【小田原市・大磯町】「削る味噌」世界に発信 小田原市と大磯町の企業が3年かけて開発
味噌を固形チーズのように加工した調味料「みそぶし」が県西エリアの味噌店と発酵食品メーカーによって開発された。関係者は海外の嗜好にマッチさせることで、日本伝統の食材を広くPRできると期待を寄せる。
開発は、大磯町で発酵食品を製造・販売するショウナンソイスタジオ(小野岡圭太代表)と、「いいちみそ」で知られる小田原市の加藤兵太郎商店(加藤篤取締役社長)が共同で進めた。
海外の人にも受け入れられる商品づくりを目指し開発に取り組む小野岡代表が着目したのが味噌。海外では日本料理店での味噌汁で親しまれているが、「家庭で購入されても数回使われた後は冷蔵庫に眠ったまま」ということも多いという。
そんな食材を、パルメザンチーズのように料理にまぶせるような固形化を発案。加藤兵太郎商店がコンセプトなどを担うかたちで3年ほど前から開発がスタートした。
固形化する際に水分が抜けにくい課題や、食感の調整などを独自の乾燥技術で繰り返し、商品化にこぎつけた。通常の味噌と同じ原料ながら「生味噌よりも塩分が少なく、旨味成分は維持されていた」(加藤社長)という予想外の変化もみられたという。
削って料理に旨味や香りを加える新商品について加藤社長は「欧米の有名料理店からも好感触を得ている。日本の伝統食が広く受け入れられる絶好のチャンス」と話す。みそぶしは両社での店頭販売のほか、インターネットでも購入できる。