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猫の多頭飼育でNGな『仲の取り持ち方』5つ 飼い主の善意がトラブルの火種になることも

ねこちゃんホンポ

トラブルの火種にも!?避けたい『仲の取り持ち方』5選!

皆様は幼い頃、『握手で仲直り』『みんなで仲良くしましょうね』という対応にモヤモヤしたことはありませんか?

実は、この感覚は猫の世界にもあるようです。今回は、『猫同士の仲の取り持ち方』としてNGなものを5つ紹介いたします。

多頭飼育をするうえで“良かれと思ってしたこと”も、猫にとってはイライラの原因だったというケースもあるので要注意。改めて猫の“仲良し”の基準についても見つめ直してみてください。

1.“同じ釜の飯”作戦にこだわる

“同じ場所で寝食を共にしていれば絆が深まる”のは人間のお話。強いていえば、人間関係においても難しいケースがあるほどです。

これは猫同士であれば尚のことで、基本的に“同じ釜の飯”作戦は通じないものと思ってください。

何に対しても『一緒に』『仲良くしようね』と強要すると、ストレスやモヤモヤ感が蓄積し、ますます仲違いをするようになる恐れがあります。

猫という生き物は本来、ひとりでも大丈夫です。むしろ単独行動が当たり前なので、よほど相性が良い相手でなければ帳尻が合いません。

従って猫の仲良しの基準は、揉めることなく同じ空間にいられること。つまり、流血沙汰の喧嘩がなければ良し・時々一緒に遊んでくれれば良しというスタンスで接してあげることが大切です。

2.過干渉になりすぎる

子ども同士の関係性に過敏になることがかえって逆効果になるのと同じように、猫同士の関係性についても過干渉になるのは好ましくありません。

例えば先輩が後輩の猫に猫社会のルールを教えている最中は、必要に応じて威嚇をすることも軽く叩くこともあります。

これを見て『いじめている』『喧嘩している』と誤解して、先輩猫を叱ったとします。すると教育は全て水の泡になり、下手をすると先住猫の威厳が保てなくなる恐れがあります。

よって我々人間は、見守りを貫くことが大切です。明らかな暴力や流血沙汰の喧嘩が激しくなるケースを除き、過度な干渉は避けるようにしてください。

3.相部屋にこだわる

1つ目と共通することではありますが、猫を数頭飼育する場合、相部屋にこだわる必要性は全くありません。

極端なことをいえば、一生涯顔を合わせなくてもいいくらいです。飼い主さんがそれぞれの部屋を行き来し、きちんとお世話ができていれば何も心配することはありません。

むしろ睨み合いが続いたり、どちらかがビクビクしたりするといった関係性が続くほうが問題です。猫の場合はひとつ屋根の下で暮らしながらも、生活リズムや拠点が交わらないのもありという認識を持ってください。

4.おもちゃの共有を強いる

猫にとって遊び、すなわちおもちゃは獲物(狩り)を意味します。

つまり1つのおもちゃで一緒に遊ぶことを強いるということは、小さな獲物を分け合いなさいという意味合いになってしまうのです。

これは、いかにも生活を共にする猫メンバーのパワー感が左右してきそうな内容ですよね。しかも、猫によって得意な狩りのジャンルが異なります。

よって、それぞれの好みのおもちゃを用意し、各々が楽しめるようにしてあげてください。

5.いきなり対面させる

人間同士も初対面が重要であるように、猫同士もまた“はじめまして”の瞬間に感じる印象が大切です。このタイミングにエラーが生じると、一生涯にわたっていがみ合う関係性になるといっても過言ではありません。

猫の場合は特に、新入り猫と先住猫の対面に気を配る必要があります。くれぐれも鉢合わせになることは避けてください。理由は2つあります。

まず1つ目は、新入り猫が縄張りを荒らす侵入者と受け取られてしまうことです。決してそのような存在ではないとわかってもらうためにも、1週間程度は別室で過ごすかケージに布をかけておく必要があるでしょう。

2つ目は、新入り猫のほうが戸惑ってしまいストレスを受けることです。特に子猫の場合は、自分よりもはるかに大きな猫と対面するわけですから、怖いと思って当然です。

お迎え後、2日〜3日経過したあたりから布を外し、ケージ越しに顔合わせを行いましょう。ワクチンが済んでいる場合は様子を見て、7日後あたりから本格的な対面とするのが理想です。

まとめ

猫の多頭飼育では、仲良くすることを強要したり、1つのおもちゃで一緒に遊ぶことを求めたりしないように気をつけてください。

中にはどうしても折り合いがつかない猫もいます。そのようなケースでは、完全に居住スペースを分けることも重要です。

最も大切なポイントとしては、いきなり対面させないことでしょう。ここを無視してしまうと、トラブルに発展する火種となる可能性が非常に高いです。

飼い主さんが良かれと思ってしたことが、実は猫社会のタブーを冒しているということも珍しくありません。中を取り持つどころか、仲違いを生むきっかけにならないように、そっと見守りながら常に中立的な立場をとって接するように心がけましょう。

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