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西山製作所 女性も働きやすい工場に 地元事業者と新たな試み〈秦野市〉

タウンニュース

曽屋に移転した新工場

(有)西山製作所(西山忠宏代表取締役・従業員14人)が、県の企業誘致施策「セレクト神奈川NEXT」に採択され新工場を設立。業務拡大のための設備導入と労働環境改善を行った。建設には(株)コラム建設(秦野市鈴張町・樺島進一郎代表取締役)を中心に地元事業者が携わった。

西山製作所は1975年に菩提で創業した多品種少量を扱う精密板金の会社。先代の父親が牛小屋の片隅で旋盤1台から始め、運送・通信・医療・建築・生産に関する製品を製造している。

その後、戸川に工場を作り、2019年に現社長が就任。移転に携わった中栄信用金庫の担当によると、就任時に10年計画を作成し、これを若干上回るペースで順調に経営しているという。

労働環境改善と業務拡大柱に

取引先からの増産要請と量産品取扱いなど業務拡大に当たり自動化の大型機械が必要となり、手狭となった工場の移転が検討された。用地探しが大きな課題だったが、この時に力になったのが商工会議所青年部で一緒だった樺島社長だった。

元々、地元経済活性化に強い思いがあった西山社長。建設だけでなく一般住宅も手掛けるコラム建設のデザイン性や価格帯、施主の年齢層から「オフィスのような工場を作りたいという思いを汲んでくれるのでは」と樺島社長に相談すると、用地取得のための事業者紹介から交渉までサポートしてくれたという。

一方で、コラム建設にも今案件は新たなビジネスの転機となった。(株)横河システム建築に加盟するコラム建設は今回、工場等を低コストで建設する「システム建築」を採用。これに自由設計を加えた「オプティマス倉庫」を独自に考案し、コストを抑えながら外観・内装ともにデザイン性を重視することができる設計を実現した。

社内にはお洒落なカフェのような食堂や、洗面台を備えた女性更衣室等設置。付加価値の低いものを自動化し残業を削減するだけでなく、人員を付加価値の高い作業に回せるようになるなど作業効率も向上した。また、作業場の高さを確保することによる圧迫感軽減や、更なる事業拡大時に工場拡充ができる工夫なども施している。

地元経済に新たな可能性

今回工事に携わったのは、ほぼ秦野の事業者。「地元だからこそのネットワークにとても助けられた。中栄信金をはじめ皆の力がなければ期限に間に合わなかった」と西山社長。樺島社長も「地元事業者でこれだけのものができるという実績ができた。1つのモデルとして広げたい」と話す。

今後について西山社長は、「これからの労働人口を考えると、いかに女性や若手の就職先の選択肢になるかが重要。今回はそのための労働環境改善。今後はロボット化なども検討し、ワールドプライスと戦える企業を目指したい」と語った。

食堂兼カフェ

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