島内の陶芸作家の作品とともにセンスの良い小物がたくさん見られました。
淡路瓦の風合いを活かした作品が人気の「イラカト」は、ふだんお店で見られない過去作品や一点物を多数販売。ブースは特別感いっぱいです。
また、地元の造園会社「福岡造園緑化」は軽トラをお店に、たくさんの観葉植物や多肉植物を販売。イベントの趣に色を添えていました。
陶器市ではありますが、飲食ブースも毎回大人気です。特にお弁当類は午前中で売り切れてしまうことも多く、今回も島内の人気店が並び、賑わいを見せていました。
本堂の中にも洲本市の陶芸専門店「ムーシュリーク」や、革工芸品「Fonda Leatherworks」のワークショップ等のブースが設けられ、多くの人が集まります。縁側では音楽の演奏も行われており、柔らかな音色が境内に心地よく響いていました。
会場のあちこちで見かけた、どこか愛嬌のある猫のイラスト。これは実は、お寺近くの山中にある猫塚にちなんだもの。お寺では、この日限定の「ねこ御朱印」やお守りなどの関連グッズも用意されていました。
お気に入りの器を手にする人、美味しいスイーツを楽しむ人、思いおもいに過ごす来場者たち。ふだんは静かな願海寺が、この日ばかりは笑顔と会話に包まれていました。
選りすぐりの陶器が集まり、他のマーケットではなかなか出会えないお店も並ぶこの陶器市。地元の年配の方の姿も多く、落ち着いた雰囲気が印象に残ります。
にぎやか過ぎず、けれど確かな温もりがある「お大師さんの陶器市」。この和やかな空気が、これからも変わらず続いてほしいと感じた記者でした。
開催日
2026年4月21日(火)
場所
願海寺(がんかいじ)
(南あわじ市松帆櫟田233)
問い合わせ
智積寺
TEL 0799-36-2053
※願海寺は兼務寺のため、問合せは上記へ