船カワハギ釣りで28cm頭に良型続々【大分・クルーズ】エビエサに連発することも
11月中旬、ハイシーズンを迎える大分の船釣りといえば、もちろんカワハギ釣り。肝パンのカワハギをターゲットに大分市細港の遊漁船クルーズに乗り込んだ。
クルーズでカワハギ釣り
釣具の山下の赤田店長、松本さん、佐藤さん、國武さんと私のほかにも旬の魚を求めて総勢10人ほどでサオを出す。ポイントは佐賀関の一尺屋沖から船を流す。
はじめに赤田店長からアサリのつけ方のレクチャーを受ける。アサリは水管からハリを刺し、ベロを縫うようにして最後に肝の部分にハリを隠し、口の小さなカワハギのひと口サイズにするのがコツ。
仕掛けは集魚板に短いハリスの3連バリ、そして30号のオモリ。
カワハギはエサ取り名人
手始めにすべてのハリにアサリをつけて落としてみたが、すぐにエサがなくなってしまう。
カワハギはエサ取り名人といわれるがその理由は捕食スタイルにある。エサに近づいてくるとホバリングで様子をうかがいながらつつき始める。
アラカブ釣りみたいに胴突き仕掛けをゆっくり上下させていたらエサがなくなるのはそのためだ。
その上、ほかの魚のようにエサをくわえて沖に走るとか瀬に逃げ込む行動はしないのでアタリが分かりにくい。しかも歯が頑丈なので軟らかいアサリはあっという間で、エサ持ちのよい殻付きエビもガツガツ食べる。
カワハギの攻略ポイント
赤田店長からカワハギ攻略のポイントを教えてもらうと「仕掛けが着底したらオモリは底に着けたまま集魚板から仕掛けの部分を踊らせるようにサオ先をゆすってやってカワハギにエサを取らせないようにして下さい。そうするとカワハギも焦りだしてくるので、そこでピタッとサオを止めて食わせの間を与えてやる。すると辛抱していたカワハギが一気に食い掛かるのでアタリがでやすくなります」とのこと。
良型カワハギ連続ヒット
サオを小刻みに振る動作もやや長めにしたほうがカワハギを焦らす効果が高い。いかにしてカワハギにエサを取られず、効率よく食わせるか。その要領が分かってから松本さんにも良型のカワハギが連続ヒット。
佐藤さんはアサリ専門、國武さんはムキエモン(エビのむき身)も駆使しながら食わせるタイミングでプルルとサオ先に伝わるアタリを楽しんだ。
つけエサは数種類必要
河崎船長もこまめに移動を繰り返し、常にフレッシュなポイントを打たせてくれる。時合いになるとアサリをつける時間がなくなり、ハリに刺しやすいムキエモンが重宝する。
ハリが隠れるサイズにカットしたイカの切り身もよくアタってくれた。海底が砂地や岩礁帯の違いによって釣れるカワハギの模様も変わってくる。ということは食べているエサにも違いがあるだろうから、つけエサは数種類持って行った方がいい。
船中28cm頭にカワハギ好捕
たまにウマヅラハギが交じったが船内最大27、28cmのふっくらとした本カワハギを頭に釣果を順調に伸ばしていった。
予想より早く潮が緩んでしまい渋くなってしまったが、そんな状況でもムキエモンが活躍。ハリに刺しやすいので手返しがよく、常に新しいエサを落としてやることができた。
食べて美味、そしてゲーム性も高いカワハギ釣りは年に何回か挑戦したい釣りのひとつだ。
<週刊つりニュース西部版APC・久保和之/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース西部版』2023年12月15日号に掲載された記事を再編集したものになります。