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さようなら「ヤンマー会館」。湖北の風景を彩った「東阿閉公民館」が解体へ

しがトコ

東阿閉公民館

【東阿閉公民館(ヤンマー会館)/滋賀県長浜市】

太陽の光に映し出される特徴的なシルエット。
まるで海外の風景写真のようなこちらの1枚は
滋賀県長浜市高月町で撮影されたもの。
お城のような尖塔の建物は、地元で「ヤンマー会館」と呼ばれ親しまれてきた、
日本一豪華な公民館「東阿閉(ひがしあつじ)公民館」です。

築72年を迎え解体が決まった、
この建物を惜しむ声が、いまSNS上でも多く見かけます。

湖北・長浜の風景を彩ってきた「ヤンマー会館」の在りし日の姿を
しがトコに届いたインスタグラマーさんの写真とともに
振り返ってみましょう。

ヤンマーの創設者・山岡孫吉が寄贈した「ヤンマー会館」

(photo by:@chiwawaaaan0306)

のどかな田園風景が広がる滋賀県長浜市高月町は
ヤンマーを創業し、世界初の小型エンジン開発に成功した
山岡孫吉の生誕の地です。

「美しき世界は感謝の心から」を座右の銘にもつ山岡氏が
愛するふるさとにこの建物を寄贈。
それゆえ「ヤンマー会館」と呼ばれ、地元の公民館として活用されてきました。

田んぼ、桜、満月、雪山。すべてを絶景に変える不思議な魅力

(photo by:@neitengyouyilang6)

周囲の田んぼが水をたたえる季節には
滋賀とは思えない絶景リフレクションで楽しませてくれました。

(photo by:@neitengyouyilang6)

桜の季節には建物も淡いピンク色に染まります。

(photo by:@ma_bo0131)

満月とのコラボをとらえたショットなんて
まるで海外の風景そのもの。

(photo by:@sakumi_photo_studio)

冠雪した伊吹山とのツーショットも圧巻です。

四季折々、違った表情をみせる東阿閉公民館を
長年撮影し続けてきたインスタグラマーのマー坊さんは
19年前に長浜へ移住し、この建物の存在を知ったそう。
「春夏秋冬一年を通して写真を撮りに行ってました。
湖北のランドマーク的な存在で解体されるのは本当に残念です」
とコメントを寄せてくれました。

いよいよ見納め。2024年6月から解体工事がスタート

(photo by:@moonlight.photo23)

すでに本格的な解体工事も始まり、
およそ70年の歴史に幕をおろすこととなります。

かつての優美な姿とともに
山岡氏のふるさとへの愛着や、
地域で愛され大切に受け継がれてきた記録を
ここにとどめておきます。

※安全面を考慮し、建物周囲への立ち寄りはお控えください。

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